「今回の仮面は二重。」マスカレード・ナイト Y Kさんの映画レビュー(感想・評価)
今回の仮面は二重。
前作は観ています。
感想
結論、前作よりも楽しめました。全てが前作よりもスケールアップしていて楽しかったです。
物語
基本は前作と同じ物語構成でしたが前作よりも全てが良くなっていました。
1.過去の事件との繋がりが強化
前作では連続殺人犯であるという事だけでしたが、今作では過去の事件との比較回数が多くその度に納得できてミステリー作品としての緊迫感がより強まっていました。事件も入り組んでいて引き込まれました。
2.タイムリミット
今作では新たに24時間というタイムリットが設けられています。時計が出る度に緊迫感の強まりを感じれました。
・ホテル利用者の怪しさ
このシリーズではホテルお客さんが極端に怪しげな行動ばかり取り一つ一つ確認していくという作風となっています。前作では連続殺人犯の候補者として登場するも事件の真相とは関わりがなくラストで真犯人が登場!となっていて不満に思っていましたが、今作では事件との繋がりのあるお客さんばかりで登場に必然性があり満足できました。仮面パーティが行われるのでお客様という仮面+本物の仮面なので犯人を見抜く事がより困難になっていてその点でも満足できました、犯人も最後まで見抜けませんでした。
・バディ要素
ホテルマンと刑事という相反する世界を互いに知り合うという要素があったのですが、今作では互いに信用しあってお互いの職種についてのリスペクトを持って接していたので好感が持てました。
・犯行動機
今作の犯行動機は東野圭吾原作らしい小説でしか通じないような動機で納得はし辛かったです。
・キャスト
キャティングは今作も邦画界でも桁違いの豪華キャスト陣で絵がとにかく華やかでした。犯人の演技も圧巻の迫力がありました。木村拓哉さんは安定の木村拓哉さんの空気感が出ていました。
総評
ミステリー作品として前作よりもスケールアップした良作。
画面が華やかで圧巻なので楽しめました。