「SNSの怖さを知れるが実感が持てない」フィールズ・グッド・マン バリカタさんの映画レビュー(感想・評価)
SNSの怖さを知れるが実感が持てない
インターネット・ミーム。
本作で初めて知りました。日本では同様のものは無い(目にした記憶がない)ですねぇ。
元キャラのパロディなどは見ますけど、それってミームとは違うのかなぁ?と。
仮にネットのどこかにあったとしても、キャラクターの作者が意図しない性格と考え方を持ち、ましてや政治的な使われ方をした・・・・なんてやっぱり聞いたことがないなぁ。
それはネットを利用する(ネット住民)の国民性によるものなのでしょうかね?政治への参加意欲の違いなのでしょうかね?
いずれにしても、匿名世界のきっと遊びから始まったであろうミームがいつの間にか、意思を持つシンボルになっていくという様は、現在のSNS全盛の今だからこその状況なのでしょう。
きっと、キャラクターを使って何かをしたい・・・なんていうのは、ほーーーんの一部の人なんでしょう
。しかし、キャラクターが思想を持ち発言するに至る間の変異は、途中介在している匿名の方々の
「誰かがやってたからやっていいんだ」
「面白いし、やっちゃおう!」
という軽い気持ちがそうしているのでしょう。でも仕方ないです。僕でもそうしちゃいます。
人気が出てくれば、そのキャラ使えば「いいね!」もらえそうだし。どんどん拡散も止まらないですよね。そして、力を持ったところで、ほーーーーーんの一部の意思ある者に利用される。
その意思が<善意>なのか<悪意>なのか?
コミュニケーションツールが便利で手軽になればなるほど、その「場」は参加しやすくなり、匿名であればそこに拍車がかかる。本作を見ると匿名が作る民意の恐ろしさが伝わります。無責任な一票。
それが民意と言えるのでしょうかね?しかし、出来上がってしまう事実があることは無視してはいけないですね。
ただ、まだ日本においては実感が持てないですね。同ケースが見当たらないので。しかし、匿名の意見の集合が民意になっていく・・・これはもう始まっていると思います。そう思います。
集まる意見の数で判断するのではなく、本質を見極める、情報を見極める。それが情報の受け手の義務なんだろうと、強く思うわけです。
あと、キャラクター作者は・・・こういう世界になっているということを知ってかないと・・・。
ま、結果論なんですけどね。