ドライブ・マイ・カーのレビュー・感想・評価
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私を含めて、自分の問題として捉える人が多いのでしょうか❓‼️
一番に感じたのは、主人公と女性ドライバーと自分が、性格の問題として、自分は悪くないのに、自分を責めて苦しみ、自分の生き方にどんな落とし前をつけるべきなのか、悩むことがあります。
そのまま、受け入れて、生きる、それも有りです。
それから、不倫する配偶者、殴る親にどう対するか、です。
とりあえず、目を瞑る、それも有りです。
心の整理の問題は、人それぞれ、それを問いかける映画なんで、3時間も短く感じます。
主人公も女性ドライバーも、やり直したとしても後悔するかもしれません。
この映画は問題提起した、稀有な、映画です、映画以上の価値があるかもしれません。
余談ですが、岡田将生は、人間関係の距離感を誤る人間を見事に演じました。
また、村上春樹の原作は短編ですが、真理を探るものでも、深層心理を探るものですらありません、脚本が秀逸です。
何故か、映画館が満員でした、初めての経験でした、なんか、皆さん予感があるのかもしれません。
生きる意味について考える勇気があるなら、是非。
こんないい映画なかなかないよ
沁み入ります、自分の深いところへ
サクリと刺さった感じもしてますね
じんわりじんわり効いて来てます。
なんだろネ この感じは(´ω`)
3時間、長尺と全く感じませんでした。
少しいい気分で映画館を後にしました。
原作の「女のいない男たち」(村上春樹)が読みたくなりましたので、本屋襲撃してから帰ります。
おおきに!
覚悟してたけど長いな、、、
3時間。覚悟はしてたけど長い。汗
おじいちゃん、ソワソワしてビニール袋をいじり倒してうるさい。無音シーンにはちょうどトイレに行ってくれて良かった、おじいちゃん、ナイスタイミング!、、、と思っている時点で集中出来てないけど。
不思議と観られたけど、派手なストーリーではありません。普段隠している心の中が少しずつ見ていきます。予想がつく所でもありますが、予想外もありました。
西島さんと透子さんはとても良いね。
とても叙情的というか、そのままポスターになるようなキレイな映像と、半分以上ご音楽なしと、何ヶ所かの無音部分に映画っぽさを感じます。
村上春樹原作ということで文学的だと思っていたら、そうでもなかった。
ただ、「演劇」部分が小難しい。
演劇のストーリーと現実のストーリーがオーバーラップしていくのだけど、この演劇の方がが難しかった。
なお、「圧巻のラスト20分」ではありません。
岩井俊二監督のように、今夜寝る時にじわじわと良くなってくるのだろうか。
黒いビニール袋のおじいちゃん思い出しそうだけど。
舞台芸術の素晴らしさ
なんかいろんなことを教えてもらった気がする…
伝え方、愛し方、生き方。
自分の知らない世界も…
演劇、手話、そしてサーブ。
これまでの生き方を振り返えさせ、これからの生き方も悩ませて
今この瞬間の己の存在をも否定させられる台詞たち。
ドライブ・マイ・カー
クルマの運転は好きだ。ただひたすらクルマを流す。
落ち着くし冷静になれるし一人になれる。
考え事をしながら運転することはよくあるが目的地に到着すると
それまで何を考えていたのか忘れていることが大半である。
基本は運転に集中している。考え事の内容など所詮大したことではないのだ。
人は何かに集中しながらも別のことを考えることができる生き物。男も女も。
悩みながらも反省しながらも今をとにかく生きている。答えは出なくとも。
静かに淡々と。久しぶりに余韻に浸れる映画でした。
思った通りの内容が完璧すぎました
劇中劇が展開するシンプルな人間模様で、尺が3時間近くあります。淡々とその長さを集中して耐え抜く自信なんてなかったんですけど、想像を絶する完璧な質と内容で、信じられないくらいに、終始見入っていた気がします。
映像も音の演出も音楽も、ロケーションやマテリアル、演出やキャスティング、そしてスクリプト等々、全部が全部強烈な印象を与えてくれるくらいに完璧だと思いました。
といっても確かに長い。でも、無駄なものなんて一切ありません。
丁寧に描写されるドライブシーン、じっくりと語られるスクリプト、長くなるのも納得です。
内容はどちらかというと後ろ向きな印象でしたが、すごく肯定的に捉えることが出来たし、何度も見たい作品です。
西島秀俊がすっごくハマっていたような…まぁ皆がみな素晴らしい配役だったと思ったんですけど。
とにかくオシャレで、それでいて重厚濃厚な内容で、ホントスゴイッすよ。
大人の奥深い愛物語
ゆっくりと流れる人間ドラマを描いた深い内容でした。
これぞ映画!村上春樹!といった感じで。
3時間はかなり長く、TOHOの椅子が固く大変でしたが(笑)見応えある映画でした。
ラストは少し謎、知りたいなって思いました。
村上春樹が苦手でも
もともと村上春樹の世界が苦手だ。
序盤「あぁ、またすぐセックスで解決しようとする」とウンザリしかけたのだが、西島秀俊を見に来たのでその美しい映像を堪能した。
画面は穏やかに流れるが、脳は思考しっぱなし。
3時間は正直長い。
大変疲れたが、その道のりは必要だったと思う。
言葉は感情を捨てて音となり、後ろ姿だけで人と人とに生まれた「何か」が察せるようになる。
観客もこの2時間半で感覚を鍛えられて、
終盤の車中の独白や、表情や音のない手の動きでメッセージを受け取る事に嘘がないことを知ることができる…ような気がする。
西島秀俊の視点で目の前に繰り広げれた手のメッセージを想像しながら涙が止まらなかった。
原作主義者と言われても…
舞台俳優であり、演出家の家福悠介。彼は、脚本家の妻・音と満ち足りた日々を送っていた。しかし、妻はある秘密を残したまま突然この世からいなくなってしまう――。2年後、演劇祭で演出を任されることになった家福は、愛車のサーブで広島へと向かう。そこで出会ったのは、寡黙な専属ドライバーみさきだった、というストーリー。
原作を読んでいなければおそらく手放しで褒められるような作品であったように思う。3時間という長さ自体は全く気にならない。退屈なシーンにも必要性を常に感じ、冗長に感じさせない。
多言語の舞台を作り上げる過程で主人公は様々なものと向き合い、自分に欠けたものを見つける。みさきや高槻、そして家福の人間性がしっかりと描かれ、それぞれの結末が訪れる。家福と高槻の車内のシーンは熱演であったと思う。
ただ、原作の無駄なものを削ぎ落としたシンプルな美しさに様々な情報を付け足してきたことについてはがっかりしている。特にみさきの過去についてベラベラと聞かれてもないのに喋り出す点については一気に興が醒める。
原作と違うから評価が低い、ではなく観客を呼ぶネームバリューとして利用してる部分が一番納得のできない部分なのである。
そして最後にはどこかで聞いたようなメッセージを分かりやすく貼り付ける。それをしないのが文学であり、映像化はその一端を担うべきではないだろうか。
村上春樹の作品を持ってこなくてもこの表現はできたように思う。家福の淡々とした性格や何も聞かず答えないみさき。家福には理解できなかった妻、それにとらわれる高槻。
この関係性を崩すなら『ドライブ・マイ・カー』をなぜ原作としたのかと思わざるを得ない。同書の『シェエラザード』『木野』と組み合わせるのも個人的にはあまり好みではない。
自分でも愚かだとわかっているが、いい加減映像化に対する過度な期待をやめるべきだと再認識した。
少なくとも邦画では。
3時間の長編を繊細に丁寧に
3時間の長編だったが、飽きることなくあっという間だった。西島秀俊さんのセリフ回しは圧巻。見事に計算づくされている。三浦透子さんの表情も説明セリフなしでも、すっと物語に入れて素晴らしい。孤独感や後悔を感じれた。
そして、ラストはわたしのお気に入り。
3時間と長い作品だけど観終わったらその理由が解った感じ。
飽きることも無く長いとも感じなかった。
人間ドラマが満載。
主要キャストの人達の過去のストーリーがかなり濃い目。
原作を読んでから鑑賞した方が良かったかもしれません。
西島秀俊さん。
安定した演技で言うこと無し。
岡田将生さん。
イマイチな感じだったけど車の中での「空巣」のトークが圧巻。
今までの彼のイメージが変わった感じ。
三浦透子さん。
一切笑わないキャラでおとなしめだけど存在感が凄かった。
煙草を吸うシーンがかっこ良いけど車内で吸うシーンが微笑ましい(笑)
彼女が演じるドライバーの「みさき」。
中学生の時から母親の都合で車を運転してたらしいけど自分が小学生の時、北海道にホームスティした先の中学生も平気で車を運転していた事を思い出す(爆)
劇中劇は今一つだったけど、その劇のセリフが映画のストーリーと被っている感じで引き込まれる。
作品のタイトルからロードームービー的な感じがしたけど全然違ってたんだけど車内の会話が多め。
まさかの長距離ドライブからの展開に引き込まれた印象。
ラストのスーパーから車に乗るシーンが素敵でした。
赤いSAABの車が欲しくなりました( ´∀`)
ドライバーとの旅の行方
1 家族を亡くし失意の演劇俳優が、地方での演劇公演をきっかけに、自己再生を図るまでを描いた人間ドラマ。
2 映画は、全編を通じ主人公と周囲の人との関係性が面白い。
先ずは脚本家の妻との関係性。変わった方法で互いの仕事を手助けする良きパ−トナ−。その一方で不貞する妻、主人公は妻の背信を知っても夫婦の破綻を恐れ素知らぬ顔。妻もバレたことがわかっている。そんな奇妙な関係。そして、妻は話があると言ったその日に急逝。主人公には失意と謎が残る。
二年後、主人公は地方公演で、演出を担う。アジア人による演劇。オ−ディションから始める長期間の遠征。そこでは、演劇の主役に抜擢した若者との関係性がスリリング。また、公演を主催する韓国人夫妻の純愛ぶりが清々しい。
3 そして、主人公専属の寡黙な女性運転手との関係が重要となる。二人が言葉を交わし、互いに身の上の一端を知る。彼女の不幸な生い立ちと運転を覚えた悲惨な経緯。彼の妻との生活や亡くした娘のこと。そして、運転手が亡き娘と同じ歳だと判り、両者の心が同調し合う。公演の実施に危機を迎えたとき、二人はある場所を目指す。そこで覆い隠していた秘密や想いをさらけ出し、二人は囚われていたこれまでの呪縛から解き放たれる。
映画は失意の淵から立ち上がり公演で熱演する主人公を写し暗転する。直後、主人公の車に乗る女性運転手の晴れやかな顔のアップで終わる。主人公と彼女が自己再生し、疑似家族としての繋がりを感じた。
4 濱口の演出は終始緩むことがない。多言語と手話による演劇の制作過程を中心に据え、主人公と周囲の人との人間関係を巧みに配置しながら、終局までの起承転結が絶妙であった。また、西島の抑えた演技と声のト−ンが作品に安定感をもたらした。
タフな3時間
カンヌで脚本賞を獲った今作。
村上春樹の短編小説の映画化ということで、少し不安なところもありながらの鑑賞。
というのも、村上春樹作品は私的嗜好に全く合わず、これまで読破出来た作品はゼロ…
まあ別に村上春樹が監督という訳ではないので、全く彼の所為ではないのだけれど、映像化されたとて、やっぱり合わなかったなぁ…
あのテンポで3時間はちと厳しい。
家福の演出手法に合わせるように、彼自身も彼と交流する運転手のみさきも、殆ど感情の起伏を出さないので、観る側は常に登場人物の心情を推し量り続けなければならず、かなり疲れた…苦笑
(スマホで残り時間を確認したいという衝動を抑えるのに苦労したのは内緒 苦笑)
それにしても、日本語、韓国語、英語、手話で会話する舞台劇って観ていて面白いのかな?
心のハードル
大切な人と向き合わないことでやり過ごし、そのうちにその人が病気や事故で亡くなったら、向き合わなかった自分が許せなくなり、後悔と喪失感に溺れて上手く息が出来なくなる。
そんな大人たちの破滅と再生とを描いている作品でした。
キャラに自分の過去~対話せず目を背けて逃げてきた相手(例えば妻や親など)の存在を重ね合わせられるならば、画面に写る美しい景色とともに没入感を得られるだろうとも思います。
見せ方が映画というより、ドキュメンタリーの手法に近い。
感情を明示するセリフが極端に少なく、長回しで「感じ取らせる」技法を多用している。
だから主人公・家福(西島秀俊)が抱える亡き妻・音への後悔、怒り、悲しみを掘り下げるという意味で、尺の長さや、風景描写、他者との関わり、ヒロインみさきや、高槻との会話が必要なのも理解はできます。
ただ、その後悔の記憶に、性行為が関わってくる話なのが心のハードルとなりました。
昨夜食べた食事の内容を話すように、妻や恋人とのセックスで何を喋り、何をしたかを他人にこと細かに語るという行為が、どうにも馴染めない。
(賞賛されたフランスでは、抵抗ないのかもしれないが)
役者兼演出家の夫と、脚本家の妻という組み合わせも、おしゃれすぎて、東京と広島の話なのに、海外での出来事に近い絵空事のようにも感じてしまった。
140分くらいに絞りつつ、みさきの持つ過去の方がリアリティあったので、こちらを軸にした物語で観たかった気もした。
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