映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争(リトルスターウォーズ) 2021のレビュー・感想・評価
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「パパ、独裁者って、なに?」
私は現在日本在住中国人会社員で、『ドラえもん』の大ファンです。
中国では毎年、『ドラえもん』の映画が日本よりも3ヶ月遅れて公開されるため(通常は6月1日ごろ)、日本に住んでいることで、中国の友人よりも早く最新の『ドラえもん』映画を見ることができ、それが私にとって大きな喜びです。
この映画レビューはもともと中国語で書かれたものですが、日本の『ドラえもん』ファンと交流し、共感を得るために、このレビューを日本のウェブサイトに翻訳して投稿することにしました。私の日本語能力が高くないため、翻訳に不自然な表現が含まれていたり、元の意図を完全に伝えられない部分があるかもしれません。その点についてはお詫び申し上げますとともに、読者の皆様のご理解と寛容をお願い申し上げます。
*以下の内容には多くのネタバレが含まれており、1985年版『宇宙小戦争』を視聴したことを前提としています。
1.「パパ、独裁者って何?」
ビリカ星の前大統領パピが世界に向けての演説が中断された後、テレビの前の子供が隣に座る父親にそう尋ねました。このシーンを見た時、スクリーンの前の私は思わず微笑みました。明らかに、監督はチャップリンの1940年の『独裁者』の最後のシーンに敬意を表しています ― トマニアのラジオの前にもこんな父子がいたら、子供も同じ質問をするかもしれませんね。
軍事クーデターで権力を握ったギルモア将軍は、パピに自らの政権の正当性を公に認めることを望み、家族や友人、そして自身の命をもって脅迫します。しかし、一連の反独裁の熱弁によって公然と辱めを受け、顔を真っ赤にして、反対者を全員処刑するよう命令します。
将軍がそこまで怒る理由は、パピの非難だけではなく、自分がたった10歳の政治的な幼子にあっけなく逆転されたことによる屈辱感にもあるかもしれません。
バスルームでの水遊びのシーンでは、パピがドラえもんに、ビリカ星では10歳で大統領になるのが普通だと語ります。しかし、原作でもリメイク版でも、パピが大統領になった具体的な方法については描写されていません ― 民選なのか、科挙制なのか、それとも指名なのか?ビリカ星の政治体制はおそらく非常に幼稚ですが、それがまさに人気のある指導者を生み出し、同時に政変を容易にする原因でもあります。
ギルモア将軍には確かに自分の主張があり、支持者がいました。さもなければ、80万人もの大軍を維持することはできなかったでしょう ― ビリカ星に現れる軍政府の兵士たちは、戦況が不利であっても反乱を起こしたことはありません。これが最良の証拠です。
それにもかかわらず、ギルモアは自分の「人々」を信じられず、戦闘中には無人機を大量に攻撃力として使用し、敗走する際にはロボットに運転させる選択をしました。裏切られることを恐れていました。
この評価は彼の側近であり、情報機関PCIA(ビリカ星のCIA?)のトップ、ドラコルルの口から出ています。彼自身の軍隊の中でも、これは一般的な見解でしょう。
こんなに疑い深く警戒心が強い人物が、パピが自分のために背書きをすると軽信してしまったことは、政治的な幼稚さがのび太をも凌ぐかもしれません。
対照的に、パピは初々しい顔立ちでありながら、多くの場面で政治的な意識が非常に高いことがわかります。以下の二つのエピソードからそれを見ることができます:
まず、物語の冒頭でクーデターが発生した際、パピは首都からの脱出を断固として拒否しました。なぜなら、戦火で亡くなった大統領は永遠に大統領であり、戦いから逃げる大統領は、最良の場合でも亡命前大統領であり、ほとんどの場合は国賊に過ぎないことを彼は理解していたからです。もっと簡単に言うと、彼はギルモアに権力の空白を与える口実を与えるつもりはありませんでした。
次に、静香をドラコルルから救出した後、皆がステッカーベースで作戦を練った際、パピは何度もドラえもんたちのビリカ星内戦への介入を拒否しました。最初に戦車に乗った時も、彼は乗り気ではありませんでした。
地球の力を借りて内戦に勝利すると、パピの地位の正当性が揺らぐ可能性があり、これは安全性の問題以外で最も懸念すべき点の一つです。パピ自身、この点をよく理解しており、ドラえもんの道具の力を目の当たりにした後、一時は目を輝かせましたが、冷静になった後、地球側の介入に対する反発は、友人に対する心配だけでなく、明らかにドラえもんは十分な自己防衛能力を持っています。
また、新版でのステッカーベースでの議論は非常に考えさせられるもので、ドラえもんは初めから意見を述べていませんが、他の人々はそれぞれ自分の立場を持っています:
左派の知識人であるしずかは、人道主義に基づく支援でパピを帰国させ、姉を救うことを主張しています;
下層の熱血青年ジャイアンは、全面参戦を主張し、ギルモア軍政府を打倒することを提案しています;
善良な一般人ののび太は、もともと意見がなく、しずかに唆されて出兵に同意しますが、足がつったりしています;
そして、財閥グループを代表するスネ夫は、当初は参戦に反対していましたが、ジャイアンとのび太に圧力をかけられて同意し、後に二度戦場を離れようとしましたが、パピやしずかに説得されて戻ります。しかし、このように臆病な投降派のスネ夫が、彼の財力と技術によってもたらされた高度な武器が、最終的に戦争の方向を左右する役割を果たしました。
もちろん、介入の口実としては、ドラえもんが提案する必要があります:
「とにかく僕のスモールライトを返せ!」
軍事行動の目的は国宝を取り戻すことであり、それによって地球には出兵の正当な理由が生まれました。
2.原作と比べて変更点
2021年のリメイク版『宇宙小戦争』では、ストーリーや表現方法に多くの変更が加えられました。私が最も印象深いと感じた変更点は以下の通りです:
①序幕のシーンがよりコンパクトになり、のび太とスネ夫の映画制作競争や、パピがうさぎのぬいぐるみやどら焼きを盗むシーンはカットされましたが、しずかの人形にAIコアを装着して遊ぶシーンは残されました。このシーンの必要性は不明ですが、恐らくは特定の道具を登場させるという上層部からの厳命があったのかもしれません。同様に、新版では序幕でのび太とジャイアン、スネ夫の対立も薄められ、5人組は非常に仲が良いことが強調されています(出木杉は相変わらず台詞が2つだけです)。さらに、ドラえもんのテーマソングがカットされ、オープニングには宇宙戦争のテーマに合った交響楽が流れます。
②原作では、パピがしずかを救うために自らドラコルルに捕まるという展開でしたが、リメイク版ではパピとしずかが一緒に救出されるという大きな変更がありました。
戦車で現れるのび太たちのシーンはとても熱いものでしたが、それによりステッカーベースでの議論のシーンが自然に導入され、6人1匹でビリカ星遠征のチームを組むことになります。パピが捕まっていたら、基地内の議論はあまり意味がなかったでしょう。
③ドラえもん、のび太、ジャイアンがビリカ星の反乱軍と接触するシーンには、新たな作戦目標が追加されました:スモールライト奪還。
潜入作戦と小惑星基地の防衛戦が同時に進行し、スネ夫としずかは無敵の戦車で圧倒的な戦いを繰り広げますが、ドラえもんたちはあちこちで正体を暴かれ、反乱軍を巻き込んだり、ドラコルルにスモールライトを破壊されそうになったりします。
ジャイアンとドラえもんはのび太を守りながら敵の本拠地からの脱出を試みますが、役立たずの主人公は毛布にくるまって小路に隠れる以外に何もしませんでした。もしかするとこのストーリーラインには当初何か計画があったのかもしれませんが、最終的にはのび太が処刑場でパピを救出することになり、原作で3人が一緒に捕まる展開と大差ありません。
④リメイク版では、PCIAとドラコルルの陰険さと手ごわさが弱められています。原作でさえも彼が「悪」の特性を示すことはありませんでした。彼は単に手段を選ばず、思慮深いだけです。彼のギルモアに対する評価からも、特に忠誠心を読み取ることはできません。「坊主として鐘をつくだけ」タイプですが、鐘をつくことが非常に上手です。
ジャイアンに捕まった時、この独裁者の一番の手下は少し風格を見せ、「銃を下ろせ、私たちはもう負けた」と落ち着いた副官に言いました。もし私が復位したパピにアドバイスできるなら、ドラコルルは野心がなく使える才能があると伝えるでしょう。彼を影の顧問として残す方が彼を処分するよりも価値があります。
⑤原作では、ギルモア将軍が逃げる際に怒った民衆に捕まり、ひどい目に遭いますが、リメイク版ではデモ隊の手に武器や石がなく、「ただ集まって歩いてくるだけ」と変更されました。
ギルモア将軍の慌てた逃走も、「ここまでか?」と言ってその場で膝をつくように変更されました。
でも確かに、ただ「民衆が集まって歩いてくる」を見て、独裁者が恐れを生まれ、跪いて懇願するほどですね。
3.伸びている感想
多くの人々は、子供向けのアニメーションの政治要素に対して、上から目線で自惚れたようなコメントをする私のような行為を軽蔑するかもしれません。
確かに、ある程度の知識蓄積と政治的経験が必要で、目標視聴者は基本的に子供たちです。子供たちは何を理解できるでしょうか?彼らはドラえもんの道具がとても不思議で、のび太とパピの友情が感動的で、犬のポコがとてもおしゃべりだとだけ知っています。私がこれほど多くを語っても、何の役にも立ちません。
しかし、もしかして、私が初めて『宇宙小戦争』を見たとき、わずか7歳だったとしたらどうでしょう?
7歳の私には、政権の正当性、民意、専制、内戦への介入、反ユートピアやビッグブラザーの目などが何であるかを知る由もありませんでした。しかし、ギルモアの監視ポスターが至る所にあることに対して、のび太と同じような感嘆を発することはできました:「ひどいよ」
その子供も今やこのようなキーボード政治評論家に成長したというのは不思議ではないでしょうか?
大統領の亡命と犠牲、人民の沈黙と抵抗、独裁者の失脚、これらすべてが大人の血と銃煙の匂いに満ちた話でありながら、まるで空想的な童話のように描かれているのは、同世代のアニメーション作品では非常に珍しいことです。
『ドラえもん』という作品にとって、普遍的な価値観と科学的常識の形成は、その輝きの一つです。厳しい説教はせず、単に啓発と導きの形で種をまき、適切な時が来ればそれが根を下ろし、芽を出します。
私が『ドラえもん』の映画で最も好きなトップ3は、『雲の王国』、『宇宙小戦争』、『海底鬼岩城』です。これらの作品はそれぞれ、環境破壊、独裁、核抑止などのテーマに触れています。幼稚な描写ですが、子供たちに政治を啓蒙する授業として、概念を物語の中で理解し、受け入れることは、ちょうど良い示唆ですす。幼い頃の私には深い意味を理解することはできませんでしたが、まさに子供時代のその概念と曖昧な記憶が、今日、関連する問題に対する私の視点に影響を与えています。
藤子・F・不二雄先生は、誰もが政治と完全に無縁でいられるわけではないことを知っていました。唯一できることは、その時が来たら準備ができていることを確認することです。
「パパ、独裁者って何?」
ビリカ星の子供がこの質問をしたとき、映画館の後ろで座っていた小さな男の子が上映後にすぐに同じ質問をしたとき、独裁者たちは、彼らのために用意された絞首刑がすでに手配されていることに気づくべきです。
私はこの段落を文末に置きます:
「人々の憎しみは消え去り、独裁者は死にます。彼らが人々から奪った力は人々に戻ります。そして、人が死ぬ限り、自由は決して滅びることはありません。」
――チャールズ・チャプレン
Charles郭
2022/3/7
日本横浜
やっぱりいいな
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宇宙のある星に優秀な少年大統領がいた。
しかし軍部にクーデターで乗っ取られてしまう。
大統領は側近の手で一人逃がされ、地球に不時着。
大統領の星は全てが日本に比べて小さかった。
のび太らはスモールライトで小さくなり、交流を深める。
そこへ追っ手が来てスモールライトを奪われる。
また姉を監禁され、大統領はのび太らと星へ戻る。
しかしそこで捕らえられた。でみんな死刑になりかかる。
でもちょうどそこでスモールライトの効果が切れみんな巨大化。
こうして星を奪還、めでたしめでたし。
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毎年恒例、劇場で一人で見て来ましたw
やっぱりドラえもん映画で泣かんことなんてまずないわ。
ただ、見終わると内容を忘れてしまうのもドラ映画の特徴w
この作品も何度か見てるはずなのに、まるで初見やったな。
何となく覚えてるシーンは時々あったけど。
実際には色んな部分でマイナーチェンジしてるんやろけど、
そういうのは全く分からんかった。まあしゃーないな。
いつもながらジャイアンは映画では頼もしいのやが、
今回はスネ夫の活躍が目立ってたな。
ドラえもんからのエール
映画ドラえもん41作目。
コロナで公開が一年延期になり、ドラえもん映画が一年空いたのは声優交代時以来。
今年公開したけど、タイトルは元のまま“2021”というSF(すこし・ふしぎ)。
暫くオリジナル続いていたが、久々のリメイク。
基になったのは、これまた名作『宇宙小戦争(リトルスターウォーズ)』。
公開時からレビューに溢れていたが、今年公開された事はタイムリーと言う他ない。
『宇宙小戦争』はドラえもん映画の中でも非常にポリティカルな内容を持つ。
クーデターにより故郷の星を追われた大統領。
軍事力で政権を奪取した独裁者。
平和も自由も奪われた民衆。
反対派は抗い続ける…。
現実世界の該当国が本作を見たらどう思うだろう。
遠いアジアの小国の子供向けアニメ…と思うなかれ。
しっかりとしたテーマやメッセージ。
是非見せて、某国には独裁と戦争の愚かさを訴え、某国には不条理な侵攻に苦しめられている民衆の心に届いたら…。
ドラえもんからのエール。
改めて、何十年も前に色褪せない作品を創造した藤子先生に敬服。
さてさてお堅い話はとりあえずここまでにして、やはり『ドラえもん』は純粋に楽しみたい。
遠い星からやって来た小人の大統領、パピ。
宇宙には見た目も身長も様々な人たちがいると思わせてくれる。
そんな違いなど気にも止めず、すぐ仲良くなるのび太たち。だって子供向けアニメだから…じゃない。これ、非常に大切なメッセージだと思う。
スモールライトで小さくなって、おもちゃの家で楽しく遊ぶ。しずかちゃんは夢に見た牛乳風呂。リメイクして見ても、ここら辺やっぱ夢がある。
敵にスモールライトを奪われ、大ピンチ!
なら、ビッグライトで大きくなれば?…なんてひねくれた見方をしてはいけない。
かつて映画記者が、西部劇で何故敵は主人公の乗る馬車を攻撃し、馬を撃たないんだ?…と意地悪な質問をした。それに対し、巨匠ジョン・フォードはこう応えた。
そんな事をしたら、映画はそこで終わってしまうではないか!
映画は多少のツッコミ所、ご都合主義があって当然。(あり過ぎるのも難だけど…)
ドラえもんたちがビッグライトですぐ大きくなって、簡単に敵をやっつけてめでたしめでたし…そんなのが見たいのか?
大冒険があって、ピンチがあって、絶体絶命の所でスモールライトの効き目が切れて、元の大きさに戻って反撃開始!
それが痛快で面白いんじゃないか!
もう一度言おう。ビッグライトですぐ元に戻ったら、映画はそこで終わってしまうではないか!
基本的な話の流れはオリジナルのまま。
が、“2021バージョン”なだけあって、ちょいちょい脚色。
まず序盤、パピと出会うまでの展開が早い、早い! 自主映画撮影時に映った謎の影(うさぎに乗ったパピ)やしずかちゃんのぬいぐるみ映画撮影はカット。
パピとの出会いのシチュエーションも違う。
最大の違いは、原作やオリジナルでは人質となったしずかと交換にパピがドラコルルに連れ去られる筈が、のび太たちの救出によって連れ去られない事だろう。
代わりにドラコルルは、本作のオリジナルキャラであるパピの姉を手中に。
パピは“助けられる側”から“助けに行く側”に。
ピリカ星に向かうロケットの中で、原作やオリジナルでは描かれなかったのび太たちとパピの交流。ここが変更点でも大きなポイントだろう。お陰で原作やオリジナルでは大人びていたパピだが、内面は悩み、よりのび太たちと同年代視線の親しみ易いキャラとなった。
ピリカ星のピシア本部潜入も新たな展開。スモールライトを餌にパピたちを誘き寄せたドラコルルの策士光る。
この時のび太は逃げおおせ、オリジナルには無い展開なので、どうなるの…??
とは思ったけど、オリジナル通りの展開に繋がった。
変更点でもう一つ良かったのは、民衆の奮起のタイミング。原作やオリジナルでは最後の辺りだったが、今回はそれよりもっと早く。
独裁悪を倒すのは、勇気ある者の声と民衆の団結。
プー…じゃなくて、ギルモアよ、思い知れ!
ギルモアはより滑稽な面が浮き彫りに。ラストの「ここまでか!」の台詞は、スキャンダルがバレたから…?
ドラコルルはより狡猾でキレ者に。
新キャラのパピの姉だけど、確かにパピのアキレス腱だけど、それほど重要キャラじゃなかったな…。
ロコロコは変わらずお喋りだった。にしても、オリジナル声優に似せた梶裕貴の声色がスゲェ…!
リメイク版は時々残念な作りになる事あるけど、本作はタイムリーな問題もあって、奇遇にもテーマやメッセージがより色濃くなり、楽しさも損なわれず。
上々の映画ドラえもんであった。
しかし、唯一完敗したのは…
本作の主題歌と挿入歌も悪くはないが、でもやはり、オリジナルの神曲『少年期』に勝るものはない!
来年は空の理想郷へ!
空舞台と言うと、『雲の王国』は特に好きなドラ映画の一本。
これに勝る事が出来るか…!?
人気脚本家・古沢良太の手腕に期待!
思いやりの心、、、
ドラえもん(映画)シリーズ第41作。
Amazon Prime Videoで鑑賞。
原作は既読、旧作も鑑賞済みです。
昨今のリメイク編の中でも出色の出来だと思いました。原作及び旧作から大筋では変わっていないものの、パピのキャラクターが人間味を増していたし、メカニック描写はよりカッコよくなっていたし、往年の特撮作品へのオマージュが込められたシーンの、精緻に書き込まれた作画に感動させられました。
公開が1年延期されたことで、図らずも現実世界とリンクしたタイムリーな内容になってしまいました。パピの演説―人は他者を思い遣ることの出来る生き物であり、その心があれば、手に手を取り合って共に歩むことが出来るはず、と云うメッセージは強く心に響いたし、自ら立ち上がった民衆の力によってギルモアが膝を折ったシーンに、熱い興奮を覚えました。
待ちに待ったリメイク。大変よい作品だと思います。
非常によいリメイクだと思います。
まずは良かった点
1. ピイナというキャラの登場には少し心配しましたが、パピが囚われてほとんど出番がなかった前作と異なり、今作では、パピが掘り下げられてよかったと思います。
2. ドラえもん達はきっかけを与えただけであり、ピリカ星人達が自ら問題を解決したというところがより強調されているのもよかったと思います。
3. 映像もよかったです。特に無人戦闘艇発進のシーンの恐怖感が印象的です。
4. 前作にあった詰めが甘い部分がいくつか解消されていたのもよいですね。 前作では家の外にいる探査球をわざわざパピが撃ち落として怪しまれていましたが、今回は屋内に入ってきたので仕方なく破壊した感じになりました。また、PCIAがのび太たちをマークする理由が明確になりました。(前作ではジャイアンなどは凶暴な顔だっからという理由だけでマークされていました。)
次に残念だった点
1. これは前作と同様ですが探査球の電波の発信源に、スモールライトでわざわざ小さくなって、まだ改造していないラジコンで乗り込むシーンがあります。行き違いとなって出会いませんでしたが、この状態で出会っていれば勝ち目はありません。今作では、前作と異なり、一応パピは止めようとはしていますが、それでもやはりこの行動は非合理的です。今作では他のシーンでもかなり大きな変更を加えているのだから、ここも大きく変更して、皆が小さい状態でしずかちゃんを残して壁紙秘密基地を留守にする他の理由をなんとか考えてほしかったです。
あと一息だったなという点
1. 無人戦闘艇との戦いですが、おそらくかなりの犠牲者が出ているものと考えられます。前作でゲンブは「大勝利に終わった」というだけで犠牲者について全く触れられていませんでしたが、本作では「犠牲もあったが、、、」と言及しています。前作ではおそらくあえて避けていた犠牲者の存在について今作では言及していることについては高く評価したいですが、一言で終わらせてしまうのは少し不十分なように思います。生還したパイロットに駆け寄って無事を喜ぶ基地スタッフを映すともに、画面の端のほうにちらっと、大切な人が帰らないことを知って泣き崩れる基地スタッフを映すなどしたほうが伝わったのではないかと思います。
2.パピがあの内容の演説が中断されずに最後まで放送されてしまった理由が欲しかったです。例えば以下のようなシーンがあっても面白かったのではないかと思います。
・演説内容が怪しくなってきたところで、ドラコルルがコントロールルームに放送中止を無線指示。
・コントロールルームのスタッフ(PCIA兵)がパピの演説を聞いて涙を流しており、放送中止指示を無視。
・コントロールルームに他のPCIA兵がなだれ込んでコントロールルームのPCIA兵を取り抑え、放送中止に至る。
・以上のやり取りの結果放送中止が遅れて、パピの演説ほぼすべてが放送されてしまう。
少しくさい表現だとは思いますが、原作マンガでも軍内からのギルモア不人気は語られており、また、パピのリーダーとしての適正を表現するという意味でも、このくらいしてもよいと思います。
3.また、立ち上がった民衆達に押されてPCIA兵が逃げるときに、あっさり逃げるのではなく、少し迷うところを表現してもよかったと思います。例えば、
・集まってくる民衆達
・PCIA兵達が民衆に銃を向けて「解散しろ」と命令
・かまわず前進する民衆達
・PCIA兵達が後ずさりしながら「撃つぞ!」と警告
・それでも構わず前進する民衆達
・PCIA兵達同士の会話 PCIA兵A:「撃ちますか?」 PCIA兵B:「撃てるか!」
・PCIA兵達 銃を捨てて逃げる
4.あと、本作リメイクにあたりおそらく最も問題であったもとの大きさに戻ってからの戦闘シーンです。前作のように有人機と思われる機体を叩き落としたり踏み潰したりするのはまずいですが、今作の、「調べたけど無人だったよ」というのはあまりにも都合がよすぎると思います。
飛行機やヘリは手づかみで捕まえて羽やプロペラをむしってしまう、戦車は蹴飛ばしてひっくり返すくらいがよかったのではないかと思います。冷静に考えるとそれでも中の人はただですまないかもしれませんが、それを言い出したら、クジラ型の戦闘艇に向けてぽこぽこビームを撃つのもアウトになってしまいます。コックピットが爆発しておらず、かつ、画面の端のほうで機体から乗組員が逃げていくところが少し描写されていればセーフなような気がします。
私にとって、のび太の宇宙小戦争は最も好きな作品の1つであると同時に、いくつかの欠点も気になる作品でした。リメイク版第1作であるのび太の恐竜2006が上映され、リメイク版第2作のび太の新魔界大冒険が発表されたころから、欠点が補われた新しいのび太の宇宙小戦争がいつの日かリメイクされることを十数年に渡り心待ちにしておりました。本作品は現代のコンプライアンスにそぐわない点も多く、半ば諦めておりましたが、創意工夫して素晴らしい作品として世に出してくださったスタッフの方々に深く感謝いたします。本当に楽しませていただきました。ありがとうございました。
久々良作品に出会えた✌( ‘-^ )泣けた
長きに渡る公開延期を経てのやっとこさで出来た映画、いやぁ〜無茶苦茶泣いた。リメイクとして成功パターンの映画でした。冒頭では、いつも通りスネ夫の家で遊んでいる場面から始まり映画では、謎に登場シーンが少ない出来杉君も交えてのSF映画の撮影それだけで泣けてきそうでした(笑)そして相変わらずのび太は、使い物にならない様子。そこで雑用に使われるのび太は、小道具だと思ったロケットを持ち帰り分解しようと試みるだがその中には、小さな大統領パピがいたパピは、自分の惑星が破壊されてしまい命からがら逃げて来たらしい。のび太やドラえもんは、スモールライトを使って小さくなりパピと共に楽しく遊んでいたそして共にSFのミニチュア撮影をしていると敵軍がパピを襲いに遠い惑星からやって来た…
と冒頭の話を書きましたが、これくらいにして
今までのドラえもん映画とは、違ったなと自分が感じた部分は、2人の主人公とヒロインの大切を大きく感じました。まず、パピは誰かに助けを求めようとせず、自分でどうにか解決しようとする姿にさすが次期大統領だなと思いましたが、少し頑張り屋すぎるなと感じました。そこで助けたのが、のび太いつも頼りないのび太だが、今回は、今までののび太とは違った姿がかっこよかったですが、今作は、別の人物がかなり鍵だったなと感じました。いつも以上に弱々しいスネ夫「帰りたい。僕はパピを救いたくない」といつものように駄々を捏ねていたが、しずかちゃんがビンタをしてスネ夫に喝を入れる、あのシーンで私は泣きましたね😭そこからスネ夫の活躍は本当にかっこよかったです。そして今作は敵らしい敵はいなかったですが、ハッピーエンドで無事終わったのですごく良かったですね。久々に良い作品に出会えました。来年のドラえもんも楽しみです!評価満点です!文句なし!
やっぱり、ドラえもんはドラえもんだった!
YouTubeチャンネル「シネマンション」で特集されていたのがなんとなく心に残っており、時間もあったのでなんとなく観賞。(リメイク前作品は未観賞)
ドラえもんの映画は久しぶりだ。私もなんだかんだで大人になり感受性もだいぶ鈍くなっているだろうし、もう昔のようには楽しめないだろうと、あまり期待をしていなかったが、ドラえもんは昔のように私を迎え入れてくれた。
本作は戦争がテーマ。
冒頭、反乱軍のクーデターから命からがら脱出する大統領のパピ。そのシーンのすぐ後に特撮で作り物の戦闘シーンを楽しみながら撮影するのび太ら。映画の中でしか起こらないと思っていたことが今どこかで実際に起こっている。市民によるデモや、処刑のために銃を向ける兵士等、現実の歴史と重なる場面もあった。
公開が2021年から2022年に延期されたこともあり、色々と考えさせられる内容だ。子供だけでなく大人にも是非観てもらいたい。
そして、ドラえもんの映画の名物といえば頼もしい仲間達。特に今作はスネ夫の成長にスポットが当てられている。戦闘に参加することに怯え引きこもるスネ夫。そんな中、1人で立ち向かうしずかちゃん。しずかちゃんを1人で行かせるわけにはいかないと特攻をかけるスネ夫。まるでエヴァンゲリオンのヤシマ作戦を彷彿とさせる場面に気づいたら目に汗が滲んでいた…。
この他にも仲間達の活躍が描かれ、中盤では若干中弛みを感じたが、さすがドラえもん映画、しっかり締めるところは締めてくれる。いい映画を観たなと思わせてくれる。
最後にこの映画のどうしても気になる点についてだが、やはりパピ達の髪型についてだ。リメイク前からのものだから下手に変更できなかったのだろうが、今の綺麗な作画で前髪だけ生えている人間というのはシュールすぎた。特に背後から写すシーンはツルツルの頭に前の方だけ髪の毛が生えているのを見るとなんとも言えない気持ちになる…
今年映画館で観た映画で5本の指に入るくらい好きです
結構ドラえもんを見てきてる学生です。
ドラえもんはハズレがないと思って見てるので今回もやっぱり当たりでした。
全員ビジュアルが良かったです。
最後の方でのび太が1人で頑張る所がうるっときました。
今回の映画を見た後に昔の方の映画も家に帰って見てみました。昔の方も良かったです。
わたし的には今回見たリメイク版の方が好きでした。昔のジャイアンが服脱いだりするとことかハチャメチャになるところは好きです。
まとめ
最後にかけて激アツ展開になるのがすごい良かったです。テレビで放送されたらまた見たいです。
前作のファンとして
私は過去作のリトルスターウォーズの大ファンであることを念頭にレビューをしていく。
まず、今作の魅力的な所として、安定した映像美であったり、内容を改変しつつもスネ夫の葛藤やパピの大統領たる姿、何よりしずかちゃんの牛乳風呂のシーンをより高画質に堪能できたことである。
正直、パピのお姉さんの要素は、パピの感傷的な人間ぽさを見せたかっただけに思えたが、そこまで内容に干渉してくるわけでもなく違和感なく見れた。
また、過去作のファンとしては武田鉄矢の「少年期」やジャイアンが戦艦を服で落として、戦艦が鯨のように潮を吹くシーンを見たかった気持ちもあるが、それでもリメイクとして恥ずかしくない良い作品であった。
制作の苦労が垣間見えた気がした。
約1年半のインターバルを経て、久しぶりの映画ドラえもん!
冒頭のドラえもん登場シーンでは、タケコプターで飛ぶその影を見せてから登場するという演出がとても良かった。
「ドラえもんが来てくれた!」と、きっとのび太と同じ様にホッと安心して涙が出そうでした。
内容としては概ね良い出来だったと思います。印象に残ったのは作画の良さ。
戦闘シーンがとても迫力がありましたね。
そこだけなら別の映画のよう!
あとはしずかちゃんの作画に過去一気合いが入っていたような...?
いつもより5割増で可愛いく見えました。
そしてタイトルにもした「制作の苦労が垣間見えた」部分とは、脚本と演出。
これは非常に難しい部分だったんだろうと思えます。
まず重苦しいテーマをどう扱うかという事です。
クーデターを起因とする惑星規模の国での内戦に巻き込まれる、という一見子供向け作品とは相容れそうもないテーマが軸となりストーリーが進んでいきます。
これをどこまで細かく描くのかが難しい。
大雑把過ぎると脚本の説得力がなくなってしまう。
しかし細すぎると子供向けでなくなってしまうし、尺も足りなくなる。
ちょうどいいバランスを保つのに苦労しただろうな...と感じられました。
恐らくその苦労の結果が主要キャラクター全員の深堀り。
もう全員主人公かの如くフォーカスが当てられていましたね。
戦争映画になってしまい得るようなシーンは進行に必要な部分以外はナシ。
上手く出来ていました。
しかし個人的には、映画ドラえもんとは時に子供に現実的な世界観を突きつけて成長させてくれる物だと思っています。
なのでもう少し内戦をリアルに描いても良かったかな、と思わなくもないかも...。
旧作もそうでしたが、ピリカ星に向かうまでが少し長いですよね。
早々に向かってしまうとリアルな描写を増やさざるを得なくなるのを回避するためなのかな?
非現実的な世界を大冒険する作品が好きな身としては、そういう意味でも少し物足りない部分もありましたが、やはりキャラクターの深堀りが良過ぎたのもあって満足でした!
来年は延期にならないといいな。
楽しみです。
撃墜王のび太ww
のび太の狙撃の腕が今回も凄くて笑いましたw
自分の乗っている戦車のイレギュラーな動きに対応しながら、敵に攻撃を命中させるとか、軍人でも難しいだろうに目を回しながらやり遂げたのび太の活躍シーンに爆笑してしまいましたw
あと今回はしずかちゃんも何気に凄かった。少しスネ夫の指南を受けただけでアレだけ戦車を動かせるのはのび太に次ぐ名狙撃手になれる器の持ち主ですね。
あと細かいところを言えばスモールライトを奪われた後に、「ガリバートンネル使えばすぐ元の大きさに戻れるだろw」とか思わなくもなかったんですが、まあその辺は映画特有の話の都合で使えないか、ドラえもんは自分の持っている道具を全部把握しきれてないのか、と解釈して観ました。
(大人になってから観ると「いや、そこは〇〇の道具を使えばすぐ解決するやろw」というツッコミをついしたくなってしまうけれど野暮かなw)
ドラえもんの道具を全て使える状態にすると話がすぐ終わってしまうから、現在修理中だったり、お金がかかり過ぎて1回しか使えなかったりするところが好きなので、その辺の描写はちょっと挟んで欲しかったかなとは思いますがまあしょうがないか。
リメイクとして良かったけど・・・
ドラえもん映画としてかなり好きだった宇宙小戦争
昨今のリメイクはゲスト声優が棒読みだったりで微妙な感じになりがちでしたが
原作、旧作のどちらもよくアレンジしたストーリーになっていました。
地球でのシーンは迫力のシーンが多く、PCIAの戦艦 ジャイアン達 トラックという構図のリメイクは力関係をうまく表していたと思います。
また今作は地球でパピが捕まらないので登場シーンが多く、その後の演説に繋がるのもよかった
残念な点として
埋めておいたラジコン戦車から弱点がバレるはずなのに
時代的にあんなあからさまにアンテナがついてるラジコンなんてないので電磁パルスといういきなり科学的な方法で撃墜は正直台無し
地下組織本部の発見方法が雑
弱点の発見やわざと隙を作ったりするシーンをカットしたせいでドラコルルがあまり狡猾に見えず
最後に部下を思いやる優しい人になってしまった。
チームのび太の実力全開
リメイクとは知らずに観ました。
◉最高に感激したものは
海中で、しずかちゃんとスネ夫が元の大きさに戻るシーン。特にしずかちゃんは女神、いやあり得ぬほど素敵な巨神兵が誕生したようで、思わず、うわぁと声を出しそうになりました。何が起きているのか、私にはとっさに思いつかなかったです。
スモールライトの効力切れとはね。
◉バランス、バランスだ
ここ3、4年のドラえもんの中で、一番ワクワクしてストーリー展開を愉しめたと思います。作り手の方が一匹と「四人」の輪が心地良く在るように、バランスを考えてくれたと感じました。
ここまでドラえもんと一緒に、長くファンタジー世界を旅してきたのび太、しずかちゃん、ジャイアン、スネ夫の誰もが魅力的でした。ジャイアンの堪えに堪えた咆哮が素晴らしかったし、開発者スネ夫の技術力も発動した。
その理由の一つは、のび太にはちょっと悪いけれど、君一人が前面に出て泣き叫ばなかったからじゃないかと感じました。
のび太は世界がうまく回る半分の要素=優しさで、すべてを乗り越えてきた。でもいつも、自分の必死な願いしか目に入っていなかったように思います。この作品は仲間の涙や笑顔を、懸命に受け止めていた。
世界の後の半分は、厳しさだったり賢さだったり。
安定した面白さ
凄く懐かしい。
昔見た時、牛乳風呂がすごく印象に残っていてw
自身が小さくなることで、プラモやフィギュアが実際のものと同等になる、っていうのは憧れたなぁ。
改めて見て、こう、子供心をくすぐるものが多いのは流石。
話も安定していて、それぞれの成長が見られるのは良い。
誰かのために、慣れていないこと、場所で何かをしようというのは勇気がいること。
色々と思い出させてくれる作品でした。
しかし、今作はこれまでに比べてのび太が地味かなw
丁寧な心情描写が素晴らしい
私は大山のぶ代さん版のドラえもん映画が好きなのですが、今作のリメイク版も原作のよさを引き継ぎながら、新しい展開も取り入れ、とても見ごたえがあります。原作漫画以上にキャラクターたちの心情が丁寧に描かれています。特にスネ夫が怖いから戦いたくないと言いながらも、パピとの交流により勇気づけられ大活躍する様子は、人間味があふれとてもかっこよかったです。小さな子どもから大人まで楽しめる作品に仕上がっていると思います。是非多くの人に観てもらいたいです。
子供の付き合いとはいえ、ドラえもん映画はやっぱいいですね‼️😄
85年公開時の作品は見ておらず、比較はできないのですが、自分の観てきたドラえもん映画の中ではトップクラスの作品ではないでしょうか。
反乱軍から地球に逃げてきたピリカ星の大統領パピをかくまったことから、のび太達は混乱に巻き込まれていく。
敵指令がなかなかの切れ者で、ドラえもん映画とはいえ、なかなかドキドキさせてくれました。
パピの自由軍と将軍の反乱軍との戦争であるわけですが、当然のように自由軍に加勢するドラえもん達。
友達を助けたいという気持ちは分かりますが、カッコいいことを言って、勢いで加勢する姿に若干戸惑いを覚える。
戦争に参加する事を、大して考えもせずOKしてしまう辺りはやっぱアニメだなと思っていたさなか、スネ夫だけは「放っておけばいいのに・・・。僕は怖いんだよ。」と、戦争に対する素直な気持ちが描かれていたのはとても良かったですね😄
ドラえもん作品ならではの、一人一人の力は小さくとも協力する事で次々とピンチを脱していく姿も心地よく、いい感動をいただきました✨
あえていうなら、スモールライトの件については・・・
時間切れあるのかよ❗とツッコミ入れたくはなりましたけど😅
いずれにしても、作品としてかなり完成度高いと感じました。
大人が観ても充分に楽しめますね😄
あと、オープニングでみんなで作っていた映画が、現実の特撮技術を用いて製作しているシーンが個人的にとても良かったです😄✨
映像、作画、演出どれも過去最高レベル
コロナの影響もあって、久しぶりの映画ドラえもんである今作。結論から言うと本当に素晴らしいリメイク作品でした。
まず映像、これは本当にもう過去最高レベルで迫力があり、特にプシアとの戦闘シーンやのび太たちが戦車で戦うシーンはもはや子どもアニメとは思えない手の込みようです。そしてそれを表現するだけの圧倒的な作画、気持ちいい所に流してくれる音楽等、アクション映画としてとても評価できる内容になっていると思います。
また演出や脚本も過去作の反省をしっかり受け継いでいる印象です。過去作の宇宙小戦争では前半早々にパピが退場するため、パピとの友情や、どうしてのび太たちがそこまでプリカの星に介入するのかという動機づけが不十分だったように思います。またスモールライトを使うシーンやしずかちゃんが巨大化するシーンなど、せっかくの見せ場が旧ドラでは淡々としすぎていた面がありました。今作ではこれらをしっかりとリメイクし、パピのお姉ちゃんを新たに登場させ、一つ一つのシーンを丁寧に迫力ある見せ方をすることで、ストーリとしての一貫性を持たせ、より一層面白くなっています。特に今作オリジナルシーンである、ジャイアンがのび太を逃がすシーンは、石ころぼうしという道具の特性を生かしためちゃくちゃ熱くなれるシーンでした!
残念な点をあげるとすれば、その石ころぼうしを今作は使ったことで、片付けラッカーの「効果がずっと続く薬なんてない」という伏線をカットせざるを得なかったところです。しかし逆に石ころぼうしを使ったことで、前述のような熱い展開にも出来たわけで、それを考えるとイーブンなように思います。
また前作の主題歌「少年期」を使ってほしかったという声であったり、パピのお姉ちゃんの見せ場が少なかったという意見がありますが、それらは今挙げたような演出をしていく上で切り捨てても仕方なかった部分だったのかなと思います。
以上総合すると、アクション映画としても非常に優秀な映画だったし、そして今の世界情勢と偶然に重なり合ったストーリーも相まって、大人こそとても楽しめる映画だったと感じました!
大人も涙
旧作が好きで子供と二人で見に行きました。
旧作の良いところを残しつつ、ピピの演説など、効果的に改変を加えていたと思います。
ただ、主題歌は武田鉄矢の少年期には及ばなかったです。
リメイク作品で1番好きです
この作品を見る前日、旧作の『のび太の宇宙小戦争』をAmazon primeで鑑賞したのですが旧作の感想としては「もう一度見たいとは思えない」と思っていました。そのせいで劇場で今作を見る前はそんなに期待していなかったのですが、今作は良い意味で期待を裏切ってくれました!!(偉そうですみません💦)
【良かった点】
・迫力満点戦闘シーン
やはり最近のドラえもん映画は迫力満点です!CGは違和感ゼロどころかCG特有の重量感が魅力を引き出していました。ぜひ劇場の大画面で大音量で観るべき!
・パピとのび太達の友情描写
旧作で僕が不評をした大きな理由としてはパピとのび太達の交流が少なかったのにも関わらず、絆のようなものが出来ていたところです。今作はピイナ、というオリジナルキャラクターが人質となっていたためパピが人質になることはなく(正確には一瞬なった)パピとのび太達が共に戦っていたので絆ができたことに納得できました。
・しずかちゃんとのび太の夫婦感
これは今作に限りませんが最近のドラえもん作品はのび太としずかちゃんの描写を丁寧に描いてるイメージがあります。それが嫌という人は一定数いると思うのですが、僕は結構好きです。今作での2人のやり取りを全部挙げるとキリがないのですが、1番好きなシーンは物語の前半でのび太とドラえもんがパピをしずかちゃんの家に届けるシーンです。のび太とドラえもんが帰る時にのび太がしずかちゃんのことを心配するのですが、しずかちゃんのそれに対しての返事が好きです。観た人ならどこか伝わるはず‥!(多分)
・構図・BGM
物語の前半でパピがしずかちゃんの代わりに人質になるシーンで、のび太達がスネ夫の作った戦車で助けに来るシーンや、ジャイアンがのび太に「逃げろ!!」というシーンなどのBGMや演出が好きです
・スネ夫
スネ夫の心情描写がとにかく丁寧だった!!これは旧作もそうだったけれど今作はパピとスネ夫が2人で話すシーンがあり、良いリメイクだなと思えました。それ以外でも沢山あります!
・ドラコルル
諏訪部さんの演技がすごい良かった。
【腑に落ちない点】
強いて言うなら終盤の展開です。それまでの脚本がすごく丁寧に描かれていたなと思っていたけれど、最後は旧作通りのび太達がでかくなって敵を追い詰めるという展開は正直丁寧だとは思えなかったです。けれど落下したパピをでかくなったのび太が助けるというリメイクは、単純な展開ですがそのシーンは好きです。
【最後に】
タイトル通りドラえもん映画リメイク作品で1番好きな作品です。子供の頃に旧作を観た人には是非観てほしい!もちろん観てない人も!また、偶然にも今のご時世にタイムリーな内容でした。全世界の人に観てもらいたいです。来年はリメイクだとしたら『のび太の雲の王国』か『のび太の創生日記』かな。オリジナルだとしてもリメイクだとしても来年もまた観たいと思います。
はじめてのレビューであった上に、学生の分際で色々失礼なことや偉そうな感想を書いてしまいましたが不快に思われたら申し訳ございません。
偶然にも社会情勢を思い浮かべてしまう内容
ドラえもん映画の中で、
旧作のリトルスターウォーズが、最も好きなものです
好きな理由は、
パピを思う友情
恐怖困難に立ち向かおうとする勇気
敵の巧みな情報収集(しっぽをすぐつかむドラコルル)
ラストの大逆転の爽快感
武田鉄矢さんの挿入歌
あたりです
新作では、前半のゆっくりした進行をカットし、
子供達に分かりやすくしたり、
現代のコンプラ(街を破壊する時の配慮や石を投げたりの描写のカット)
に合わせた、変更が随所に見られたが、
個人的には、好きな点はある程度残されていたり、丁寧に心理描写を描くシーンもあり、何度か涙した
パピもそこまで来たなら、1人で捕まりに行かなくても、、と
武田鉄矢さんの挿入歌を少しだけでも良いから使ってくれたら、嬉しかったなぁ
という感想で、とても満足のいく内容でした😊
子供(4歳と6歳)と行きましたが、
子供はラストにジャイアンがゴリラのように活躍するシーンで爆笑してました
あと、偶然にも、今の社会情勢にマッチする内容で、多くの方に見て欲しい
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