「大金を求める人間は獣と化する」藁にもすがる獣たち サプライズさんの映画レビュー(感想・評価)
大金を求める人間は獣と化する
予告が面白そうかつ、最近お気に入りの韓国映画ということでそこそこの期待で鑑賞。
あまり前情報は入れないようにってのがこの手の映画の鉄則ですのでほぼ何も知りません。
さっすが韓国映画!!めっちゃおもしれぇ!
あらゆる話がどんどん繋がっていき、最終的にはひとつとなる。最高やないか!
宿泊施設のバイトをしているジュンマンはロッカーに客の忘れ物のバッグを発見する。その中身はなんと大金が入っており、彼は急いで保管庫にそのバッグを隠し入れるが...。
何が起こるか想像つかず、手に汗握る展開の連続で心臓もバッグバク。パラサイトといい、薬の神じゃないといい、こういうジャンルの韓国映画は最高の緊迫感を観客に味あわせてくれる。
役者の破壊力がたまらん。
どうやら有名な俳優さんらしいんだけど、すいません存じ上げません。でも、皆それぞれ金に目がくらみ自ら人生をめちゃくちゃにする最低の役を生き生きと演じていた。実際に大金を目にしたらこうなっちゃうんだろうなぁ。怖い怖い
私がこの作品好きだなと思った理由の1つとして所々のグロさ。R指定は無いけど、結構ギリギリのとこまで攻めている。血めっちゃ出るし、切断されたりするし、目を逸らしたくなるくらいキモイシーンもある。でも、それが良いんですよ。あ、でも生で食って欲しかったですけどね
テンポの良さと分かりやすさも秀逸。
3つも4つも話があるとごっちゃになって、海外映画だと特に名前が訳分からなくなってしまいがちだが、今作はキャラが濃ゆくて1人たりとも忘れることは無いし、しかも上手いこと繋げてくれるので、「さっきのは何だったんだ?」とは一切ならない。純粋に楽しめる
でも、伏線回収がイマイチ。
意外と単純でこれが伏線になるんだろうなと一瞬で分かってしまう。もっとスカッと騙されるのを想像していたので、そこは残念。爽快感が足りませんでした
韓国映画はいいですねぇ。ホント面白い
鑑賞後、調べてみると原作者は日本人なんですね。驚き。だから日本人のDNAに合うのかな...?笑