オール・マイ・ライフのレビュー・感想・評価
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27375日って75歳位の事。やっぱり、ブラン75って?!
化学療法中なのに何故毛が抜けないのだろう?
普通、余命幾ばくもなければ、結婚はしないと思うが?
こんな映画なら、日本にも沢山ある。病人に向かって、自己中心って言えるだろうか?
最期を一人で決めた方がいいに決まっている。プラン75は人に決められるから、嫌なんだ。
老人の僕には、彼女の顔色伺いながら、味もしない料理を美味いと言って食べたくない。どうせ、恋愛なんて一時の感情に過ぎない。
兎に角、義理で出席した、他人の結婚ビデオを見せられているそんな不快さを覚えた。結末もベタすぎて。見てるこちらが恥ずかしくなった。最後に実写が流れるが、映画よりも良かった。実話よりも面白くないフィクションなのだろう!
追伸 何故子供を作らなかったのだろうか?勿論、女性蔑視に繋がるイデオロギーになるのだろうか?
生きる幸せ…
実話ベースということで、何となく悲しい結末、つまりはソルが死んでしまうことはわかっていたけど、ジェンと共に過ごした時間、二人や周りの人々が愛情深く、大切に過ごしたのが、伝わってきた。闘病生活の苦しみや痛み、死んでしまうシーンは描かず、ジェンのこれからの人生を前向きに大切に生きていく終わり方は切ないけれど、共感できた。生きているだけで幸せと感じてしまう。ジェシカ・ロースが健気に彼を支えるキュートな演技で良かった。
記憶に残る1日を少しでも多く
実話に着想を加えた王道のラブストーリーではあるが、とても心温まる作品であった。
花嫁のジェンと花婿のソルが結婚をするも早くに花婿の方のソルが末期の癌を患い余生を送ることを強いられる。
予告の段階ではこの辺にフォーカスを当ててお涙頂戴のストーリー展開になるのかなと想像しながらの鑑賞スタイルだったが、良い意味で裏切られた。
もちろんソルは癌により最終的にはジェンを残して死んでしまう。ただこの作品の良いところはそんなソルもジェンも病気による悲しむ場面や苦しむ場面はこの作品内では最小限に描かれており、作品の殆どが彼らが互いを思いやり、愛し合い、楽しいひと時を過ごしてる描写がメインで描かれている。
観客視点としてみればソルの死期が迫ってるのは分かっているのだが、彼らの微笑ましい姿に時折ソルの死期を忘れさせてくれる。
この作品内で人の平均寿命は27365日だと紹介されていた。その1日の殆どが記憶になく、ただただ時間だけが過ぎ去った1日が多いのかもしれない。
その1日1日を全て有意義に過ごそうとしてしまうともちろん疲れてしまうが、殆どが記憶に残らない1日となるのであれば目の前のチャンスに臆する事なく、失敗を恥じる事なく積極的な行動やチャレンジしていく行動をもっともっと大切にしたいと改めて感じさせてくれる。
失敗しても、恥じることがあってもどうせそんなのは大した記憶として残らないわけだ。
実際の彼らはもちろんこの作品では描かれていない部分でもっと苦悩もあったであろう。
ただエンドロールの彼の結婚式の映像はとても幸せそうな姿であった。
おそらくあの時はソルの病気を互いに、そして会場にいた皆が頭になかったのではないか。それほど笑顔溢れた姿であった。
誰しもが最後は死を迎える。寿命が分かってからやれる事には限りは出てしまう。
生きた日数を振り返っても殆どが記憶に残らない日々である。
だからこそ1日1日を積極的にそしてポジティブに生きて、自分の人生を振り返った時に少しでも記憶に残る1日を作ることができたら…そんな事を胸に秘めながら劇場を後にする事ができた。
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