ドライブ・マイ・カーのレビュー・感想・評価
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綺麗
とても綺麗な映画でした。
そのおかげか若干普段より綺麗な文体でレビューします。
まず、映像がとても美麗でした。もちろんハリウッドのように良いカメラを使っているわけではないんでしょうが(存じませんが)、瀬戸大橋がとても綺麗でした。この映画を見るだけで広島に旅行に行きたくなりました。
次に、家福の奥様がとても綺麗でした。どなたかがおっしゃっていましたが、彼女がこの映画を支配していると感じました。出演はたった20分程度なのに。
そうそう、時間といえば、この映画はとても不思議な時間が流れていました。映画的時間とでもいうんでしょうか、とてもしっとりとして、ひんやりしてて、濡れたアスファルトのように感じました。それはきっと、主人公の言いようのない喪失感を表しているのだと思います。
あと、これは書いていて気づいんたんですけど、若者が一人も出てこないんです。一番若いみさきでさえ、人生に慣れてきた中年のような落ち着きがありました。
喪失というテーマを真っ直ぐに捉えたこの作品を必要とする人はきっと私だけではないと思います。ぜひ、多くの人にご覧になってほしいです。
私には無理でした
カンヌだけど
期待したほど
ただ単にそういう人
3時間しんどいかな~
と思っていたら全然苦にならなかった。
一つ一つの出来事を丁寧に描くと却って間が悪くなるのだが
いい間が取れていたと思う。
90点
なんだけど最後なんでかの国に行くわけ?
在にチの方だったから?
原作でもそうなの?
ここは要らない。
のでマイナス40点
8
アレックスシネマ大津 20220204
パンフ購入
スーパー駄作
観なきゃダメとも言えないし、もし、「万引き家族」や「半地下の家族」みたいにいい意味で期待を裏切られるかもしれないし、でも、三時間は長いよなあと悩み、上映館がなくなっていくなかで意を決して鑑賞しました。
苦行の3時間でした。何がいいんだろう?マジで途中退出したくなるほど苦痛でした。若い頃、『ノルウェイの森』を数行見て(読んでない)「なんだこりゃ?」と感じてそっ閉じした理由がよくわかった気がします。そうです。村上春樹は自分にとってのカール・マルクスです。分かったようなことは書いてあるんだけど、何が言いたいのか、表現したいのか理解不能という点で。資本論読んで素晴らしいと言っている人と価値観が違いすぎるので議論不能ってことと一緒です。
以下、ダメなところ。
・セリフしか存在しない。つまり、セリフが会話になっていないし会話が存在しない。それも一切。すべて。作中の結構な部分を台本の読み合わせ、テープとの練習?を含む、をやってますが、それがそのままこの映画でした。感情を込めると怒られるんでしょうか?すげえ演出でした。
・出だしの陰影とセリフがカッコつけすぎてダサい。エロくもなくただただ気持ち悪い。無駄でわざとらしい下らない自己満足な演出。自分ならどうするか、「音」だけにする。聴覚で観客の想像に任せる。その方がより深い表現ができる。U-18ギリギリを狙う。
・エロシーンが不愉快で気持ち悪い。たしかにこの作品の核心部分なのだけれど、はあ、そうですか。すげえ設定だなってことで。
・安部聡子さん、セリフが棒過ぎて素人さんだと思いました。結構なベテランさんなんですね。いや、彼女だけじゃないですね。演出なのかなあ?ひどい演出。あ、西島秀俊さん、空母いぶきや風の電話でも感じたままでした。
・時間軸がおかしい。広島から北海道までって自分の頭の中で地図を広げて行程を確認したが、現実と設定が一致しないんだよなあ。どこでもドアでも使ったのかな?
・取って投げ、
でも、いいところもあったので。
・岡田将生は良かった。特に広島でのオーディションシーン。あれはゾクゾクしました。それから、感情が切り替わるところや馬鹿っぽいんだけどなんか考えているようなところや素直そうなんだけど腹に一物的な、総じて人間の複雑さをキチンと演技していたと感じました。あれ?そうすると演出、、、、???
・BGMの使い方はよかったです。これだけで3時間、、、は辛いか。
自分には理解できない作品でした。ということで。
西島さんだから見終われた
生きるための答えを探す旅
心にくるものがあった。受賞も納得。
前半めちゃめちゃ官能シーンあるのでお友達やファミリーと見ないほうがいいかも。
一人で見ることを強く推奨。
何で言わないんだろう?からの丁寧な伏線回収。
ラストの家福さんといっしょに気持ちがあふれそうになった。
序盤は「?」とわからなくてもみているが、徐々に明らかになる序盤の謎。
ちゃんと回収してくれます。
(セリフになないけどいろいろ思うところがあったんだろうな)って感情移入させる皆さんの演技が素晴らしかった。
三浦透子さんの遠くを見据えているかのような表情もとてもよかった。
昔バイト先の先輩が「話したいために車を走らせる行く当てのないドライブ」をよくしてくれたことがあって。ガソリン代の無駄じゃんと思うかもしれないが、その時の私は「こんなガソリンの使い方があるんだ」と妙に納得し受け入れることができた。彼女にとって、運転することで話せたこともあったんだろう。
と、昔の記憶が引き出されるような作品だった。
過去のつらい経験や、わだかまりがある人は、何か新しい発見があるかも、気持ちが落ち着いたときにゆったりこの映画を見てほしいと思う。
良質な作品
観る者全ての人生に寄り添う物語
3時間が全然長くない
原作は村上春樹の短編でそこから発想を膨らませ別の複数の短編から要素をもってきて構成しているらしいのだが、まるで最初から1つだったかのようであり、それでいて1本の映画とは思えない重層性をもつ。
濱口監督は尺の長い作品が結構あるが、その中でも最も長さを感じない作品だと思う。
ただ車が走っているシーンを飽きさせずに見せるのは撮影、演出、音楽、編集全てが噛み合わないと難しい。長いシーンでも、そこまでのセリフを消化する時間になっていたり、この後に何が起きるか気になっていれば集中が切れにくいなどもあるだろう。
本筋以外の見所に濱口メソッドの実演がある。監督は過去、演技経験のない演者を使い更に賞を取らせるという離れ業をやってのけているのだが、それを実現させた濱口メソッドを主人公家福が舞台を演出する際に使っているのだ。感情を込めずに本読みをさせる事がどういう事なのか判って面白かった。あれ?あの作品5時間越えてるんだけど、セリフが身体に染みつくまで本読みするの?どんだけ時間かかるのか検討も付かない、と驚愕しきり。
西島秀俊の低音ボイス、エンジン音と妻の音
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