天空の結婚式のレビュー・感想・評価
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【LGBTQを細やかな笑いを絡ませて描いた作品。そりゃ、愛する息子の結婚相手が男だったら驚くよね。母親の息子の気持ちを大切にする姿が響いた作品である。】
ー 同性婚というテーマを笑いを交えて描出。『天空の城ラピュタ』のモデルともいわれるイタリアの観光地、チヴィタ・ディ・バニョレージョの美しい風景に心が洗われる。ー
■ベルリンで役者として活躍するアントニオ(クリスティアーノ・カッカモ)は、役者仲間で恋人・パオロとの結婚を決意。
だが、パオロ(サルヴァトーレ・エスポジト)はカミングアウト以来、母親と疎遠になっていた。
一方、アントニオはイタリアで村長を務める父(ディエゴ・アバンタン・トゥオーノ)と母(モニカ・グェリトーレ)に、カミングアウトと結婚の報告に向かうが…。
◆感想
・私が敬愛する邦画監督の荻上直子さんが且つて自身が監督をされた「彼らが本気で編む時は、」の公開時に仰った言葉は今でも覚えている。
”アメリカに居ると、同性愛者が普通に公園にいて、周囲もそれを許容しているのに、日本に帰ると、そういう人たちは、殆ど目にしなくなる・・。”
そして、この傑作が上映される前に、このサイトでは(試写会も開かれていなかったのに)物凄い低評価だったことを思い出す。(で、その得点を付けたレビュワーは、上記作品のみだった・・。)
・今作は、面白く見たが”そりゃあ、愛する息子が連れて来た結婚相手が男だったら、親としては心が揺れるよね。”と思ったよ。
■けれど、ここで印象的なのは、母親が戸惑いつつも、息子の幸せを願う姿と、村長でもある父の対応の違いである。
困惑、落胆、ケレド自分の息子を愛してくれるパオロへの感謝。
様々な心の葛藤を、名優ディエゴ・アバンタン・トゥオーノとモニカ・グェリトーレが、絶妙に演じている。
”貴方がこの二人の結婚を認めないなら、離婚よ!”
ナカナカ、言えないよねえ。
女性の方が男性より、古臭い固定的観念を持っていないのかな、と思ったよ。
<最近、以前からLGBTQに対し、否定的(というか、偏見酷きブログを書いていた・・。)な姿勢だった与党の国会議員が野党から攻められ、”自身の過去の言葉を撤回する”と言うコメントを出したが、日本でも超右翼の”日本会議”の面々を筆頭に、LGBTQに対する否定的な思想を持つ人が多い。
では、”お前はどうなんだ!”と言われると、子供達には、異性の愛する人と一緒になって貰いたいという気持ちがある事は否定しない。
これからの時代は【様々な生き方、人の愛し方】を求めて行く時代になって行くんだろうなあ、と思った作品である。
けれども【生産性のない人々】なんていう言葉は使いたくないようなあ、と思いつつ、重いテーマをコミカルに描いた今作は、佳き作品だよなあ、と思いました。>
どこからどこまで皮肉なネタなのか分かりにくなったな
イタリアらしい
賛否別れるエンディングですが...
BLコメディ
ザ・空気を読まない人々
なんて勿体ない……
うーむうーむ、重ね重ね残念、惜しい!
あー、おしい。この一言です。
時間の関係ですかね?予算無くなったのですかね?それとも脚本投げやりになっちゃった?
いや、元のミュージカルがこういう結末なのかなー?
クライマックス手前まで良かったんですよねー。
キャラクター全部魅力的。皆、自分らしく生きることを受け入れられている環境だからかな?
(ベルリンってそういう環境なんですね、知りませんでした)
それぞれの立場も、事情もいい感じでストーリー進行のためのハードルつくってんのになぁ。
そのハードルが最後ワヤクチャに・・・笑
お話の題材(同性婚)自体重そうだけど、お話のポイントは同性婚とはー!という大上段に構えるものではなく、最高の結婚式ができるかどうか?という点になっているので、Lightなんです。
ですから、これはハッピーコメディーなのかなぁ?って思えます。
ただなぁ、そこまでシフト仕切れていない気もするんですよねー。
前半は結構歯切れとリズムがよくって気分良くニコニコしながら観れるのですが、「起承転」まではよかったんです
「転〜結」が、、、「結」が、、、マジかー!なんでそんなまとまり方?さまざまな伏線があっという間に・・。これはカリスマプランナーのマジックなんだろうか?(笑)
もうそこだけです。そこの詰めが甘くって。。。
ミュージカルならOK(なんてことはないと思うけど)なのかな?けど、せめて映画にするなら、しっかりと描いて欲しかったし観せて欲しかったなぁ。
もうちょっと感動したかったし、ラストシーンでもっと気持ちが盛り上がりたかったなぁ。
残念
そのフリは、このためでしたか!
評価が低くてびっくり
パオロがとってもキュート💓
独特でツボにはまった
アントニオのママが素敵💕
ベルリンから始まったのには納得。ドイツでも、ベルリンやハンブルクはとても自由。アントニオ&パオロの後ろから、おまけでゾロゾロついて来る二人の存在がピリリと効いてた。
アントニオのママには惚れます。美しくスタイルよく、おしゃれで、きりりとして金持ちで、自信があって、夫を愛していて絶対に夫が変わることわかっている!でも分からない!丁か半か!賭けに出た!かっこいいー!
イタリアの結婚式がド派手でやたら力入れることはよく聞きます。でも、招待客380名はいくらなんでも多いことがわかった。イタリアでは夏が結婚式シーズン(屋外で飲食できるし、みんな夏休みだから)だから、イースター時期の結婚式は寒そうだなと思いました。
あの長ーいテーブルでのバーティ、私も客として一度、経験してみたい!
映画の冒頭、アントニオがパオロに出会った(一目惚れ?)時のことを語るシーンがとても良かった。出会いのきっかけは、いつだって振り返れば懐かしくて嬉しくてドキドキワクワクする!語る間、映るのはアントニオだけというのも、なかなか洒落ていた。
ママはわかってた。夫が息子にシンデレラの絵本を読んであげたとき、憧れの王子様の声はまさにパパの声。アントニオはパパの声にうっとりしてたこと。パオロとアントニオのパパ、髭男同士で似てる!歌が上手で服依存症の大家の彼女だって、実はパパじゃなくてママがとっても大切だってこと、トランスヴェスタイトの彼のおかげでわかったし!
私もアントニオのママになる!
多すぎな個性派キャラが絡まって楽しい。
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