「「やっとけばよかった・・・」田中先生、最高!」浜の朝日の嘘つきどもと talismanさんの映画レビュー(感想・評価)
「やっとけばよかった・・・」田中先生、最高!
朝日座のメタボ支配人とモギリコのやりとりと言葉使いは喬太郎(森田支配人役)の新作落語の登場人物そのものだった。その箇所の脚本は喬太郎さん執筆?と思ったほど。
二人が対照的で楽しかった。かたや白髪で癖っ毛、かたや漆黒ストレートのベリーショート。かたやガラケー、かたやスマホ。かたや無地のTシャツにチェックシャツにベージュパンツ(喬太郎さんの私服?)、かたやスタイリッシュな服でエッジの効いたピアス。かたやお腹出ていて、かたやシュッ!その二人が最後並んでる風景は良かったな。「ハワイの雪」(喬太郎さんの新作落語)のおじいちゃんと孫娘みたい。喬太郎が支配人になったら怪獣やウルトラマン映画特集ばっかりやる映画館になりそう。
田中先生役の大久保佳代子さんがとても良かったです。浜野あさひを芯にして時間軸をぐるぐる廻し往来する構成は良かった。マリメッコの折り畳み傘、かわいかったね。
マリメッコ!田中「茉莉子」先生を想って!?違うかなー、偶然かなー、そこまで監督とかスタイリストの人、考えたのかなー?ワクワク!あ!スタイリストの方のお名前「茉莉」さんだ!大変な発見をしたような💕
悪い人が出てこない。震災後、過疎の町、コロナの今、映画館、「家族は幻想」論、主人公が生徒時代に抱えた問題(学校と家庭)、日本における「外国人労働者」問題、ユニークな先生との出会い、小津安二郎の映画に若尾文子の「青空娘」か?!等々。時間おいてこの映画を振り返ると、テーマがてんこ盛りでそれぞれの関係性が希薄でアリバイ感も半端ない。細部はとても面白かった(くすぐりが多い)けれど1本の映画としては残念だと思いました。
おまけ
着物姿で川にズブズブは太地喜和子かなぁ、違うかな?と思っていたらやはりそうだった!映画は「喜劇 女の泣きどころ」。武蔵野館お得意のロビー飾りでわかりました~!
今晩は
私が、健康寿命を全うするのは、酒を飲みすぎなければ、40年後だと勝手に思っていますが、末期の言葉は、
”全て、やって置いて良かった・・、イロイロと・・”で、締めたいと思っています。で、孫から”何言ってんだ、爺ちゃん!”とハリセンで叩かれると・・。
見事な人生の締め括り・・ではないかなあ・・。怒られそう。では。
コメントありがとうございます。
実年齢とは…。
ツッコまれるのも無理ないですね(^^;
大久保佳代子=先生の存在感、台詞の一つ一つも響きました。まさかこんなに女優の才まであるとは! 勿論、引き出したタナダユキ監督の手腕も素晴らしい!
現時点で2021年3位に置いてますが、見た後もじわじわ今も余韻がまだまだ残り、ひょっとしたらジャンプアップするかもしれません…!