「衝撃の結末?!」イルミナティ 世界を操る闇の秘密結社 zem_movie_reviewさんの映画レビュー(感想・評価)
衝撃の結末?!
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イルミナティとフリーメーソンの区別がつかず、ただただ陰謀論に沈んでいた自分にとっては驚き、特に大ラスには「ふぁっ!」となりました。
え?イルミナティって創設者一代限りで終わった秘密結社だったんですか?じゃ、世界を支配するイルミナティってなんだったんだよ!(笑)
はてさて、イルミナティが勢力拡大を図る中でフリーメーソンに寄生(多分、この表現が適切だと思う)し、中から食い破ろうとしていたことで、なるほど、フリーメーソンとの区別がつかなくなってしまったんだと納得しました。
この映画では突っ込んで語られませんが、なぜ、「秘密結社」だったのか、秘密結社が流行っていたのはなぜかは、アンチカトリック特にアンチイエズス会だったのかなと推測も出来ました。カトリックが人々が求めるものを提示できなくなった、導けなくなってきた中での間隙を縫う形で、心の底より「より良き世界」を求め、知識ある人間が仲間を募って組織化したものだったんだろうなと考えます。
個人的にはより良き社会を作りたい、そのためには完璧な人間を目指す、という始まりが人間偏重、教義偏重のカトリックを出発点にしていて、結局、その軛からは逃れられていないのだと感じましたし、カトリックの教義にルソーの思想が加わった過程などはなるほどと得心しました。
良い悪い、面白いつまらないという作品ではありませんが、非情に興味深いものでした。観ておいて損はないと思います。ま、サブスクにあればそれでも十分です。
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