ズーム 見えない参加者のレビュー・感想・評価
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怖すぎることなく、気軽に楽しめる
コロナによる外出制限の中、「最小規模の映画」がいくつも生まれた。どれも似たり寄ったりだとする意見もあるだろうし、アイディア先行で「やったもん勝ち」なところもあるとは思うが、この特殊な状況下と、最新のオンライン・ツールと、古来のホラー手法とを掛け合わせ、70分弱の長編にまとめあげたところは評価したい。画面上の男女6人の身に「パラノーマル」を思わせる展開が次々と起こる単純な内容だが、全編がデバイス画面で完結している点や、ホラー見本市のような、お手軽かつ効果的な演出のつぶて、さらには分断された領域を越境して親友を助けに向かう場面などに「おっ」と思わされた。この手の作品はアイディアが豊富にあっても、それらを一つにまとめる折に平坦になりがち。その点、なんとか構成上の緩急を生み出そうとする努力の後が見て取れる。でもいちばん怖いのは、画面がフリーズしたり、参加者が急に落ちることだよな、とつくづく感じた。
Shudderオリジナル
アメリカのストリーミングサービスでShudderというのがある。ホラー専門のNetflixみたいなものだと思うが、英語圏へ事業拡大しているものの、多言語へのローカライズはない。VPNを介さずにshudder.comへ行くとSorry, we are not available in your countryとでてくる。
というわけで見られないが、ときどきおりてくるshudderオリジナルもshudderで配信している旧作もすごくそそる。
さいきん聞くようになったしょうばいでキュレーターというのがある。
日本語でいうと学芸員。美術館でなにを展示するか組み合わせとかを考えながら選んで企画立案する人だ。博覧強記とセンスが必要なしょうばいだろう。美術館のランクによってぴんきりだろうし母体のちゃんとした美術館の企画展なんか案出できるのは一握りしかいないだろう。
この学芸員の解釈を広義にしたのがキュレーターである。(多分、だいたい。)
Netflix、Disney+、AppleTV+、Hulu・・・などのストリーミングサービスで数知れない旧作からなにを置いておくかがキュレーターの博識とセンスの見せどころ──ということになる。
今やSteamにもキュレーターがいるし、観光案内も一種のキュレーターといえる。いわば「おすすめを教えてくれる人」であり司書もバーテンダーもいろんな専門家がキュレーターの側面をもっている──と言えるんじゃなかろうか。(わかんないけど。)
どんな分野であれ、それをやりつけている人が見たら選者が解ってんのか解ってないのかがすぐわかる。だからキュレーターは好事家の上をいかなきゃならない。
その点Shudderのキュレーターはいいところを突いてくるしオリジナルも変わり種があるし、ローカライズまでいかなくても日本でも見られたらいいな──とたびたび思ってしまう憧れのホラーサイトなのだった。
本作ズーム/見えない参加者(原題:Host)もShudderオリジナル。小品だがぴりりと辛い仕上がりだった。
Unfriended(2014)と比較されているがじぶんも見る前からUnfriendedが頭にあった。が、両者のもっともクリティカルな相違はCOVID19があったか、なかったか──だと思う。
外的条件の違いとはいえコロナ禍下がHostのオンラインセッションを迫真に変えている。ホラーへ至る要因も自然で作為がなく、出演者は巧みな演技で状況へ落ちていく。
以前Unfriendedのレビューで『役者たちは台本と設定だけで、恐怖に震えたり、泣き叫んだりしているのであり、それを考えると、役者とはいえ彼らの没入度には尊敬を感じる。』と書いているが、本作でもそれに感心した。
パソコン画面を見つめた状態で、監督から「はい泣いて下さい」とか「はい怖がってください」とか「はい取り憑かれた演技をしてください」とか「はい上辺では思いやっているけれど内心はそうではないという演技をしてください」とか・・・言われてやるわけである。
それで見る者を感興せしめなければならずかつ怖がらせなければならない。たいへんなことだと思う。
『撮影は、COVID19のパンデミックによる検疫規制が敷かれている間に行われ、俳優たちは自分でカメラ、照明、スタントをセットアップし、サヴェージ(監督)は遠隔でかれらを演出指導した。サヴェージによれば、特殊効果には「昔ながらの」技術("old school" technology)が使われることが多く、俳優たちの家に釣り糸が送られ、棚から物を引き抜く練習がなされた。実践的なエフェクトを俳優たちが担当し、ドアを動かしたり、棚から物を飛ばしたりといったエフェクトのセットアップ方法について、ワークショップを通じて詰めていった。サヴェージは、構想からShudderへの納品まで、映画の完成には12週間を要したと述べている。』(Wikipedia、Host (film)より)
各位じぶんの家に撮影環境をセットし釣り糸をつかってモノを落としたりずらしたりの怪奇現象をじぶんでやりながら演技もやった──というのである。
苦労のかいあってUnfriendedを上回る評価になった。Imdb6.5、RottenTomatoes99%と71%。Rob Savage監督は2020年の撮影時若干28歳だった。
ところでPOVの宿命だが有名な俳優ではリアリティが著しく損なわれる。見知った顔だとVogueのセレブインタビューみたいになっちまうわけ。
よって低予算だから無名役者を使っているのではなく、POVだから無名役者を使わざるを得ない──という理屈はあるていど合理になる。
でもだからこそ逆に有名人だらけの大予算なPOVが見てみたい。というのはあるな。アカデミーかカンヌを想定した有名どころ総出の授賞式会場でゾンビ化しちゃうみたいな。w。
【百物語ならぬ、リモート六物語。霊に敬意を払わない男女に起こった事。】
ー 手元のフライヤーに”68分、あなたの人生で最も怖い時間が始まる。”とあるのだが、元登山者としては、4月の八甲田山の避難小屋でもっと恐ろしいポルタ―ガイスト現象を一晩中、経験したモノであるので”ふーん”って感じかな。-
■この映画、1000円だったんだね。
いいねぇ〜^ - ^
ズームで降霊会やってたら、SSR級の極悪の霊を招いてしまった映画
こういう系の映画って大体尺伸ばしでダレる事があるけど、この映画では意外とテンポ良く展開されていく
終わるの早くない?って思ったら57分でエンディングだった
POVのホラー映画は大体全員死ぬって観客に気づかれてるからこんなに短くしたのは凄い英断だと思うし、実際テンポの良さに繋がっているから飽きずに観れた
普通に良いホラー映画かな
一気に恐怖へと・・・・
正直期待してなかったのにすげえ怖かった。
U-NEXTにて新着だったので鑑賞。なんか流行りのソフトに乗っかったB級かな~とも思っていたのですが、蓋を開けてみるとRECシリーズを初見で観た時のような”アノ感覚”が蘇ってくる怖さでした。
特に演出が素晴らしくて、こっちの予想を裏切ったり不意を付くの連続で全く飽きさせない!!割りと早い段階から怪奇現象が起き始めるのですが、それがもうこっちを集中させる暇も無くポンポン起きるので一気に恐怖の世界へと叩き込まれます。
固定の画面越しというかなり制約の掛かった作品であるにも関わらず、素晴らしい出来栄えでした。
あ~でもやっぱり、これを観ちゃうとPOV視点のホラーがもっと観たくなるのよねえ。何故廃れたんだろ。
今の時代ならではのリモートホラー
『アンフレンデッド』のようにSNSを題材にしたホラーで、参加者がテディ以外は本名なのもリアルにやってる感じで面白い。
仕事でzoomを使っているのでめちゃくちゃ臨場感があった。
終盤に無料版で接続切られそうになっているシーンはリアルで笑ったw
この手の映画は誰がどういう風にリタイアして、誰が最後まで残るか想像しながら観るのが楽しいけど、ずっと画面下に見切れて映っているエマ(エマ・ルイーズ・ウェッブ)と序盤からビビり通し泣き通しのキャロライン(キャロライン・ウォード)が個人的には推し。
はいはい。
「霊はパワーが好きだからインターネットと親和性がいい」
ちょっと何言ってるかわかんない。
カメラの移動がなんで急に自撮り視線じゃなくなるのか、ってそりゃあ視聴者に判りやすくだよね(棒)。どうやってPCを持ち運んでいるやら。
アイデアのみの安っぽい映像ですが、鼻水べちゃべちゃの白人演技が楽しめます!
2020年(イギリス)
コロナ禍で「ZOOM」会議が多くなった。
週一で「ZOOM」で会議。仕事仲間の男女7人が、お遊びで「ZOOM交霊会」を開くことに。
言い出しっぺはヘイリー。
(普通、部屋で輪になって手を繋ぎ、亡くなった人の霊を呼び出す・・・あれ、ですよ。
交霊のプロも参加して、蝋燭を用意・・・そして酒(水の人も)を飲み飲み始めます。
個々の家を経由して交霊会は果たしてなりたつのか?期待は膨らみます。
ジェマがある嘘を付いたばかりに、悪霊を呼んでしまいます。
怪奇現象が・・・停電、ネットの不調・・・
そのうち更に更にエスカレートして、大変な事態になります。
参加者が消えた・・・ポルターガイスト現象も!!頻発。
もう参加者はパニクリ出します。
ヘイリーやジェマの顔が、恐怖で凍りつき、泣き出して、もう涙と鼻水でグシャグシャ・・・。
まあ素人映画に毛が生えたようなチープなアイデアだけが勝負の映画です。
コロナ禍で暇だから出来ちゃいました、みたいな!!
上映時間は、たったの68分。
(最後に種明かしがあります、笑ってやって下さいな!!)
安倍総理が緊急事態宣言
2020/04/07付で内閣総理大臣が緊急事態宣言して東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、兵庫、福岡の7都府県の企業に臨時休業を要請し国民には我慢と自粛のステイホームを要請。期間は来月6日までの1か月。2020/04/17付で全国に拡大された緊急事態宣言。
当時は我慢と自粛のステイホームが国民に要請された。企業には臨時休業が要請された。現代の物価高騰は当時の代償。任意の要請とはいえ内閣総理大臣が相手では従うしかないのが企業の宿命。そして内閣総理大臣が臨時休業による赤字経営を補填をしなければ値上げで赤字経営を穴埋めするしかない。それが値上げラッシュによる物価高騰の真相。そんな時代のお話。ちなみに日本人は日本国憲法第3章国民の権利及び義務で自由が保証されていて犯罪でもない限りは国家権力に拘束される法的義務はない。
ズームでの降霊会、というたった一つのアイデアのみで突っ走った映画
まず、
コロナ禍、リモート撮影、低予算、という様々な制約の元、それでも映画を作ることを止めない、という映画人の意気込みに感謝。
しかし、内容は、
ズームでの降霊会、というアイデアだけの映画になっている。
そしてホラー映画の定番、ショッキングな音、映像とともに、一人ずつ死んでいき…
いや、ホラー映画の定番展開は好きだけど、もうひと捻り、もうひと工夫欲しいな、と思ってしまう。
着眼点は認めるが・・・
ロックダウン。
ZOOMと。
アイデア勝負の低予算で、一発狙いだろう。
着眼点は認める。
ただそれだけ。
チラシやら予告編。
各映画サイト。
筋書き見ただけで、粗方展開読めるしね。
なので、本編見てても、スリルやら緊張感とか感じられず。
興味が持てるとしたら、オチをどうするのか?
だけ。
「だから何?」って感じだったが。
何も無いところにフィルターが反応してる!の絶妙さ
Twitterで話題になっていたので楽しみにしていた作品。
特に、何も無いはずの空間にPCカメラのフィルターが反応してる…!というシーンの絶妙なシュールさが最高でした。
上記のカメラフィルターや背景設定など、ビデオ通話ならではの怖がらせ方が見られて面白かったです。
意欲は評価、意欲以外は及第点超えず
コロナの状況を逆手にとって、オンラインホラーを撮った今作。ZOOMの背景機能やフィルターを使ったホラー表現は感心しました。
悪く言えば感心しただけで、内容はお世辞にも面白いとは言えず。1時間しかない尺で体感半分くらいおふざけシーンでした。危害を加える霊が現れた理由もあやふやだし、霊媒師?も割と他人事で適当。みんな顔は迫真だけど、行動も言動も鬼気迫る感じがなくてしらけてしまいました。
リモート撮影は出来る事が限られていますが、だからこそ脚本や演技が際立って粗が目立ってしまうなーという印象です。
あとこれは日本の番宣だけかもしれませんが、「密を避けて撮影」を強調していますが、本当なのかなと素朴な疑問。2、3人の演者が集まるシーンを除いてもあれだけ物体が動く部屋を大人数のスタッフなしでやるのは難しいのでは?(本当に密回避で撮影していたらごめんなさい)配信版では、エンディング前にスタッフ・キャストで実際に霊を呼ぶZOOM会議をやっていますが、そんなものよりリモート撮影の裏側を流して視聴者に頑張りが見えたら星0.5位上がると思います。
ここ20年くらいのホラーから寄せ集めてきました、でしかなかった。ま...
ここ20年くらいのホラーから寄せ集めてきました、でしかなかった。まあ、ちゃんとドキドキしたしコンパクトだし、正しいチープということで、暇つぶしとしては良い。
役者がみんなムカつくキャラなのも良い。
しかしけっこうなアクションが入ってたけど、ロックダウンの中での制作だから人手いないよね?がんばったのだなあ。
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