「年齢層を考えると配慮も足りないと思える点もありますが、高評価。」映画 すみっコぐらし 青い月夜のまほうのコ yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)
年齢層を考えると配慮も足りないと思える点もありますが、高評価。
今年164本目(合計228本目)。
この歳して何やってるんですか…って言われそうですが、本映画、実は、大阪市では、天文ショップやプラネタリウムカフェ、バーなどではパンフレットやポスターが張られていたように、天文ネタがあることを示唆しています。実際、そうなっています。
とはいえ、星座や恒星、太陽系というよりも「月(満月)や、月の満ち欠け」というのがテーマになってきます。良くないことに公開時期も恵まれず、11/6(土)時点で、日本(大阪市)での月の月齢は1.3です(ほぼ見えない)。
どうしても、趣旨上、満月や満月からの欠けという概念が映画内に入っている以上、そのようなときに見るのが想定年齢を考えるとわかりやすいのですが、とはいえ、それはもう仕方がないと思います(条件がそろっても、天気(気象)によっては、見えないこともあるので)。
60分ほどのアニメ映画で、ネタバレという概念も存在するかどうか微妙で、お子さん(おそらく、4~6歳くらいの女児を想定?)の道徳教育を考えると、「他人に親切にする」「自分の夢をかなえるために努力する」という点が入ってくるのだと思います。
この点はわかりやすく描写されていて、わからないということはないと思います。
惜しむべきは上記に書いたように、どうしても「天文ネタ」の要素を含む(かつ、気象条件に左右される)ため、「実際に満月や、満月からの欠け」を理解しないとわかりにくい部分があるところでしょうが、気象条件には勝てませんので、最悪は国立天文台などのサイトで「月はこういう満ち欠けをするんだよ」という教え方をするしかないと思います。
※ そもそも、月の満ち欠けは小学6年です(参考:小学3年:太陽の動き、4年:星座、中学3年:太陽系と金星の満ち欠け)。
評価にあたっては、下記が気になったものの、実際、私も未婚で実情がわからないので、減点なし(評価なし)にしています)。
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(減点なし/特殊事情) 映画は視聴者の属性を考慮してある程度の配慮がありますが、「コロッケ・トンカツなどに使う「パン粉」」や「クリーニングなどの「シミ抜き」」といった表現が説明なしに登場します。
後者は一度出るだけですが、前者はストーリーに係ることで、かつ、子供(4~6歳の女児を想定)すると、そのような料理(天ぷらや、それに類する、油を使う料理)は避けるのが普通で(事実、Eテレ(旧:NHK教育)でも、子供向け料理番組でも、それだけは避けられていた。火災防止の観点)、この部分は、事前に「パン粉ってこんなものなんだよ」という説明は必要ではないか…と思えます。
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