藁にもすがる獣たちのレビュー・感想・評価
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えげつないシーンが好き
予告編だと、ポスタービジュアルの6~7人で、金を奪い合うようでしたが、さにあらず。
時系列をいじっているのに途中まで気づかせず、いつ人物たちの人生が交わるのかと「?」まみれ。
しかし、交わってからはジェットコースター!
上手い、引き込まれる構成に唸る。
面白かった。
韓国だからこそできたえげつない画(え)を作ってもらってよかったと思いました。
街中の雰囲気、胡散臭い刑事など作品に出てくるキャラが全員カスなのも、韓国なのがすごくマッチング。
これ、日本で制作だときっと殺人シーンなどで規制が入るはず。
追い詰められた獣たちの末路
ワンデーパスで朝から観賞
あまり事前には知りえませんでしたが
日本人作家原作の韓国映画化とは斬新
感想としては
シンプルな構成でありながらハードコア
かつ焦点の絞れたサスペンスで常にどこか予想を
上回る時間を感じさせない快作だったと思います
「大金入りのルイヴィトンのボストンバッグ」
を巡る様々な立場の人物の行動をチャプターに
分けながら辿っていくのですが
それぞれの人物しっかりした説明もなく
なんらかの人物を介した「借金」を工面する
ためであろう事や張り巡らされた計画であることを
節々で描写しながらそのボストンバッグの行方を通じて
運命を迎えます
そのボストンバッグの行方に関しては
実際の時間軸に対し場面は前後していますが
そのシーンごとに必要なシーンを取り出すだけで
なんだか話の全体が掴めてしまうのは
構成のうまさなのかなと感心しました
まあ元々ストーリー自体はかなりシンプル
なのもありますが
それとなく画面に映るニュースとかも
伏線になっているんですね
日本原作の韓国映画化
こう言っちゃなんですが日本でやろうよと
思ってしまいますがじゃあ日本でやったら
この迫力が出せるかどうか
確かにこの人日本でやったらピエール瀧かなとか
岩下志麻とかたせ梨乃くっつけた感じだなとか
考えてしまいますがもう少し奮起して
日本映画も頑張らないといけないと思いました
結局、人間が一番こわくて愚かだと思い知る。
お金を巡って、ゴロゴロ死体が積み重なって行くお話。でもスゴイのは最初から最後まで緊張感途切れさせずに引っ張ってしまうパワー。無駄のないカット、セリフ、ストーリーの構成。
演者の不気味さ。ああ、最後までしっかり見入ってしまった。1900円無駄ではなかった。韓国映画恐るべし。「冷たい熱帯魚」を思い出す。が、もっと研ぎ澄まされてるセンスが感じられる。時系列の粋な構成。日本映画よりスタイリッシュ。
評価は4点ですが、注文もあり
なかなか面白い展開で、基本的には楽しめました。
韓国映画は、日本公開されるときに選別され、私自身も選んで観ますので、自ずとはずれが少ないという結果になります。南山の部長たちも緊迫感があってよかったですね。
ところで近年韓国にはパラサイトという秀でた作品があり、どうしてもそこを基準に見てしまう傾向があります。あの作品が持っている構成のすばらしさ、明確な社会的視座、韓国の民族性のよき部分等は国や世代を超えた感動を生むものでしたが、すべての作品にそれを求めるのは無理というものでしょうね。
それが分かったうえで、ちょっとネガティブなことを言わせていただくと
・人を殺す場面が多すぎる
・しかも執拗に刃物を突き刺したり
・生きたまま足を切断したり(カメラには入っていませんが)
など、凄惨すぎますね。もう少し刺激を減らしてもストーリーの魅力は無くなりはしないと思います。
最後に、チョン・ドヨンは魅力的でした。お風呂に入ってすっぴんになるシーンがあって、ちょっとドッキリしましたが、あれもまたよしです。
おでこ姫
韓国の大竹しのぶ?チョンドヨンの嫌な色気が。歳を重ねて無敵感が出てきた、流石です。日本の小説が原作らしいけど、群像劇を時系列をいじったりしてスピーディーに纏めた。監督はこれがデビュー作って本当かいな?レベルが高過ぎです🤓
ヨンヒ社長のビール瓶殴りから怒涛。
あー、それぞれの登場人物、出来事が交錯して最後辻褄あうやつかー、と中判まで割とさしたる盛り上がりもなく観ていて、このままのテンションで最後まで行くかなーとおもっていたら、ヨンヒ氏出てきてから、あ、これはこのままでおわんない映画だわと確信(原作は未読だったので)。で、劇伴や役者の演技もコミカルな感じで進んでいるくせに、主要な人物(韓国映画観てる人は余計に)が意外と簡単に凄惨な感じで死んでいって、え、この人、もう死ぬの…!!??と混乱状態になり非常に楽しい。あとは役者みんな最高だった。みんな好きだったが、やはりペ・ジヌンさん。ウェストポーチに包丁いれてるのは新しいし、人体ひきづる時包丁でマグロのセリみたいにするの非常に怖かった。
どうやったら全員一緒の事件に関わるの?てくらい各々のストーリーが展...
どうやったら全員一緒の事件に関わるの?てくらい各々のストーリーが展開していくのに、時間軸を上手くズラし、伏線を回収し最後ピッタリ合わせて来る見事な脚本に脱帽した!
お見事でした
ハラハラドキドキといったスピード感のあるストーリーとは違う面白さ。
自分が考える時間軸を見事に覆される。
そこからが特に面白い。
バラバラだと思っていたことがひとつに繋がる。
生活のほんの些細なワンシーンがとんでもなく大きな意味を持ってたりして。
そんな所が面白い。
それぞれの人物の生活や行動を淡々と描いているのがさらに面白さを増したように思う。
“ラッキーストライク”によって命を救われ“ラッキーストライク”によって命を落とす……
脚本が秀逸
旦那さんが見つけ、別の場所で奥さんが見つける忘れ物。
まぁこの間にどんだけバタバタ死んじゃうんだー!というくらい、お金に執着する人達の末路が怖いこと怖いこと。
こっそりくすねようとした旦那さん、死なないけど家は火事になってなかなかに悲惨になったから、
おなじく盗ってしまったけれど既に別件で足を怪我して復帰した奥さんには、どうか不幸が訪れませんように、と願ってしまいました。
時々表現が怖いけど、脚本が秀逸!ちょっと怖い表現の部分だけマイナス0.5にしてますが、良作でした。万一大金を手にしたら、誰も信じないように気をつけます。
傑作です。映画館で是非ご覧ください
原作者も絶賛のコメントを公式サイトで書いている韓国映画の傑作です。
原作は日本人作家・曽根圭介氏の同名犯罪小説。
タランティーノ調の6部構成で時間軸もかなり凝っていて最後までじっくり楽しめます。
「哀しき獣」のようなダークな韓国映画の名作を久しぶりに見た感じ。私の好きな「無垢なる証人」の弁護士役のチョン・ウソンのダメ公務員ぶりも見事ですが、他の出演者も皆個性的で好演。
特に生活に困窮するサウナ従業員は生々しくて手に汗握るスリルを感じました。
ヴィトンバックの中の札束を奪い合う様々な欲望の構図を血生臭い暴力と刃物でリアルに描いてます。
韓国映画らしい傑作です。上映中に是非ご覧ください。
ふりまわされる5億ウォン。
失踪した恋人の借金のせいでヤミ金におわれる男、DVを振るう夫と借金から逃げようとする女、ひょんなことから自分の仕事先に忘れられていた大量のお金を手にする男、金の亡者たちがお金に翻弄されていく話。
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3人の話が入り交じって進行していくんだけど、この話の構造には割と序盤で気づく。でもその気づいた瞬間に、冒頭で流れているいくつかのニュースからもう伏線だと気づいた時にわああああ!!ってなる(笑).
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そこから、5億ウォンがもともと誰の金で、なぜここにあるのかという謎のピースがどんどん当てはまっていくのがとにかく爽快。お金の入ったヴィトンのバックが何度も映る度になんだか、どんどんバックが可愛く見えてきたりもする。
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原作は日本の小説らしいので、なぜこれ日本ではスルーされた?と思って調べてみたら確かに日本より韓国映画の雰囲気の方が合っている。韓国ドラマ・映画を日本でリメイクして面白いのはあまりない気がするけど、韓国は日本のものでもはずさないねぇ。
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この映画の主役はヴィトンのバッグ
あのヴィトンのバッグの中身は実はお金の姿をした死神で持つものを破滅させてしまうように見える。まるでヴィトンが意思を持ち、今度は誰を不幸にしてやろうかと舌なめずりしているようで・・
ヴィトンのアップの映像はかなり悪魔的で良かった。
お見事!
脚本構成が見事でした。最初ノロノロする展開に、つまんねーな、、、って思ったが、徐々に、ことの全貌が見えてきて、最後は綺麗に終わりました。まぁ、途中で展開が読めてしまうのは少し残念なところですが、、、、この手の作品にありがちな、ご都合主義的展開も無くはないのですが、そこまで気にはならなかったです。まぁ、怪しい金には手を出すなってことですね。
強いて言うなら、韓国映画特有のバイオレンス描写の容赦なさが少し足りない気がしました。
大金を求める人間は獣と化する
予告が面白そうかつ、最近お気に入りの韓国映画ということでそこそこの期待で鑑賞。
あまり前情報は入れないようにってのがこの手の映画の鉄則ですのでほぼ何も知りません。
さっすが韓国映画!!めっちゃおもしれぇ!
あらゆる話がどんどん繋がっていき、最終的にはひとつとなる。最高やないか!
宿泊施設のバイトをしているジュンマンはロッカーに客の忘れ物のバッグを発見する。その中身はなんと大金が入っており、彼は急いで保管庫にそのバッグを隠し入れるが...。
何が起こるか想像つかず、手に汗握る展開の連続で心臓もバッグバク。パラサイトといい、薬の神じゃないといい、こういうジャンルの韓国映画は最高の緊迫感を観客に味あわせてくれる。
役者の破壊力がたまらん。
どうやら有名な俳優さんらしいんだけど、すいません存じ上げません。でも、皆それぞれ金に目がくらみ自ら人生をめちゃくちゃにする最低の役を生き生きと演じていた。実際に大金を目にしたらこうなっちゃうんだろうなぁ。怖い怖い
私がこの作品好きだなと思った理由の1つとして所々のグロさ。R指定は無いけど、結構ギリギリのとこまで攻めている。血めっちゃ出るし、切断されたりするし、目を逸らしたくなるくらいキモイシーンもある。でも、それが良いんですよ。あ、でも生で食って欲しかったですけどね
テンポの良さと分かりやすさも秀逸。
3つも4つも話があるとごっちゃになって、海外映画だと特に名前が訳分からなくなってしまいがちだが、今作はキャラが濃ゆくて1人たりとも忘れることは無いし、しかも上手いこと繋げてくれるので、「さっきのは何だったんだ?」とは一切ならない。純粋に楽しめる
でも、伏線回収がイマイチ。
意外と単純でこれが伏線になるんだろうなと一瞬で分かってしまう。もっとスカッと騙されるのを想像していたので、そこは残念。爽快感が足りませんでした
韓国映画はいいですねぇ。ホント面白い
鑑賞後、調べてみると原作者は日本人なんですね。驚き。だから日本人のDNAに合うのかな...?笑
Lucky strikeって当たるってことだよね。
金を巡って奔走する3つドロっとしたサスペンス。
6つの章に分けて進行していくけれど、3つの話を行ったり来たりしながらみせて行くし、章が別れていることにあまり意味はない感じ。
・大金の入った忘れ物のカバンをみつけ揺れ動く、生活に困窮するサウナ従業員。
・ヤミ金から多額の借金を抱えたまま失踪した彼女の保証人になっていた、ちょっとチンピラな出入国管理官。
・自身の借金を理由に旦那から暴力を受け続ける飲み屋の女。
家庭環境の変化でドンドン厳しくなっていくサウナの男や、借金を返す為にカモをみつけて仕掛けていくチンピラアニキや、中国人の若者に入れ上げられていく女にと、それぞれに展開していくドラマはなかなか面白いという程度。
まあ、話が分散してしまうからね…。
しかしながら、何となく感じていた繋がりが徐々にやっぱりな、なるほどなとなり、明確になっていく様はお見事で、とても面白かった。
伏線回収が凄い、点が線になる気持ちよさ
初めの30分くらいは、とめどないというか、色々な人物の悩みとか不幸な部分のオムニバス。韓国名て名前がおぼえにくいこともあって、何がこんなに高評価なのか??ちょっと眠くなった。
途中から、それぞれの人物がせんで結ばれていく。後半はいろいろな伏線回収が凄い。なるほど、なるほど、なるほど、の連続。
ニュースの内容、各章のタイトルバック、などなど、細かい所まで。もう一度観たくなる。
暴力表現がけっこう凄い。韓国映画っぽいね。
日本映画なら映倫の年齢制限考えてもう少し緩くなりそう。
韓国映画は楽しいね。
日本の小説が原作なら嬉しい。
レビューの評価が高いので、鑑賞してみた。映画館に行くと座席は空いて...
レビューの評価が高いので、鑑賞してみた。映画館に行くと座席は空いていたので、やっぱりつまらないのかな?と思ってたけど、面白かった!
原作は日本人の曽根圭介さんの作品のようだ。
出だしで、ルイヴィトンのバッグのアップが続く。バッグが何処かに移動中だ。何が入ってるんだろうと思っていると、中には現金の札束が沢山あった。ストーリーはこのお金を巡って、奪い合いを行うことになる。
作りは良かった。映像はよく出来てると思った。いつも思うけど、韓国の家は汚い。
役者達は素晴らしく感じた。
アルバイトの男性ジュンマンを演じたペ・ソンウは、ピエール瀧に似てた。きっと韓国の実力派なのだろう。
クラブ経営者のヨンヒを演じたチョン・ドヨンは美しい。40代だけど。出入国審査官テヨン役のチョン・ウソンが主役だと思ってたけど、本映画のホームページ見るとヨンヒが1番上だ。でも、登場までは少し時間がかかる。誰が主役?誰が生き残るか分からないって作りなのかもしれない。
出入国審査官テヨン役のチョン・ウソンはカッコイイと思った。西島 秀俊に似てると思った。この人が主役なのかなと思ったらそうでもなかった。
ストーリーは3つの話が別々に展開されていき、やがて一つに重なるような作りだ。
①アルバイト(銭湯?)のジュンマンが、客が使用するロッカーからルイヴィトンのバッグを見つけて、最終的に自分のものとしようとする話。
②出入国審査官テヨンが借金の返済のため、後輩のデメキンと四苦八苦する話。テヨンの妻はクラブ経営者のヨンヒだが、彼女の保証人になった事が、借金取立てに追われている理由だ。
③クラブ経営者のヨンヒの下で働くホステスのミランの話。ミランは夫婦で借金返済に追われている。そのためか、または元々なのかは分からないけど、ミランは夫に暴力を振るわれていて、体中はアザだらけ。ある日クラブに飲みに来た中国人のジンテと共謀し夫の殺人を企てる。
ここで、人々が次々と殺人を犯していく。サメの話が出てくる。何ザメだったか忘れたけど、卵が孵化するとお腹の中で共食いが始まり、最後の一匹が全てを手にするって話で、それが全てを表している。一体、誰が生き残るのか?
ヨンヒのサイコパスぶりは、恐怖より笑いになっていた。人を殺すことに慣れていて、恐らく多くの人を手にかけている。冷たい熱帯魚を連想した。
テヨンの家はネオン街にあるから窓から入る光は独特で、こんな所では住めないなと思った。
ネタバレストーリーは下記。(正確では無いよ。)
アルバイトのジュンマンはロッカーからルイヴィトンのバッグを見つける。中を確認すると大金が入っていた。同僚に客の忘れ物と言って、忘れ物置き場に隠すようにバッグを置いた。
ジュンマンは認知症の母スンジャと妻ヨンソンを持つ。娘もいるが学生で家にはいない。スンジャはヨンソンを嫌っているが、ヨンソンは妻の役目を全うしようと、スンジャの面倒を見ている。
出入国審査官テヨンはビザに判を押していた所、借金取りから連絡が入る。夜、反社(と思われる)のドゥマンの所に行く。すれ違いに、たった今殺されたであろう遺体を運ぶドゥマンの部下とすれ違う。テヨンはドゥマンに借金の返済を1週間伸ばして欲しいと懇願し、嘘を言って了承を得た。
テヨンは妻の借金の保証人となっていたようで、その妻は逃げてしまったようだ。
テヨンは後輩のデメキン(ドゥマンが後で付けたあだ名、本当の名前は?)と連絡を取る。テヨンは今度、国外逃亡の手助けをする代わりに、逃亡者が持ち出すお金の2割を受け取る約束をしているが、その金全部をデメキンに奪わせようと企てた。
夜、来るはずの逃亡者が現れない。テヨンは車で待機していると、刑事がやって来た。この男を知らないか?テヨンは知らないと回答するも、刑事は車の助手席に入ってきた。寿司屋に行くと刑事はたくさん寿司を食べて、テヨンは刑事の分も支払った。
ミランは家で夫の帰りを待っていた。夫が帰宅すると、暴力を振るわれる。借金の返済に苦しんでいるようだ。
ミランはクラブで働いている。ある時、クラブに来た中国人男性ジンテがコロコロとホステスをチェンジするので、ミランに白羽の矢が立った。ジンテはミランのことを気に入った。ジンテとミランは一夜を共にすると、朝、ジンテはアザだらけのミランの姿を見て事情を聞き、夫の殺害を企てた。
ジンテはミランからの情報を便りに、ミランの夫がホテルから出てきた所を、後ろから車で轢いた。そしてジンテは夫を山中に埋めた。ジンテはミランに電話をすると、ミランはそれでは死亡がすぐに確定しないので、ジンテの行動に困惑した。行方不明者が死亡と扱われるのに5年必要で、ミランは5年も待ちたくなかった。
ジンテとの会話を終えると、夫が帰宅した。ミランは驚きを隠すように振舞った。ジンテに別人を殺害したことを伝えた。ミランはジンテに中国へ帰ることを進言した。
クラブでは客が揉めていて、経営者ヨンヒが対応した。客がヨンヒの頬を叩くと、ヨンヒは正当防衛だと言って客を酒瓶で殴ってしまった。暴行を受けていたミランに優しく接する。
後日、ジンテからミランに連絡が入る。犯罪を自白したいと言う。ミランはジンテに会うと、ジンテは男性の声が聞こえると頭を抱えていた。ミランは殺害した男性を供養しようと提案し山中に行くが、ジンテの耳鳴りは解消しなかった。ジンテは自白すると走って下山しようとするので、ミランは後ろから車で轢いた。
ミランはクラブ経営者のヨンヒに連絡する。ヨンヒはミランの犯した殺害を消すために協力した。(ジンテをどうしたか覚えてない)。まず車を廃棄場に持ち込み、車を潰した。
ヨンヒはミランを連れて温泉に入る。ミランはヨンヒの体にサメのタトゥーがある事に気付くと、ミランは自分の体にもタトゥーを入れることにした。
ミランはヨンヒのアドバイスの通り、刑事に夫を亡くしたことが辛い振りをした。そして、生命保険金を沢山得ることになった。
ミランはヨンヒの別荘で、感謝の意味でお金をヨンヒに渡した。ヨンヒはミランに生まれ変わろうと言って、乾杯した。ミランは目覚めると、机の上で拘束されていることに気付いた。ヨンヒら酒に睡眠薬を盛っていたが、分量が少なかった。ヨンヒはあなたは3人も殺してるんだから、誰も信用してはいけない、と言って、ミランの体を解体した。
テヨンが帰宅するとヨンヒがキッチンで料理をしている。テヨンは激怒するが、ヨンヒが去ろうとすると後ろから抱きしめて引き止めた。ヨンヒは海外逃亡を企てていて、出入国審査官のテヨンに力を借りようとしていた。
二人の元に刑事がやって来た。刑事はテヨンから独身と聞いていたが、女性物のヒールを見て、テヨンの嘘を見抜く。トイレに行きたいので無理矢理部屋に入っていくと、ヨンヒがいるので、美しさにテヨンを羨ましがった。
刑事が二人に海からバラバラの遺体を見つけたと話す。体の一部にサメのタトゥーがある事を聞くと、テヨンはヨンヒを見ながら動揺した。ヨンヒの体にもサメのタトゥーがあることを知ってるからだ。
テヨンは分からないフリをする。そこにデメキンから電話が入るが取れない。テヨンはビールを買うと言って外出するとデメキンと連絡を取る。
テヨンは部屋に戻ると、刑事は倒れていた。よく見ると血を流している。ヨンヒが殺害したのだ。ヨンヒはこれから処分すると言って遺体を風呂場へ運んだ。テヨンは中の様子は見ないが床に付いた血を洗い流していた。
テヨンはヨンヒが風呂場から出てきたところを後ろからフライパンで殴り、気絶させる。テヨンはヨンヒの鞄から車のカギを奪うと、駐車場に止めてあるヨンヒの車から現金の入ったルイヴィトンのバッグを奪った。
ヨンヒが目覚めると、部屋にはドゥマンとその部下がいた。ドゥマンはヨンヒに金を返すよう要求すると金ならあると応えた。が、バッグの中身が散乱していて、車の鍵が無いことに気付くとテヨンに金を奪われたと悟る。ヨンヒはドゥマンらの前でテヨンに電話するが、テヨンは陽気であった。
ヨンヒはドゥマンにテヨンの出国のタイミングを抑えれば良いと進言した。
テヨンはルイヴィトンのバッグをジュンマンが働く銭湯?のロッカーに隠す。(ここで、冒頭のシーンに繋がる。)
テヨンは銭湯が24時間営業でないことを知る。タバコを従業員に買ってくるように指示するが、従業員が一人もいなくなることは規則で禁じられているから、断られる。テヨンは自分でタバコを買いに行く。テヨンの吸うタバコはラッキーストライクだ。以前、タバコが切れてラッキーストライクを買うために店を訪れた時に、先輩を乗せた車にトラックが突っ込んだ。たまたまテヨンは店にいたので助かったことから、それ以降はラッキーストライクを吸うようにしている。
店を出ると、反社のドゥマンの部下達に囲まれている。テヨンは必死に逃走するが、道を飛び出した所をゴミ収集車が走っていたので、轢かれてしまった。デメキンがやって来て、落ちてるタバコを拾い、何がラッキーストライクだとゴミ収集車にタバコを投げつける。
ジュンマンは遅刻をして、銭湯の経営者から解雇されてしまう。ジュンマンは銭湯を出る際に、忘れ物置き場からルイヴィトンのバッグを持ち出す。エレベーターで経営者に気付かれ中身を見せろと言われるが、雇用関係にないことを理由に断った。
ジュンマンはバッグを死んだ父の遺品箱?の中に隠す。ジュンマンは妻にもう一度店を持とうと語る。そんなお金はないでしょと妻は言うが、ジュンマンはあるさと答えた。
ジュンマンの元に銭湯の経営者から連絡が入る。ジュンマンへの給与のことで後々揉めたくないから話したいという。
ジュンマンが経営者のいる店を訪れると、ヨンヒとドゥマンがいた。ヨンヒとドゥマンは自分達を刑事だと語った。
経営者の話だと刑事らはルイヴィトンのバッグを探しているが、ジュンマンの持ち帰ったバッグに似てるとの事。ジュンマンは惚けるが、慌てて自宅に帰る。
ヨンヒとドゥマンはジュンマンの後を追う。ジュンマンが自宅でバッグを取り出しているところで、ヨンヒとドゥマンが入室してくる。金が減ってる事を聞くと、ジュンマンは娘の学費に使ったと答えた。
部屋に母スンジャが入ってくる。ドゥマンの手にタトゥーがある事に気付くと、刑事でない事を見抜き騒いだ。ジュンマンが静めようと母を抑えていると、ドゥマンはアイロンでジュンマンと母スンジャを殴り気絶させる。すると、ヨンヒがドゥマンの背中を包丁で刺す。ドゥマンが振り向くとヨンヒは更にドゥマンを刺して刺殺する。
ヨンヒはキッチンのコンロに火がついている(調理中だったから)のを見て、油を注いで家に火をつける。ドゥマンの部下は外で待機しているが、家の方を見ていないので気付かない。ヨンヒはルイヴィトンのバッグを持って逃げる。
ドゥマンの部下が異変に気付く。部屋に入っていくと、ドゥマンの死体とジュンマンとその母が倒れている事に気付く。
ジュンマンは目覚めると、家が燃えている。母を背負って家の外に出る。母はジュンマンに生きていればいつでもやり直せると諭す。
ヨンヒは空港?にいた。バッグをロッカーに収納するとトイレに言った。すると、トイレにドゥマンの部下が現れた。ヨンヒは命乞いをするが刺殺されてしまった。
ジュンマンの妻が空港で掃除婦として働いていた。ロッカーからルイヴィトンのバッグを見つけ、中に現金がある事に気付く。自分のものにしたいように見える。
【因果応報、勧善懲悪、棚ぼた】
獣というより、ひとつの札束入りのバッグを巡り、よくもまあ、これほどのろくでなしを集めたもんだと、ちょっと笑ってしまう。
クライムサスペンスというより、クライムコメディ、或いは、クライム昔話のような感じかなと思う。
登場人物それぞれのキャラが立っているように感じるのは、韓国っぽい演出で、悪人感はややマイルドになってる気がして、凄惨な場面もあるけど、リラックスして観れる。
ストーリーは、時間軸をずらして展開しているのが、途中から分かってしまう。
ただ、原作を読んでいななければ、エンディングに向けて収束する話は、二転三転するし、最後は本当のところ、法的には良くはないと考えながらも、このまま何事もなく上手く進めば良いと願ってしまう自分がいることに気がつく。
登場人物の因果応報は確かだけれど、こういうのは、勧善懲悪とは言わないよなとか、棚からぼたもちと言っても、盗ったらダメだし、まあ、でも、一番不遇だった人の手にわたるのは、昔話風な結末で、良しとするかみたいな感じでした。
悪い意味ではありません。
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