ウクライナ・クライシスのレビュー・感想・評価
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いまだに映画と同じ事が起こっている
取り残されたウクライナ兵を一般市民がたすける。隠れ家にしている一般人の家で新聞を読んでいるシーンと片や人道回路を攻撃され隠れながら逃げているウクライナ兵
日常と非日常がわからなくなる。
ロシア軍に包囲された街に取り残されたウクライナ兵の焦燥と戦火に晒された市民の日常が途方もなくリアル。ウクライナ侵攻が続く今こそ観ておくべき凄惨な戦争映画
2014年のイロヴァイスクの戦いを描いた作品。ウクライナ軍と親ロシア派の反政府軍やロシア軍との激しい戦闘シーンも凄い迫力ですが、実はそこは肝ではなく、ロシア軍に包囲されたイロヴァイスク市内に取り残された2名のウクライナ兵が地元の人々の助けを借りて脱出を試みるドラマがメイン。そんなドラマの後に控えているのはウクライナ軍が撤退する人道回廊に浴びせられる銃爆撃。実戦にしか見えないほどに凄惨なクライマックスは圧巻、出演している俳優陣の半分近くが実際にイロヴァイスクの戦いから生還した人々だと知り愕然としましたし、同時にこんなことが今まさにまた繰り返されているのかと思うと激しい怒りがこみ上げてきました。
少し取り留めなく感じました。
ウクライナ紛争に参加した義勇兵たちの悲劇を描いた物語。
ウクライナが、政府軍と親ロシアの反政府軍に分かれて内戦を繰り広げたウクライナ戦争を、一小隊を中心に描きます。
全体として地味。淡々と内戦の現場を描いた印象です。戦闘シーンは限定的。むしろ、兵士や市民たちの日常、兵士と親ロシア市民との交流等を活写し、人間ドラマとして描かれています。
ウクライナ側からのプロパガンダ色が強い映画と警戒しての鑑賞でしたが、それ程強いものではなかったことは好感を持ちました。
ただ、逆に取り留めのない印象を持ちました。相手を悪逆非道に描く必要はありませんが、上映時間には制限があるのですから、政府軍側からの視点だけでも良かったように思えます。
ウクライナ騒乱を勉強しよう。
人口4500万人のウクライナ。北と西はウクライナ人と欧州人が多く、東と南はロシア人でいっぱいであり経済の6割はロシアに支えられている。
民族が違えば言語も違う、場所によっては経済依存も違う、日本から見れば無茶振りな国家でもある。
まぁ、この映画は簡単に言えば「土地とすればウクライナだから国に従って貰うぞ」的な北西中心のウクライナ・全体主義派と、「嫌なこった‼️ロシアに依存するぞ」と言う東南ウクライナ・分離主義派との戦いである。
戦闘地域は主に東地域である。
元兵隊なんぞ少ないウクライナ全体主義派の皆さん。
戦闘は地味だが、ロケラン、戦車、対空砲など実際の物を使用。飽きは来ない。(メディアパッケージの様な派手さは無い。ヘリは出ない)
同じ地域の住民が二手に分かれても構わない事情(父は東南派、息子は北西派に分かれて戦争)や巻き込まれる東側住民の思想を描き、ソ連解体時にしてなるべくしてなったとしか思えない内容になっている。
私個人とすれば、ウクライナはロシアと兄弟みたいな国だし、チェルノブイリの後処理だってロシアの協力無しではまだまだ苦難が続くし、「欧米の甘い汁に寄らなければ、ソ連崩壊後もマシな国でいれたんでは無いの?」と思ってしまった映画でした。
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