「ビザール!ソウル!ユニバース!」サン・ラーのスペース・イズ・ザ・プレイス osmtさんの映画レビュー(感想・評価)
ビザール!ソウル!ユニバース!
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もっと音楽があった方が良かったかな。
いい曲が何曲もあるのに演奏時間が割と短く、ちょっともったいない。
Overseer(かつては黒人の奴隷監視人という意味)との対決は、もうちょい痛快な終わり方が良かったかも。
最後は周りの女だけでなく自分のアイデンティティ(白人社会における金や地位)も全て消えてしまって(白いスーツも娼館も全て!)素っ裸にされて、酔狂のジイさんが裸で出てきて、酔っ払いの方がハッピーに見えるとか。
しかし、これだけ荒唐無稽な突飛な設定で、低予算丸出し、特殊効果などもワザと(?)アマチュア感で炸裂なのに全く安っぽく見えない。
というかヴィンテージ感で溢れている。
音楽の説得力であっという間にラストに向かってしまう。
そしてつくづく、Sun Ra の音楽が、パーフォマンス・アートなのだと実感。やはりレコードなどの音だけより、映像の方がビシビシとソウルパワーが伝わってくる。
88年の来日、行くべきだった。
ライブは本当に最高だったに違いない。
この完全版は是非ソフト化を希望します!
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