「過剰演出と役者の格差」マスカレード・ナイト 丑さんの映画レビュー(感想・評価)
過剰演出と役者の格差
映画の中で描かれていない世界は存在しないかのような演出って嫌いなんですよ。
今作で言えば、ホテルマン(扮する警察含め)全員が集められて会議するような。その間ホテルのフロントどうなってるの?客は放置されてるの?そんな不自然な演出はいらない。
あとサスペンスなのに容疑者役の役者としての格が違いすぎる。主演の2人は役者として超一線級、そんな映画の犯人役がお笑い芸人であるわけがない。他の役者も主役級が少なすぎて犯人の候補が自然と限られてしまう。つまりはサスペンスとして観てる人に犯人をミスリードさせる気がない。
なのでこの映画はリアリティは放棄した上で、劇として、作り物として、役者の演技を楽しんでください、という作品。
かなりガッカリした。こういう映画のプロモーション大金が投じられて多くの人に観られ、あまり映画観ない人からも『邦画のレベルが低い』とか言われちゃうんだぜ。面白い邦画多いのに悲しすぎるよ。
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