香港画のレビュー・感想・評価
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28分でデモの多くの側面を見せてくれる
28分の短編映画とは思えないほどに、香港デモの多面的な側面を見せてくれる作品だ。今まで政治の関心が低かったがデモに参加する若者、勇武派と呼ばれる過激な行動も辞さない中学生、民主派の議員、警察のやり方に違和感を覚えて退職した元警官、デモ隊に破壊される店、私服警官とのいざこざ、そして催涙ガスや放水車で容赦なくデモ隊に浴びせる警官隊の横暴。
元警官の証言を得ているのが貴重だ。デモ以前、香港市民と警察の関係は良好だったそうだ。パトロール中には小さい子供たちは手を振ってくれたりもしたとその女性は懐かしがる。しかし、それが全く別のものになってしまった、政府はなぜこの政治問題の解決を現場の警察に押し付けるのかと彼女は失望をあらわにする。
デモ隊が店を破壊する様は痛ましい。市民同士が傷つけあう必要は本来ないはずだ。民主派と親中派に分断された香港社会では、政府VS民衆だけでなく、民衆同士の対立まで生んでしまった。米国議会で香港人権法案が可決された時のお祭り騒ぎも記録されている。香港なのでアメリカ国家が斉唱される。奇妙な感覚に襲われるが、彼らには国際世論しか頼りになるものがないのだ。日本語で書かれた落書きが映されたカットがある。日本人もこの問題にきちんと向き合わなくてはならない。香港の問題はいずれ日本にもつながっているのだ。いや、もうつながっているはずだ。
これは自由のために立ち上がった香港人たちの記録
香港民主化デモの弾圧が劇化した2019年11月から年明けまでの貴重な記録。
デモ隊と走り、警察の眼前まで迫った映像でまるでその場にいるかのような臨場感に惹き付けられた。
インタビューでは香港の人たちの思いが語られ彼らの原動力に胸が締め付けられる思いがした。
この撮影から半年後、香港国家安全法が制定されこのようなデモはできなくなってしまった。
自由はこうやって奪われていく。
だからこそこの映画は自由の国日本の多くの人に観て欲しい。
自由について考えて欲しい。
そして願わくば彼らの為に共に声をあげて欲しい。
そんな事を考えさせられる映画です。
自由の有り難さが良く分かる映画
この映画は自由の有り難さが良く分かる映画です。
中国共産党と香港警察に押し潰されそうになっている香港の方の状況を観るにつけ、自然に涙が溢れて来ました。私は以前から過激な行動や暴れることについて、批判的だったのですが、香港の方も平和的なデモでは解決しないと悟り、やむを得ず、過激に暴れているとのこと。言いたいことを言えない社会がどれだけ恐ろしいか良く分かる映画です。同時に日本に生まれたことに深く感謝しました。自由と民主主義、そして香港に興味のある方はお薦めします。ありがとうございました。
香港人にとっての「自由」とは何だろうか
「自由」ってなんだろう。10人に訊けば、10人違った答えがかえってくる。
香港の人びとが命をかけて守ろうとしている「自由」と、私たち日本人が日頃耳にしたり、声に出している「自由」は違うものなのか。
「香港の人は自由を抑圧されて大変だねえ」とお茶を飲みながらTVやネットのニュースを通じてみている。そんな私たちは本当に「自由」なんだろうか。
自由主義陣営の旗頭を標榜してきたアメリカでさえ、心から自由を享受できているか疑わしい。
社会システムや個人個人の思考が硬直化してしまった私たちは、自由に対する感受性が「麻痺」しているだけではないのか。
この28分の短編ドキュメンタリーは最初から最後まで息つく暇も与えないほどデモの24時間が濃縮されおり、抵抗する香港人の熱い思いをこれでもかとぶつけてくる。
その状況はニュースで伝えられてきたよりも凄惨であり、さらにデモ側における暴力行為が体制側の正当性を補完してしまった。
20年6月の国安法成立を受け、彼らを取り巻く状況は映画制作の時よりもさらに状況は厳しくなっている。
香港の夜景は皮肉にも何事もなかったように無機質で美しい。
老若男女問わず教育的な30分でした
独裁政権の恐ろしさとか、警察権力と義務とか、モブジャスティス定義、正しさとか、たった30分でいろんな課題が持ち込まれた気分でした。
今の日本人には実感がないかもしれないですが、まるで空気みたいに“存在している”民主社会と健康的な自由がどれだけ尊い、貴重なものなのか、このドキュメンタリーと、我々香港人の血と涙を通じて、是非考えて欲しい。
香港の現実的な面を動画化で表した。我々の甘過ぎる心を起こし、中国に...
香港の現実的な面を動画化で表した。我々の甘過ぎる心を起こし、中国に依頼するのをやめてほしい。各国は中国に裏でちょこちょこ侵入されてる、いつか日本も中国にコントロールするかもしれない
Thank you for standing with Hong ...
Thank you for standing with Hong Kong!
Looking forward to watching the film in the future!
Beautiful Work
as Hong Konger, I would like to thank the director for making this work to record our freedom battle and the courage of our young warriors to fight against the totalitarian regime of Chinese Communist Party. this is an important history in Hong Kong
愛する城への賛歌「ここで生まれて、ここで育った、ここで命を落とす」
ある少年が泣きながらこう言った:「僕はただの廃青(退廃青年)のままでいいと思った、思ったんだ。でも、それはいけません。だって、っだって、ここは私の大切の故郷です。」
少年から大人へ成長は一瞬だけ、彼を見て私も泣いた。
「あぁ、これが香港人ですか。」
私にとって、大切のはこのバカワイイ人たちだ。
攻められた理工大学の中には学生だけじゃない、その次世代を大切する人もいる。
もう2021年ですが、この囲まれた城の中、戦いはまだ続けてます。
逝った人の夢を抱くまま、戦います。
だから安らかに眠れ、周くん、みんな。
28分の短編映画とは思えないほどに、香港デモの多面的な側面を見せて...
28分の短編映画とは思えないほどに、香港デモの多面的な側面を見せてくれる作品だ。今まで政治の関心が低かったがデモに参加する若者、勇武派と呼ばれる過激な行動も辞さない中学生、民主派の議員、警察のやり方に違和感を覚えて退職した元警官、デモ隊に破壊される店、私服警官とのいざこざ、そして催涙ガスや放水車で容赦なくデモ隊に浴びせる警官隊の横暴。
香港の若者たちの悲痛な叫びに耳を傾けて下さい
本当に香港警察の酷さが分かります。
「警察は人ではない」と香港人から聞いたことがありますが、それしか感じられませんでした。平和的なデモでは政府が無視し続け、動かないため、デモ隊の一部の勇武派と言われる若者たちが少なからず暴力を行使せざるを得なくなりました。警察は棒で殴り続けたり、催涙ガス、放水車まで使用し、失明や死ぬ可能性のある暴力の限りを尽くしています。政府に抗議する方法が他にないためです。これに素手で抗議していたら殺されてしまうでしょう。
昨年2019年の香港現地での現実のデモ(というより抗争)が映像として目の前に広がります。催涙ガスの煙が立ち込め、全力で逃げる若者たち。そんな若い抗争者たちに罵倒と暴力の限りを尽くす警察。日本から4時間の国で起こっていることです。
2019年の香港の現実が映されています。
唯一希望を感じられた好きな場面は、2019年から2020年にかけて年が変わる瞬間です。若者たちがカウントダウンしながら、最後に「光復香港 時代革命!!」と叫ぶ所です。希望に満ちていて、諦めていない香港人の明るさと不屈の精神がが表れています。どうか1人でも多くの方に見て頂き、香港の現状を知って頂けたら幸いです。
香港デモについての、現時点で最もリアルな日本語ドキュメント
アジアでトップレベルだった香港の「自由」と「市民社会」が、「当局」によっていとも簡単に破壊された。当局は、かつては名実ともに市民の味方だったにもかかわらず、だ。
自由な香港を知る者にとって衝撃的に過ぎる事件だが、一方で、それを知らない者にとっては対岸の火事に過ぎないようだ。このことは、東日本大震災のあれ程の衝撃が、近畿以西の少なくない日本人にとって他人事だったことを想い起こさせる。
このドキュメンタリー作品は、そのような「無関心層」に向けて作られていると、個人的に思う。香港で起きたことが東京や大阪で起こらないと、なぜ言えるだろう??日本人がそのことを考えるために、日本語で綴られたこの作品は、殊のほか役立つのではないか。
香港政府の暴虐の背後で中国政府が踏ん反り返っているなら、香港の危機を知ることは、明日の日本とアジアの危機を知ることにもなるはずだ。香港の「普通の若者たち」は当局の裏切りにどう立ち向ったか。この作品を通じ、改めて刮目しよう。
二度と再現されることのない香港人の記録
二度とやってこない瞬間が刻み込まれた香港人魂の記録。これを観ても香港人に同情し、共感することができないなら人間ではないと言わざるをえない。香港の魂を次の世代に繋いでいくためにもこの映像の記録の意味は大きい。日本人全員、アジア人全員に観てもらいたい。のちにさらに評価される時がくると思います。
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