「それでも生きていく…」ミッドナイト・ファミリー KEIさんの映画レビュー(感想・評価)
それでも生きていく…
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闇救急車の存在を初めて知る。人口に対して全く足りていない救急車台数。待てど暮らせど来ないから、民間の救急車が存在する。事故情報を知り、他の救急車と争ってでも猛スピードで現場に駆けつける。16歳の長男が運転する一家の闇救急車ドキュメンタリー映画。彼らの目的は人命救助だが、彼らの生活のためでもある。助けたのに患者側が金が払えないほど貧しかったり、払わなかったり。そうなると単なるタダ働きに終わる。金を取れたとしても、許可がないとして汚職警官にたかられる。許可を取るにも金がかかる。その日暮らしの生活で金が取れるのは運次第。メキシコ社会は国として崩壊している。深夜まで同乗し、学校に行きたがらない末っ子にはこうなるなと、口酸っぱく言う。このスパイラルから抜け出す術はないのか。。それでも生きなければならず、今日も出動しているのだろう。日本に生まれて良かったと心から思う
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