ドライブ・マイ・カーのレビュー・感想・評価
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カンヌだけど
正直、長かった。話的には2時間で収まりそうな内容だった。多様性といったところで評価されたのかな。
あの演劇は実際にあるとしたら、どこかに字幕が表示されるんだろうか。いきなり広島から北海道って、指示がエグすぎる。モヤっとした終わり方も腑に落ちなかった。
ただ、1台の車を大切にする生活感は唯一共感できた。
評価:3.0
期待したほど
面白くなかった。
いろんな国の言語の劇、今はこういうのが流行りなのか?と考えてしまった。
いろんな場面の転換が私なりの解釈ではハリウッドみたいで日本向けというより海外に目を向けて製作した、と感じた。
どこかか誰かのコメントか覚えてないが、西島秀俊は海外の監督作品にもチャレンジしているらしい。内容は‥‥?らしいが。もちろん英語に限らずペラペラ喋れるのだろう。
以前中国が舞台の作品に出ていたが、中国語が非常に上手く馴染んで喋っていた。
それでか最近海外進出という噂もある。
当たっているかどうかわからないが、こういうのが海外に受けたのでは、と思った。
ただ単にそういう人
相手はただ単にそういう人であり、
傷つくかどうかは自分で決めるのだ。
自分と向き合い、正しく傷つくことを、
3時間かけて丁寧に教えてくれる映画だった。
岡田将生さんの高槻、
自分を上手にコントロールできないのは
たしかに「社会人としては」失格だろう。
ただ、とことん向き合うことができる一面もある。
観た直後は感覚的に包まれました。
色んな人のレビューを読んで、
やっと言語化できました。
3時間しんどいかな~
と思っていたら全然苦にならなかった。
一つ一つの出来事を丁寧に描くと却って間が悪くなるのだが
いい間が取れていたと思う。
90点
なんだけど最後なんでかの国に行くわけ?
在にチの方だったから?
原作でもそうなの?
ここは要らない。
のでマイナス40点
8
アレックスシネマ大津 20220204
パンフ購入
スーパー駄作
観なきゃダメとも言えないし、もし、「万引き家族」や「半地下の家族」みたいにいい意味で期待を裏切られるかもしれないし、でも、三時間は長いよなあと悩み、上映館がなくなっていくなかで意を決して鑑賞しました。
苦行の3時間でした。何がいいんだろう?マジで途中退出したくなるほど苦痛でした。若い頃、『ノルウェイの森』を数行見て(読んでない)「なんだこりゃ?」と感じてそっ閉じした理由がよくわかった気がします。そうです。村上春樹は自分にとってのカール・マルクスです。分かったようなことは書いてあるんだけど、何が言いたいのか、表現したいのか理解不能という点で。資本論読んで素晴らしいと言っている人と価値観が違いすぎるので議論不能ってことと一緒です。
以下、ダメなところ。
・セリフしか存在しない。つまり、セリフが会話になっていないし会話が存在しない。それも一切。すべて。作中の結構な部分を台本の読み合わせ、テープとの練習?を含む、をやってますが、それがそのままこの映画でした。感情を込めると怒られるんでしょうか?すげえ演出でした。
・出だしの陰影とセリフがカッコつけすぎてダサい。エロくもなくただただ気持ち悪い。無駄でわざとらしい下らない自己満足な演出。自分ならどうするか、「音」だけにする。聴覚で観客の想像に任せる。その方がより深い表現ができる。U-18ギリギリを狙う。
・エロシーンが不愉快で気持ち悪い。たしかにこの作品の核心部分なのだけれど、はあ、そうですか。すげえ設定だなってことで。
・安部聡子さん、セリフが棒過ぎて素人さんだと思いました。結構なベテランさんなんですね。いや、彼女だけじゃないですね。演出なのかなあ?ひどい演出。あ、西島秀俊さん、空母いぶきや風の電話でも感じたままでした。
・時間軸がおかしい。広島から北海道までって自分の頭の中で地図を広げて行程を確認したが、現実と設定が一致しないんだよなあ。どこでもドアでも使ったのかな?
・取って投げ、
でも、いいところもあったので。
・岡田将生は良かった。特に広島でのオーディションシーン。あれはゾクゾクしました。それから、感情が切り替わるところや馬鹿っぽいんだけどなんか考えているようなところや素直そうなんだけど腹に一物的な、総じて人間の複雑さをキチンと演技していたと感じました。あれ?そうすると演出、、、、???
・BGMの使い方はよかったです。これだけで3時間、、、は辛いか。
自分には理解できない作品でした。ということで。
西島さんだから見終われた
なんとも観たことのない作品だった…
演劇のところが物語とつながっているの解るけれど私的には苦手な進み方でした💦
皆様の評価コメントが高いので観てるうちにのめりこみました が
西島さんの演技じゃなかったら
しんどかったと思います
どの人にも共感できず、感動したのでもなく ただ人、1人1人が、人生が、とか?考えるような❓ 作品なのかな
私には
難しかったです
生きるための答えを探す旅
幼い娘を亡くした夫婦の二十数年後。
主人公は昨日と同じ今日を生きる。
妻は「生きるための性」を探り
夫に秘密を持ち始める。
奪われた夫婦の存在と
二人が抱きしめ合う時間。
ゆっくりと進む物語に飽きはこない。
「間」は同化の時間に与えられ
主人公夫妻とドライバーの秘密が語られる。
ラストは新しい道を歩き始めた。
そう解釈した。
※
心にくるものがあった。受賞も納得。
前半めちゃめちゃ官能シーンあるのでお友達やファミリーと見ないほうがいいかも。
一人で見ることを強く推奨。
何で言わないんだろう?からの丁寧な伏線回収。
ラストの家福さんといっしょに気持ちがあふれそうになった。
序盤は「?」とわからなくてもみているが、徐々に明らかになる序盤の謎。
ちゃんと回収してくれます。
(セリフになないけどいろいろ思うところがあったんだろうな)って感情移入させる皆さんの演技が素晴らしかった。
三浦透子さんの遠くを見据えているかのような表情もとてもよかった。
昔バイト先の先輩が「話したいために車を走らせる行く当てのないドライブ」をよくしてくれたことがあって。ガソリン代の無駄じゃんと思うかもしれないが、その時の私は「こんなガソリンの使い方があるんだ」と妙に納得し受け入れることができた。彼女にとって、運転することで話せたこともあったんだろう。
と、昔の記憶が引き出されるような作品だった。
過去のつらい経験や、わだかまりがある人は、何か新しい発見があるかも、気持ちが落ち着いたときにゆったりこの映画を見てほしいと思う。
良質な作品
あまり期待せずに見たので、それが良かったです。静かな場面の積み重ねは、ともすると眠くなってしまいますが、全体的にとても丁寧に作られていて、退屈せず最後まで見ることが出来ました。特にラストの舞台シーンは優しさに満ち溢れていて、じんわりと感動します。役者さんでは、岡田将生さんと三浦透子さんの演技が秀逸で、日本にも若手の上手い役者さんが存在することに頼もしさを感じました。
観る者全ての人生に寄り添う物語
この映画の素晴らしさは、その物語の構成にあると思います。西島秀俊さん扮する家福が、亡き妻が残した秘密を求めて葛藤する姿と、家福が演出する舞台劇「ワーニャ伯父さん」の物語がシンクロする、そしてイ・ユナ役のパク・ユリムさんがワーニャを演じる家福へ手話で語りかける。その表情、手の動き、そして指先で紡がれる言葉まで、観る者の人生にそっと寄り添ってくれるような感動があります。
3時間が全然長くない
原作は村上春樹の短編でそこから発想を膨らませ別の複数の短編から要素をもってきて構成しているらしいのだが、まるで最初から1つだったかのようであり、それでいて1本の映画とは思えない重層性をもつ。
濱口監督は尺の長い作品が結構あるが、その中でも最も長さを感じない作品だと思う。
ただ車が走っているシーンを飽きさせずに見せるのは撮影、演出、音楽、編集全てが噛み合わないと難しい。長いシーンでも、そこまでのセリフを消化する時間になっていたり、この後に何が起きるか気になっていれば集中が切れにくいなどもあるだろう。
本筋以外の見所に濱口メソッドの実演がある。監督は過去、演技経験のない演者を使い更に賞を取らせるという離れ業をやってのけているのだが、それを実現させた濱口メソッドを主人公家福が舞台を演出する際に使っているのだ。感情を込めずに本読みをさせる事がどういう事なのか判って面白かった。あれ?あの作品5時間越えてるんだけど、セリフが身体に染みつくまで本読みするの?どんだけ時間かかるのか検討も付かない、と驚愕しきり。
西島秀俊の低音ボイス、エンジン音と妻の音
2023
26本目
サーブ900の絶妙な雰囲気と哀愁が家福を運ぶ。
性的な部分はあるが決し低俗な感じではなく、あたかも小説を読んでいるよいな不思議な映画。
エンジン音と風の音、トンネルの中の音までも挿入歌に聞こえる。
何があっても加福のその声は常に安定していて、感情の揺さぶりは見えないのだが……
低俗ではないと言ったが、やはり低俗なのかも知れない…
生き残った者は死んだ者の事を考えつづける。
でも生きていかなくてはならない。
大丈夫。。。
…なんなんだこの映画。
この映画、好きやな。
「ドライブ・マイ・カー」と「ドライブ・マイ・カー インターナショナル版」はどう違うのかな?
「ドライブ・マイ・カー インターナショナル版」、普通のドライブ・マイ・カーとインターナショナル版はどう違うのかな?かなり長かったけれど、終盤は面白かったよー。
喪失を乗り越えようとする人間の愛おしさ。
音楽や感情表現を極力削ぎ落とした実に静かなタッチ、更に敢えて役者に棒読みさせ(結果、より村上春樹の文章が際立ってくる)、登場人物の感情を容易に捉えさせない濱口竜介の徹底した演出方法が功を奏して、3時間の長丁場を見せきっていく。西島秀俊の寡黙な魅力と、三浦透子の虚ろげな佇まい、この2人の存在が出色。そこに物語を動かす霧島れいか、岡田将生らの的を得た助演も相まって、喪失を乗り越えようとする人間の愛おしさを見事に作品に灯して見せている。
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