ドライブ・マイ・カーのレビュー・感想・評価
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長い、けど長さを感じない。
原作は読んでいない。上映時間も長いので映画館には行かず。短編とのことで原作にはない話がかなり足されているんだろうが、それをこの長さで、飽きることなく堪能できるのは脚本が素晴らしいんでしょうね。
家福がみさきと北海道で語った言葉、悲しむべき時にきちんと悲しむべきだった。これが一番自分の中に残ったなあ。家福は妻が家で違う男と寝ていてもそっと出ていき問い詰めない。何故?と思いながらも後にそれは語られているが、きっと音は、夫にきちんと叱って欲しかったのでは?
必要なこと以外はあまり語らず、寡黙な運転手、年齢を聞いて,今は亡き娘と同じ歳と知り、家福の中では娘のような感覚もあったのかもしれないが、2人の描き方がとても良かった。必要以上に馴れ合いにならず、運転手と顧客の関係、でもお互いを理解し合っていて、観ていてとても心地よかった。
広島の観光、どこかに案内してと家福に言われて連れていったのがゴミ集積所、このせんたくをするみさきさん、とても素敵でした。
出演者がみんな役にピッタリで、それがこの映画をさらに面白くしているんだろう。
ただ、ラストみさきが韓国に居るのは,どういう設定なんだろう。犬は手話の女性夫婦が飼っていた犬だろうけど、、、?観た人が想像するってことなのか?
小説「女のいない男たち」を読んだがこんな話しがあったのはまるで忘れ...
間が良い
他人がどういう人生を歩んでいるのか?
また、自分と比較した時にどうなのか?
そもそも比較する意味なんてあるのか?
私は、家福、音、みさきの何れの登場人物も、自分の人生の中に代役が居ます。
なので、全く違和感無く没入しました。
家福の様に、壊したく無いから気付かないフリをしてやり過ごす人
音の様に、大切な人が居るのに軽薄な関係を重ねてバランスを保つ人
みさきの様に、冷静に分析出来ていても、結局『静観する事』を選ぶ人
私は普段から本質ばかりに拘って生きていますが、それが正義では無いのかも知れないと思えた作品でした。
最近見た動画で、伊集院光さんが仰ってたんですが、
「その時は楽しかった事なのに、後に振り返った時に『改めて楽しかった』と回想する人と『地獄だった』と考える人が居る、、、」と。
私はその言葉を、「なるほどなぁ」と自分の人生にあてがって受け入れました。
人は何かと向き合う時に、その時時点の等身大の自分で臨むと思います。
私がこの作品を見た時は、
先ほどの伊集院光さんの言葉を聞いた後というのもあって、それまでより感じ方をより深く掘り下げられたのかも知れません。
そして、度々出てくる喫煙シーン。
百害あって一利なし
そんな事を言う人に是非見て欲しい。
煙草を吸うという所作が生み出す、なんとも言えない独特な間を。
利しか無い。
私には合わなかった(^_^;)
緻密な仕掛けとデザイン
映画館に行きそびれていたら配信になった!
ラッキー
まずこの車、何?古い外車
そう思ったら気になってしょうがない
止めて調べる SAAB900turboふむふむ
こういうところが配信の良さなのよ
ロードムービーだと思ってたからなんか意外で
おされなマンションとセクシーシーン…
かと思えばチェーホフ、しかも他言語
軽くいなされている感覚
だけど賞をとってるので腹を立てず冷静に見る
(笑)
全体的に細微に至り美学が感じられ丁寧だと思うけど
白けたことを言えば
2日間で北海道往復を車ではキツイ
どこでスノータイヤに履き替えたのか?
序盤でも
急な変更で家に帰る時は奥さんに連絡して!
と強く思ってしまってたけど
あとで一度や二度ではなかったのかぁ〜と理解
車とカセット、だけどスマホやビデオ通話
時代がいつのドラマなのかちょっと分かりにくかった気がする…
村上春樹の世界には「正解」が無いのが「正解」では?
加害者、それとも被害者?
突然、妻を失った主人公(西島秀俊)は広島の演劇祭に招かれる。
出演者は各国から集まり、自分たちの言葉で話し、ろう者は手話で演じるという多様さだ。
専属の運転手(三浦透子)がつき、親しくなるにつれ生き方を考え直すことに。
3時間あるが退屈はしなかった。
付箋を回収していく
てんこもり
よくできた話で、総じて面白かったけどエピソード盛りすぎで冗長。無駄なシーンが多い、というほどでもない。もっと短くて面白いものにできる、ということ。ってことは無駄なのか。そうかも。
例えば死の話が多すぎる...まあハルキだからしょうがないのか。
最後の15分間(北海道以降)はちょっとクサい話だった。家福の気恥ずかしい独白など、なくても余韻として感じるように演出できないのかな?というかあのセリフを聞いても「ほぼわかってた」ってたいがいの観客は思うんじゃないの? 「言語によるコミュニケーションのあり方」も一つの主題だからそうなっちゃうという言い訳は成り立つのかもしれないが、そこは行間を読ませる演出が欲しかったね。
カンヌ国際映画祭4冠受賞作品ということで、観る前にハードルを上げ過...
正しく傷つきましょう。
好きな世界観
飛行機の中で鑑賞。
「自分自身の心なら、努力次第でしっかりのぞき込むことができるはずです。結局のところ、僕らがやらなくちゃいけないことは、自分の心と上手に正直に折り合いをつけていくことではないでしょうか。」そんな高槻は人を殺めてしまう。その事実から逃げることなく正直に向き合った。人間は弱い。それと向き合わないことはもっと弱い。
この映画はどのシーンを切り取っても美しい絵になる。家福と渡利が高速道路で車に乗りながらタバコを空に向けているシーンは何とも良かった。
家福の舞台。テキストに身を投じるという役者の姿勢。家福はもう二度と身を投じることができないと言う。その精神性。
どの役もいい。コン・ユンスという役は素晴らしい。心の美しさが伝わってくる。「妻の言葉を知りたいと思って手話を始めました。一目惚れでした。」
「僕は音に会いたい。会ったら、怒鳴りつけたい。責め立てたい。僕に嘘をつき続けたことを。謝りたい。僕が耳を傾けなかったことを。帰ってきて欲しい。生きて欲しい。もう一度だけ話がしたい。音に会いたい。でも、もう遅い。取り返しがつかないんだ。どうしようもない。」妻を愛する気持ち。痛いほどに伝わってくる。
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