アナザー・ワールド 異次元の怪物のレビュー・感想・評価
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毛糸玉の魔物
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スラヴ民話に登場する魔女バーバ・ヤーガ、現世と死者世界の狭間に住まい、しもべの鳥人間に子供をさらわせその魂を喰らうと言われ、魂を喰われた子供は存在が消え去り両親であっても記憶から失われる。今は死者世界に封じこめられているが選ばれた子供により復活できるという冒頭のナレーションで映画の設定が語られます。
選ばれた少年と言うのが主人公のイゴールらしい、なぜ彼がそんな力を授かったのか・・。
大半は家庭に問題を抱えた難しい年頃の少年少女のお話、彼らが毛糸玉のような魔物と戦うといったジュブナイル系のロシアのホラー映画でした。
意識障害になった父親がドリルで息子を殺そうとするシーンは怖かったが、そもそも民話を知らないし、荒唐無稽なフィクションだからホラーと言っても実感が湧かず怖くない。照明をけちった暗い画面ばかりで見づらいし子供や赤児を使って怖がらせる手法は頂けませんでした。
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いい映画です
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前半はディストピア映画のような雰囲気で少し退屈なんだけど、中盤を超えてからジュブナイル映画の形をしていることがわかってくる。
安易に最近の80年代オマージュブームに乗っからず、今の子供の姿を丁寧に表現していると思った。
心を開けない父親の再婚相手
その母から生まれた妹
家庭に問題を抱える美少女
いじめっ子
なんか秘密を知ってるおっさん
異世界の冒険
いじめっ子との共闘
怪物とのバトル
すごくいい要素が満載の映画。
特に汚い小屋で暮らしている謎のおっさんは、この手の作品で最高のエッセンス。
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