「正義と正義が対峙するとき、この感情はどこに行くのか」誰かの花 たいよーさんさんの映画レビュー(感想・評価)
正義と正義が対峙するとき、この感情はどこに行くのか
人生初のジャック&ベティはまさかの誕生30周年の記念の日。それを祝して制作された映画はなんと舞台挨拶付き。とても有意義な時間に。
作品はというと、「答えのない問いとそれに向き合う人々」がテーマという感じ。『空白』や『由宇子の天秤』と似たような形だが、1番動きが少なく鈍い。さらに言えば、何処よりも彷徨い、心の拠り所がない。監督いわく、正義vs正義の構図になっているがための物だと言う。確かに何処にも責めようのないもう1つの顔が滲む。少し疲れることもあってか、体感時間は長い。
カトウシンスケさんの放漫な雰囲気がすごくハマっているのだが、実際見てみると男らしいオーラを感じる。和田光沙さんも初めて見たが、やはりきれい。子役の子は端正な顔付きで可愛げもある。どうにも読めない雰囲気は作品の良いスパイスになっていたと思う。
少し難しいまま、意味を感じにくいカットも多かったのが惜しいところ。何はともあれ、ジャック&ベティさんおめでとうございます!
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