「ウクライナ騒乱を勉強しよう。」ウクライナ・クライシス 巫女雷男さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0ウクライナ騒乱を勉強しよう。

2020年11月22日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

単純

人口4500万人のウクライナ。北と西はウクライナ人と欧州人が多く、東と南はロシア人でいっぱいであり経済の6割はロシアに支えられている。
民族が違えば言語も違う、場所によっては経済依存も違う、日本から見れば無茶振りな国家でもある。

まぁ、この映画は簡単に言えば「土地とすればウクライナだから国に従って貰うぞ」的な北西中心のウクライナ・全体主義派と、「嫌なこった‼️ロシアに依存するぞ」と言う東南ウクライナ・分離主義派との戦いである。

戦闘地域は主に東地域である。
元兵隊なんぞ少ないウクライナ全体主義派の皆さん。
戦闘は地味だが、ロケラン、戦車、対空砲など実際の物を使用。飽きは来ない。(メディアパッケージの様な派手さは無い。ヘリは出ない)

同じ地域の住民が二手に分かれても構わない事情(父は東南派、息子は北西派に分かれて戦争)や巻き込まれる東側住民の思想を描き、ソ連解体時にしてなるべくしてなったとしか思えない内容になっている。

私個人とすれば、ウクライナはロシアと兄弟みたいな国だし、チェルノブイリの後処理だってロシアの協力無しではまだまだ苦難が続くし、「欧米の甘い汁に寄らなければ、ソ連崩壊後もマシな国でいれたんでは無いの?」と思ってしまった映画でした。

巫女雷男