藁にもすがる獣たちのレビュー・感想・評価
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ひーとり、ふーたり、さんにん…🎶
面白かった!笑えたし、音楽と時系列とテレビニュースが効いていて、サパサパと殺すけど細部は見せないし、顔芸ないし、役者さんみんな上手いし、無駄なく淡々と。姑と嫁の関係も実はさっぱり。章立てもエンディング・クレジットもかっこよかった。歌詞のある主題歌が無かったのもいい。観客の脳みその中の想像力にまかせてくれてありがとう‼️大袈裟なことしないで「でも、このあと、どうなるんでしょうね!」といった終わり方がいいオチで、ほとんど落語でした。
大文字の「主・人・公」が不在のこういう群像劇っていいですね。ワイワイガヤガヤ、それぞれに事情があって。
このストーリーを日本で映画化したら見るも無残な、というのが失礼であれば、この映画のような出来にはならないと「私は確信する」。
ラッキーストライク!
完成図が見えないパズルが徐々に組み上がっていく気持ち良さ。最後のピースで得られるカタルシス。
藁にもすがる獣たち(切羽詰まって犯罪に手を染める人たち)各々のドラマにそれぞれ感情移入が出来て複数の緊張感を同時に味わえました。
見事な因果応報が展開され、唯一悪に手を染めず健気に家庭を守る女性に最後…⁉︎
中でもチョン・ドヨン演じるヨンヒが清々しいくらいの悪女で最高でした。
大好きな韓国映画の良さを改めて噛み締めていたら原作が日本人と知り驚き。最高です。
チョン・ドヨンに岸田今日子化の萌芽。
伏線回収は上手いが....
やっぱり面白い!容赦なき韓国ノワール
大金を目の前にし獣と化して豹変する人たちを、韓国の社会問題と絡めて描いている。
構成と伏線の張り方がお見事!冒頭シーンとラストが繋がってなかなか面白くて見応えたっぷりだった。
物語の中盤で伏線が回収されていき、あるところで一つに繋がる。思わず膝をつき、なるほど、こうきたか。と唸ってしまう。
テヨンの徹底的な性悪女っぷりはあっぱれだが、最後の最後でスッキリ(あれで逃げられていたら、観ているこっちが気分が悪い)。
テヨンを殺した男の俳優もいい感じに気持ち悪く怖く演じていて(あの刺青気持ち悪すぎ)韓国映画のスリリングさは見たくないのに見てみたい気持ちにさせてしまうところ、さすがである。
さらにラストシーン、ジュンマンの妻があの大金をどうしたのか、獣に豹変したのか、気になるところである。
えぐいシーンも多く、何度も手で目を覆いながらもついつい観てしまう癖になる面白さ。よかった!
えげつないシーンが好き
予告編だと、ポスタービジュアルの6~7人で、金を奪い合うようでしたが、さにあらず。
時系列をいじっているのに途中まで気づかせず、いつ人物たちの人生が交わるのかと「?」まみれ。
しかし、交わってからはジェットコースター!
上手い、引き込まれる構成に唸る。
面白かった。
韓国だからこそできたえげつない画(え)を作ってもらってよかったと思いました。
街中の雰囲気、胡散臭い刑事など作品に出てくるキャラが全員カスなのも、韓国なのがすごくマッチング。
これ、日本で制作だときっと殺人シーンなどで規制が入るはず。
追い詰められた獣たちの末路
ワンデーパスで朝から観賞
あまり事前には知りえませんでしたが
日本人作家原作の韓国映画化とは斬新
感想としては
シンプルな構成でありながらハードコア
かつ焦点の絞れたサスペンスで常にどこか予想を
上回る時間を感じさせない快作だったと思います
「大金入りのルイヴィトンのボストンバッグ」
を巡る様々な立場の人物の行動をチャプターに
分けながら辿っていくのですが
それぞれの人物しっかりした説明もなく
なんらかの人物を介した「借金」を工面する
ためであろう事や張り巡らされた計画であることを
節々で描写しながらそのボストンバッグの行方を通じて
運命を迎えます
そのボストンバッグの行方に関しては
実際の時間軸に対し場面は前後していますが
そのシーンごとに必要なシーンを取り出すだけで
なんだか話の全体が掴めてしまうのは
構成のうまさなのかなと感心しました
まあ元々ストーリー自体はかなりシンプル
なのもありますが
それとなく画面に映るニュースとかも
伏線になっているんですね
日本原作の韓国映画化
こう言っちゃなんですが日本でやろうよと
思ってしまいますがじゃあ日本でやったら
この迫力が出せるかどうか
確かにこの人日本でやったらピエール瀧かなとか
岩下志麻とかたせ梨乃くっつけた感じだなとか
考えてしまいますがもう少し奮起して
日本映画も頑張らないといけないと思いました
結局、人間が一番こわくて愚かだと思い知る。
評価は4点ですが、注文もあり
なかなか面白い展開で、基本的には楽しめました。
韓国映画は、日本公開されるときに選別され、私自身も選んで観ますので、自ずとはずれが少ないという結果になります。南山の部長たちも緊迫感があってよかったですね。
ところで近年韓国にはパラサイトという秀でた作品があり、どうしてもそこを基準に見てしまう傾向があります。あの作品が持っている構成のすばらしさ、明確な社会的視座、韓国の民族性のよき部分等は国や世代を超えた感動を生むものでしたが、すべての作品にそれを求めるのは無理というものでしょうね。
それが分かったうえで、ちょっとネガティブなことを言わせていただくと
・人を殺す場面が多すぎる
・しかも執拗に刃物を突き刺したり
・生きたまま足を切断したり(カメラには入っていませんが)
など、凄惨すぎますね。もう少し刺激を減らしてもストーリーの魅力は無くなりはしないと思います。
最後に、チョン・ドヨンは魅力的でした。お風呂に入ってすっぴんになるシーンがあって、ちょっとドッキリしましたが、あれもまたよしです。
おでこ姫
ヨンヒ社長のビール瓶殴りから怒涛。
あー、それぞれの登場人物、出来事が交錯して最後辻褄あうやつかー、と中判まで割とさしたる盛り上がりもなく観ていて、このままのテンションで最後まで行くかなーとおもっていたら、ヨンヒ氏出てきてから、あ、これはこのままでおわんない映画だわと確信(原作は未読だったので)。で、劇伴や役者の演技もコミカルな感じで進んでいるくせに、主要な人物(韓国映画観てる人は余計に)が意外と簡単に凄惨な感じで死んでいって、え、この人、もう死ぬの…!!??と混乱状態になり非常に楽しい。あとは役者みんな最高だった。みんな好きだったが、やはりペ・ジヌンさん。ウェストポーチに包丁いれてるのは新しいし、人体ひきづる時包丁でマグロのセリみたいにするの非常に怖かった。
お見事でした
ハラハラドキドキといったスピード感のあるストーリーとは違う面白さ。
自分が考える時間軸を見事に覆される。
そこからが特に面白い。
バラバラだと思っていたことがひとつに繋がる。
生活のほんの些細なワンシーンがとんでもなく大きな意味を持ってたりして。
そんな所が面白い。
それぞれの人物の生活や行動を淡々と描いているのがさらに面白さを増したように思う。
“ラッキーストライク”によって命を救われ“ラッキーストライク”によって命を落とす……
脚本が秀逸
旦那さんが見つけ、別の場所で奥さんが見つける忘れ物。
まぁこの間にどんだけバタバタ死んじゃうんだー!というくらい、お金に執着する人達の末路が怖いこと怖いこと。
こっそりくすねようとした旦那さん、死なないけど家は火事になってなかなかに悲惨になったから、
おなじく盗ってしまったけれど既に別件で足を怪我して復帰した奥さんには、どうか不幸が訪れませんように、と願ってしまいました。
時々表現が怖いけど、脚本が秀逸!ちょっと怖い表現の部分だけマイナス0.5にしてますが、良作でした。万一大金を手にしたら、誰も信じないように気をつけます。
傑作です。映画館で是非ご覧ください
ふりまわされる5億ウォン。
失踪した恋人の借金のせいでヤミ金におわれる男、DVを振るう夫と借金から逃げようとする女、ひょんなことから自分の仕事先に忘れられていた大量のお金を手にする男、金の亡者たちがお金に翻弄されていく話。
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3人の話が入り交じって進行していくんだけど、この話の構造には割と序盤で気づく。でもその気づいた瞬間に、冒頭で流れているいくつかのニュースからもう伏線だと気づいた時にわああああ!!ってなる(笑).
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そこから、5億ウォンがもともと誰の金で、なぜここにあるのかという謎のピースがどんどん当てはまっていくのがとにかく爽快。お金の入ったヴィトンのバックが何度も映る度になんだか、どんどんバックが可愛く見えてきたりもする。
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原作は日本の小説らしいので、なぜこれ日本ではスルーされた?と思って調べてみたら確かに日本より韓国映画の雰囲気の方が合っている。韓国ドラマ・映画を日本でリメイクして面白いのはあまりない気がするけど、韓国は日本のものでもはずさないねぇ。
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この映画の主役はヴィトンのバッグ
お見事!
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