劇場公開日 2021年1月16日

「【人口900万のメキシコシティには、市営救急車が45台しかない・・。そんな中、民間救急車で夜を突っ走り、患者が支払う搬送代で生計を立てるある家族の姿を描いたドキュメンタリー作品。】」ミッドナイト・ファミリー NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0【人口900万のメキシコシティには、市営救急車が45台しかない・・。そんな中、民間救急車で夜を突っ走り、患者が支払う搬送代で生計を立てるある家族の姿を描いたドキュメンタリー作品。】

2023年2月8日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

興奮

知的

難しい

ー 冒頭、”人口900万のメキシコシティには、市営救急車が45台しかない・・”。とテロップが流れる。そして、民間救急車で夜中のメキシコシティを突っ走るオチョア家の姿が描かれる。-

◆感想

・メキシコシティには、営利目的とした無認可の救急隊が暗躍している事は今作で初めて知った。
夜中のメキシコシティで、事件、事故があればどこからか情報を得て、猛スピードで同業者と競いあいながら現場に直行し、応急手当てをし、病院へ担ぎ込む。

・だが、そんなし烈な商売で日銭を稼ぐオチョア家は貧しい。そこに、腐敗した警察の取り締まりなどが入り、現実は厳しい。

<今作では、メキシコの医療事情が崩壊している事や、警察を含め賄賂が横行している事実を炙り出している。
 だが、制作サイドのオチョア家を捉える視点は優しい。
 必要悪である彼らの存在が、メキシコには必要だからである。
 大変意義あるドキュメンタリー作品であると思う。>

NOBU