「邦題は狙ったのでしょうね。」ディア・スナイパー よしさんの映画レビュー(感想・評価)
邦題は狙ったのでしょうね。
偶然、武装強盗が強奪した大金を手に入れた退役軍人が、厳寒の冬山で強盗団と死闘を繰り広げる物語。
「ディア・ハンター」と混同しそうな名前ですね。
「ディア・ハンター」はベトナム戦争で傷を追った男達の物語。
そして本作も、軍隊時代のトラウマを抱え、家族を失った男のお話。
物語は、極めて地味で、映画としての面白みが乏しいと感じます。
舞台となっている冬山の厳しさを実感出来れば、もっと違う印象になったかもしれません。これは描き方の問題でもあるのでしょうが・・・冬山の厳しさを知らない私の人生経験の話になるのでしょうか?
ただ、逆に言えばリアル。広大な山々を舞台に海兵隊で鍛えられた老人なら、この闘い方は出来るのだろうな・・・とも思います。
欲を言えば、もう少しヒロイン役の女性との関係性を描いたら、ラストの説得力が出たかもしれません。
あと、正直、主人公に共感を持てないシーンがチラホラあって、これも少し工夫してくれたら評価も上がったかもしれません。
私的評価はやや厳しめです。
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