映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争(リトルスターウォーズ) 2021のレビュー・感想・評価
全34件中、21~34件目を表示
ウクライナとロシアの話にしか見えないほどのリンク具合
ウクライナ侵攻が始まってからずっとその話題を追っていた私としては、
この映画の冒頭から終盤までウクライナとロシアの話としか思えず、
ウクライナの人々のことを思ってひたすら涙しながら鑑賞することとなりました。
スネ夫のポジションが今回良かった。
同調圧力に恐怖を感じるシーンもありましたが、自分のできることを、自分のできる範囲で、
自分のモチベーションを原動力に貢献するという姿勢は良かった。
ロコロコもみんなにうんざりされがちで短所と取られがちなおしゃべり癖を自分の武器に変換して、自分のできることで貢献していたシーンが良かった。
終盤のパピの演説も良かった。
プーチンとロシア国民にもきかせたい。
これがもし2021年に放映されていれば、
2021年にロシア国民の目に触れる機会があれば、
少しは現状とは違う今があったかな。
今からでもロシアの人にこそ観てもらいたいなあ。
世界が戦争に巻き込まれてる今、不安な世界に生きる子どもたちを勇気づけてくれる作品となることを願って。
こんな5人に憧れました。
まるで大河ドラマのような縦書きのキャストと服部さんの壮大な音楽で始まったのでワクワク感が増しました。今回は音楽が映画をより引き立てていた気がします。そして大人が観て十分楽しめます。
ジャイアンはいつも無鉄砲だけど体当たりがスカッとします。しずかちゃんも戦闘に加わる所が令和時代を感じます。原作も戦ったのかな?
どう終わるのか気になってましたが、スモールライトの効き目時間をドラえもんが忘れてた辺りは大人向けじゃなかったけどご愛嬌です。ピーナの声の松岡さんもちょっと合わなかったかな?
自分ができることをするという言葉は私も好きな言葉です。自分はダメな人間だと悩んではこう言い聞かせてます。
私にとってノスタルジーはドラえもん。
毎回癒しとなる映画、来年も楽しみにしてます☆
キャラクターの細部を描ききったリブート版
時代に合わせた描き方をし、キャラクターの解像度を上げた素晴らしいリブート版だと感じました。
ジェンダー平等や細部の配慮、パロディ、テンポが時代に合わせて変更が加えられています。
原作・大山ドラ版にあった、作中の男だから女だからというようなセリフは変えられており、政府の要職や自由同盟のメンバーにも女性の姿があります。またクライマックスの戦闘シーンでは人を巻き込まないことが言及され、現代ならではの配慮がなされています。
大山ドラ版ではオープニングから多くのSFパロディが入っていますが、最近はパロディ=パクリという批判があがることがあり、どうしても必要なものを除き、あからさまなものはなくなり、アノニマス性の高いものに置き換えられています。
テンポも、動きの激しいコマやコミカルなカット、ストーリー展開を組み合わせてテンポのよいつくりになっています。
テンポのよさでは宝島も印象的でしたが、あちらはひみつ道具の説明を省いたり頻繁なカットの切り替えで、乱暴さのあるテンポのよさでしたが、今作は制作陣のバランス感覚のよさが感じられます。
原作・大山ドラ版と比べて、キャラクターの解像度も上がっています。
スネ夫やパピの心の葛藤が今まではあまり見えてこなかったのが、セリフの追加や新キャラクターが効果的に使われ、
パピの背負っているものの重さや葛藤、不器用さがしっかりと描かれている。
スネ夫にしても悩みや葛藤の描き方が細かくなっている。
それらを土台にして仲間の大切さが鮮明に描かれている。
いままでのドラえもんでも友情や仲間の大切さは描かれていましたが、今作では丁寧なキャラクターの描写やキャラクター同士の交流を通して次第に大切さがカタチになっていき、パピの演説でもってハッキリとした解が示される。ドラえもんの映画で、別れのシーン以外で泣いたのは初めてです。
また以前の作品ではPCIAのキャラクターはメインキャラクターのドラコルルを含め、どこか感情に乏しい印象でした。
今作では細かいセリフの追加(流星のシーンでのつぶやきなど)や暑いのを我慢するシーン、処刑のシーンなど血の通った人間なんだなあと実感させられる。
PCIAに限らず自由同盟やピリカ星の市民も同様です。
あえて残念なところをあげるとすれば、ロコロコと劇中歌でしょうか。
ロコロコは喋りだしたら止まらないキャラで、今作でもそれは健在なのですが、作品のテンポがよいため描き方が足りていないかなという印象を受けました。
劇中歌も同様で、テンポがよく明るい作品になっているので、やや歌が渋く違和感を覚えました。
月面探査記や宇宙開拓史のような明るい歌にすればよかったのかと言われれば、歌で表そうとしているテーマできには落ち着いた歌のほうが合っていると思うので、悩ましいところです。
映画ドラえもんは毎年、果敢に新しいことに挑戦している印象を受けます。
新しい映像技術を取り入れたり、今作のように描こうとしているものの解像度を上げるだけでなく、「ドラえもん」そのものの解釈や映画の方向性などにも切り込んでいる。
宝島やSBMのようにストーリー本位の作品よりも、のび太の恐竜2006や日本誕生、今作のように「ドラえもん」を丁寧に掘り下げ、キャラクター本位に描いた作品が、往来のファンとしては嬉しく思います。
考えさせられる内容
侵略する側が独裁政権のピシア(ロシア?)、侵略される側が自由の国ピリカ(アメリカ?)で、平和だったピリカの都市にピシアの戦車が走りミサイルが落とされ、街は廃墟のようになり、それはまさに今現実世界で起きているロシアのウクライナ侵略のようで、観ていて胸がつまるような、泣きたくなるような気持ちになりました。
静香ちゃんは女の子なのに勇敢に戦車に乗り戦います。
ウクライナの女性兵士のようです。
その様は将来、もし日本で戦争が起きてしまったら女性も戦地へ行くのが当然となるようで、何でも男女平等の現代ですが、徴収も男女平等になるのかもしれません。
スネ夫は闘うのが恐くて逃げ出しますが、途中で勇気を振り絞り戦争に参戦します。
私は子供と観に行きましたが、スネ夫は戦いに行ったけど、あのまま逃げても良かったと思うと伝えておきました。あとこの映画とは関係ありませんが白旗の少女の話もしました。
ロシアとウクライナの事がなければこの映画も一つのドンパチエンターテインメントと思って、気軽に観れていたと思いますが、本当に現実と重ねてしまい深く考えさせられました。
このお話の原作は戦争を知っている藤子不二雄先生なので、やはり先生は戦争の恐ろしさを伝えたかったんだと思います。
幼稚園ぐらいの子にはドンパチ激しいので刺激が強く恐いと思います。かと言って小学生以上の子には純粋なので戦争になったら勇敢に戦わないといけないと思わせてもいけないので、子供向けではないかもしれません。。大人が観て深く考える映画だと思います。
スネ夫の姿
この映画ののび太は、序盤から勇敢なんです。
なので、今回最も心境の変化を見せるのがスネ夫なんですよね。
この映画のスネ夫って、勇気を持てなかった少年が、仲間と共に怖さを乗り越えて前に進む姿を、見せる役割だと思うんです。
だけど、昨今の情勢のせいでスネ夫の姿が、望まない戦闘に駆り出される若者に見えてしまうの。
なので、戦闘に身を投じるスネ夫の姿に、素直に感動出来ないんですよね。
この映画が悪いわけではないんだけど。
相手の戦闘機や戦車が無人機なのは、殺さない配慮がされていて、さすが国民的アニメだなと思いました。
映画自体は、ちょっと笑える所も有って、面白かったと思います。
一緒に観た息子の感想は聞きそびれたけど。
Universe
かれこれ延期がありはや一年、ようやく公開。半月ほど新作映画がハマらず、本数をかなり観る人間としてはキツい期間を過ごしていましたが流石はドラえもん。大きな壁を見事に打ち砕いてくれました。
オリジナルは数年前に見たことがあるなーくらいで大部分は覚えていましたが、細かいところは霞んじゃってるなーくらいの知識量でしたが特に問題は無かったです。
オリジナルがとても優秀なので、場面転換の切り替えのスピード良し、胸熱展開良し、ギャグも良し、友情も良しとここ10年くらいのドラえもん映画の中では最高に面白かったです。
まず作画がレベルが年々上昇していて、ミニチュアでの特撮や、戦闘シーンの小回りの良さといい楽しくて迫力のある素晴らしいものに仕上がっていました。
今回はスモールライトが活躍する映画で、案の定ドラえもんはスモールライト放置したままどこかに行ってしまいますし、ビッグライトの無い世界線なのかな?と思ってしまいましたが、しずかちゃんが牛乳風呂を堪能しているのを見てなんか吹っ飛んでいきました。この子は即行動だなぁ…。
スモールライトの効果が切れて巨大化(元のサイズに戻る)見せ方も上手でした。水中での巨大化はゴジラを彷彿とさせる登場の仕方でしたし、戦車を手で持って敵軍を返り討ちにする様も爽快でしたし、ジャイアンが敵艦に跨ったシーンはもうキングコングでした。超楽しかったです。
パピとの友情の描き方もくどくなく、しっかりした関係性を多からず少なからずの場面で進めていくのでテンポが良かったです。ロコロコも愛くるしい…!
挿入歌は正直要らなかったかな…というのがあります。あの旅立ちのシーンはキャラクターの会話でしっかり見せて欲しかったです。主題歌はとても心地の良い髭男が響いていました。
来年はリメイクなのか?それとも新作なのか?再びドラえもん映画が動き出していき、一ファンとして嬉しい限りです。
鑑賞日 3/4
鑑賞時間 16:30〜18:30
座席 Q-22
ドラえもん映画史上1、2位を争う傑作!!
ドラえもんは物心ついた時から常にそばに居た存在です。各映画は毎日1〜2本は必ず視聴し再生回数は数えられない程観てます!
そんなドラえもんが声優を変更し、心を乱されましたが今は過去のドラえもんと同じくらいまた別の物として大好きになりました。
しかし、NEWドラえもんは受け入れられる作品と受け入れられない作品があります。ですがリメイク作品は過去の「うーん…」という気になる部分を伏線回収&より詳しく説明があるなどし、好きな作品が多いです。
そして今回、リトルスターウォーズがリメイクしたとの事で公開を今か今かと一年間楽しみに待っていました。
そして1人で映画館で観てきました。
最初に結末を述べると【最高すぎる】
過去の作品で私は腑に落ちない部分が多くありました。
1.パピが早い段階で人質になる為みんなとの絆が薄い
2.その為パピの登場シーンが少なく、中盤全く出て来ない
3.ピリカ星で街、兵器を壊しまくる
4.スネ夫が中途半端に手助け
大まかに言えばここが特に気になる…
ですがドラえもん映画にケチはつけたくないので(今付けてますが)気にしないようにしてまた。
そして今回のリメイク!!
気になるところが無い!!!
1.2.お姉さんが出てきた事によりドラえもん達と一緒にいる為、友情が濃い
3.禁止区域の為市民は避難しているから気にしないで下さいとの事。そして無人戦闘隊なのど最期のシーンも暴れまくれる!
4.スネ夫の心理描写がしっかり描かれている。そしてパピの名言が更にスネ夫、視聴者に刺さり共感さえする。
他にもドラコルルの部下を思う気持ちや市民の気持ちなども描かれている。
途中のび太の石ころ帽子の場面で脱出する際、ジャイアンがピシアに体当たりし、のび太の逃げ道を作っているところは個人的に感動した…
でも今回の作品で最高な所は何てったってパピ!!
凛々しく勇敢、そしてのび太並みに思いやりが強い!!いやー惚れます←
特に最初のバギーのピシアに襲われたシーン!のび太が逃げ遅れた際バギーですかさず助けるシーンイケメン過ぎました…
助けるといえばパピ、しずかちゃんを奪還するシーンでドラえもんが作戦通りに!といい戦車で2人を囲んで助け出すシーンなんでもう!もう!もう!感動しました…最高の戦略…
最初から中盤までパピかっこいい!
て思って見てましたが最後お姉さんの前ではやっぱり10歳の男の子でした。
涙ボロボロ!てシーンはあまり無かったですが(それでもちょこちょこ泣きましたが)大迫力の音、映像、描写完璧です!!!
絵もキレイで過去のドラえもんに似てる絵でとても好きでした!日本誕生と似てる好きな絵!作品によって顔が違うのですが今回の顔が1番好きです♪
そしてパピの声優さんのアテレコが凄い!うますぎました!ドラコルルも好き!声優さんは豪華です!
長くなりましたが…
過去のドラえもんしか受け入れられない方、見るのを迷っている方是非見てほしい作品の1つです!
PS.今のニュースとタイムリーですが
色々と考えさせられる部分もあるので公開日、これはこれで良かったとおもいます。
ドラえもんやっぱり最高!!!!!
自由は我らに!!
楽しめた。けど悪い意味で中途半端感……
リメイクって事で改変は多少あるだろうととは思っていたし、原作には無いお姉さんの登場は悪くなかったと思う。肉親がいる事でパピの人間味が出てて良かった。
作画も最高!
比べちゃダメなんだろうけど、旧作とは比べ物にならんくらい迫力ある映像!
個人的に面白いと思ったのは、クジラ型宇宙戦艦やシャチ型無人戦闘機が旧作とくらべてメカメカしくブラッシュアップされてたのがGOODだった✨
作画以外だと、ジャイアンの「しずかちゃんが出て行くのが見えてぞ」ってのが最近のドラえもん感がいい感じで出てて、ちょっと笑された🎶
良かったところも多いけど、残念だったところも多々……
見どころの『スネ夫が不安心をのりこえる』ってところが、旧作ではメリハリあったんだけど、今作ではなんか中途半端というか、せっかくスネ夫の見せ場のある映画なのになんか見せ場が見せ場じゃなくなっていたように思えた。
メリハリが無いというか旧作と比べて今作で強調が薄れてたのがもう一点。
『ロコロコのおしゃべり感』
うるさくて聞いているのがしんどい感がなんか薄味だった。
あと、旧作でのドラえもんのセリフ
「効き目が永久につづく薬なんてあるか‼︎」
ってのは残してほしかった。
あれこそ『スモールライトの効果もいつか切れる』って伏線なのに……
そして、やっぱり『少年期』が聴きたかった。
少年期じゃなくても地下でギターを弾いて曲が流れるシーンは残して欲しかった。
主人公は『のび太』
ゲストキャラは『パピ』
この2人を強調する為にストーリーを改変して今作になったんだと思う。
その結果、旧作での見どころがめっちゃ薄らいでしまっていた。
ジャイアンの『大魔境』
スネ夫の『宇宙小戦争』
リメイク大魔境でのジャイアンは旧作と変わりなく良い演出されてたのになぁー
スネ夫……ご愁傷様です……
良すぎです
全てが最高に良かった。
作画、演出、脚本、どこをとっても文句なしの最高の映画でした。
とくに作画は宝島、月面探査機、新恐竜と旧ドラ寄りの色合いでしたが、今作は大魔境あたりの作画に。このダイナミックな線の太さとパッキリとした色使い、わさドラ映画の良さですね……。
今作は宇宙小戦争のリメイクでしたが、魔界大冒険のようなかなり挑戦的なリメイクでした。それも大っ成功のリメイク。
名シーンといえばしずかちゃんの牛乳風呂シーン、ご時世的に厳しい中でよくやってくれた……、嬉しいです。
パピのお姉さんの存在も良かった。しずかちゃんにお姉さんを重ねてしまうの、大統領という立場でもありながらまた幼い子供であるということを感じられてよかった。
しかし本当に演出が良かった、のび太くんたちの動きのお芝居も良かった。
スネ夫の弱さを見せるところ、大好きです。スネ夫がいることで皆の強さも引き立つなあ。
ジャイアンもいい兄貴分でしたし、しずかちゃんの守られつつも自分でも戦う強さも良かった。
のび太くんとドラえもんのお人好しなところも大好きです。その優しさに触れたからこそ、パピの変化があったんだろうなと思うと……。
本当に全てが良かったです。素晴らしい映画をありがとうございました。一年待ってよかった!
完成度8割
ドラえもんの映画は幼少期の頃から何十回も繰り返し見ています。今作はその中でも特に好きな作品であり、期待していました。
(良かった点)
・現代的な映像、迫力のある戦闘シーン。
・一部を除き、声優が合っていた。
・静ちゃん、スネ夫が仲間を助けに行くシーン
で戦車を操縦不能にされる際、現代的なパル
スミサイルが使われており、時代背景が考え
られていた。
・原作に限りなく近い内容ではある。
(悪かった点)
・自由同盟パイロットの声優‥あれだけセリフが
あるならばプロを起用すべきだった。違和感
しかなかった。
・姉を登場させた意味が無い。
・パピの姉は大統領の親類なのに自由同盟の
大臣が姉を呼び捨てしているのに違和感。
・挿入化が微妙。
・チーターローションを使用したシーンがカッ
トされている。
・戦車が変形する意味があまり無い。
・捕まる際にのび太が離れ離れになる意味が
無い(ラストのパピの落下シーンだけのた
め?)
(総評)
偶然にも今の時代背景(ロシア、ウクライナ)に合致した内容。
原作を上手く活かし、オリジナル要素が入っているから原作ファンも概ね満足するだろう。
アストロタンク、パルスミサイルなど現代的な変更部分が盛り込まれており、戦闘シーンは見ていて面白かった。
また、スネ夫の「君ひとりで危険な目には‥」のセリフは原作では「女の子ひとり‥」であり、時代的に差別などを意識しているのかなと思う。
しかしながら、やはり詰めが甘い部分が見受けられ、原作を超える内容にはなっていない。
視聴後の涙や感動が無いのだ。
原作は視聴後に子供ながら感動して涙した記憶があるが、今の子供達にこの作品を見ても感動の気持ちは湧かないだろう。
激しい戦いのシーンや、ギャグ要素で楽しむ子供はいると思うが、大人になって思い出す作品ではない。
恐らく映画の尺的な原因もあるのだろう、所々駆け足になっている感じが否めない。
新キャラの姉は活かされていない上、ラストで一瞬だけ両親の写真が登場。それまで両親に触れてすらいないのに‥感動を誘おうとする無理矢理感が感じられる。
原作ならば重要なシーンの静ちゃんとスネ夫の倉庫でのやり取りもサッパリしている。
静ちゃんの「そりゃあわたしだってこわいわよ。でも‥このまま独裁者に負けちゃうなんてあんまりみじめじゃない!」というセリフは原作映画ならば涙を堪えたような感情のこもった名セリフだが、本作は本当にサッパリしていた。
他の方も書かれているが武田鉄矢さんの「少年期」を聴きたかった。恐らく「少年期」を挿入するだけでも雰囲気は変わり、一緒に観に来ている親世代も「あぁ、懐かしい‥」と感動するだろう。あのシーンは自由同盟のメンバーがギターを弾きなながら何とも言えない哀愁を漂わし、寂しげな表情が戦争の悲惨さを表現していた。リメイクにあえて起用するというアイデアは無かったのか?
原作ならばパピが中盤で捕まるため、本作の方がセリフ、登場シーンが多い。その為なのかパピが物語の中心になっている気がしてしまう。
のび太達が影が薄い‥。
実に惜しい、勿体無い作品。原作ファンからは満点は得られない作品となってしまった。
ただ、リメイクの精度は高く、再鑑賞もしたい気持ちになる良作ではあると思う。
次回は「海底鬼岩城」あたりをリメイクしてもらいたい。次こそは原作を超える作品を‥。
プーチンの末路を連想した
のび太が拾った小さなロケットの中から、手のひららくらいの宇宙人パピが現れた。パピは宇宙の小さな星、ピリカ星の大統領で、反乱軍から逃れて地球にやってきた。スモールライトで自分たちも小さくなり、パピと一緒に遊ぶのび太やドラえもんたちの前に、パピを追って地球にやってきた反乱軍が、パピを捕らえようとし、のび太たちにも攻撃をしてきた。さてどうなる、という話。
ドラえもんぽくない、なかなか迫力ある攻防戦だった。
最後は大きく戻って対抗、とは反則じゃない?って思ったけど。
住民を脅して軍事力で政権を取ろうとしても結局はそうなるよな、って感じ。ウクライナに侵攻中のプーチンの末路を連想してしまった。
旧作と比較してしまうと残念
リメイクと言われたら、多少の変更点はある。
個人的に残してほしかったシーンはいくつもある。少年期が流れるシーンもそうであるが、自由同盟の地下組織の近くで、チーターローションの効力がなくなり、のび太が走れなくなったところに、走ってのび太を助けに行くジャイアンの友情シーンには感動した。この2つのシーンは見たかった。
あとリメイクということで、大筋がわかって見ているから基本設定はわかるが、はじめて映画を見た人は細かい設定が分かりづらかったのではないかと思った。
映像はかなりきれいになったという点ではよかったと思う。
とてもよかった
ロシアに攻め込まれている現在のウクライナを彷彿とさせる状況で、ビルにミサイルが撃たれて爆発するところなどニュース映像にオーバーラップする。小人の大統領がゼレンスキーにしか見えない。ロシアや中国では上映できなさそうな内容だ。
4歳の娘と見てきたのだけど、ポップコーンがしょっぱかったのか途中から「リンゴのジュースをかいにいこうよ」と何度も言われて困る。座席が通路を挟んで斜め隣だったのもよくなかった。エンドロールが始まるとさっさと出ていかされた。
普通でいいよ
(良かった点)
・OPのドラえもんの影からの登場シーンは「久々にドラえもんが劇場に帰ってきた!」という感じがしてよかった
・戦闘シーンは歴代映画の中でも1番迫力があった
・ストーリー自体はオリジナルにほぼ忠実で世界観(PCIAという組織が忠実に描かれているなど)は面白かった
・現在の世界情勢に重なる点もあり改めて自由というものの素晴らしさを感じられた
・変に説教くさい内容ではなく、いい意味でただ娯楽コンテンツとして鑑賞できた
・主題歌は神曲だった
(イマイチだった点)
・お姉ちゃんの存在が謎だった。姉弟関係で感動させたいのならもう少しそこを掘り下げてもよかったのではないかと感じた。
・尺の都合もあるがもう少しパピとドラえもん達の友情を描いてもよかったのではないかと思った
・変に綺麗に映画としてまとめてしまったせいで子供狙いのギャグ(ドラえもんの「僕は狸じゃなーい!」など)がないと共に大人向けにした内容でも訳でもなかったので中途半端な出来になっていたと感じた
・ガリバートンネルやビックライトを使えば大きくなれるのでは?という矛盾点があった
・感動できる場面がそれほどなかった。特にお別れのシーンは少し淡白すぎると感じた。
全34件中、21~34件目を表示