「恨んでも、赦しても」誰かの花 Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
恨んでも、赦しても
強風の日に発生した隣家のベランダからの植木鉢落下事故を痴呆の父親のしわざでは?と疑う息子の話。
次男が久々に実家に帰ると痴呆が進んだ父親は、次男のことを交通事故で亡くなった長男と勘違いする様な状況下で巻き起こるストーリー。
植木鉢落下事故が発生して帰宅するとベランダの窓は開き床には土が、そして親父の手袋にも土が…というのを次男とヘルパーさんが見てしまい疑念を抱く様になる展開。
疑念を晴らすとか、真相を明かすとかそういう話ではなく、疑念を抱いてしまったが故の葛藤とか、背景にある長男の死で抱える思いとか、被害者家族の心情とか、そういうものをみせていく流れで、答えは無いし重くてキツいけれど、なかなか響いた。
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