劇場公開日 2021年8月20日

  • 予告編を見る

ドライブ・マイ・カーのレビュー・感想・評価

全786件中、761~780件目を表示

4.0静かにゆっくりと流れていくのに、退屈せずに引き込まれていく奥深い映画でした🈵

2021年8月21日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

難しい

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする 2件)
共感した! 50件)
LEOWORLD

4.5他人事ではないメッセージ

2021年8月21日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

幸せ

妻を亡くした夫の家福。喪失感に苛まれながらも生きていく。そんな中、演劇祭の専属ドライバーみさきや妻と関係のあった高槻との交流から、自分がどうするべきだったか、目を背けてきたことに気づく…

最初の方は違和感、棒読み感もあった。村上春樹原作作品だからか分からないけど、そんな話し方するのかなあ。
でもまあ、途中で慣れた。

本作で家福が気づくことは決して他人事ではない。辛いことも目を背けて耐えるのではなく、自分と向かい合うべき。3時間弱の長尺だからこそゆっくりと深く染み込んできた。
その後の劇内容と家福の心情がリンクしたかのような瞬間は最高に胸が高まった。
ある目的のために、演劇読み合わせ時の感情を捨てた読み方が、終盤の演劇をより引き立たせていたのも良かった。

コメントする (0件)
共感した! 5件)
いたかわ

4.5今どきめずらしいタバコがアクセント

2021年8月21日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

チェーホフを知らないと充分味わえないかも。
長い映画で静かに展開するが、長さを感じさせない。
脚本がいいのだろう。

赤いSAABと広島の海、島並がうつくしい。

納得して生きていくことを悟るには、チェーホフが必要?
劇中劇のセリフだけでは、物足りなかった。

コメントする 4件)
共感した! 28件)
morihide

4.01冊読了

2021年8月21日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

難しい

幸せ

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする 1件)
共感した! 26件)
カツベン二郎

5.03時間の地味な作品を長く感じさせない凄さ

2021年8月21日
iPhoneアプリから投稿

派手なことはなに一つ起こらない、個々人の内面だけを描いた作品、それがなんと3時間の尺、でもなんと長いと感じない

観る側の日常と同期する淡々としたリズムで物語が進む

そしてそういうゆったりとした日々の流れの中に、時々「なぜ自分はあのとき」って悔恨が混じるのも、観てる側と重なる話だろう

でもいつの日か、そんな自分の心の奥底のわだかまりをぶつけ合える誰かと出逢えたなら、そこから人生は変わるのかもしれない

みなでいろんな困難を分かち合って、手を携えて歩みを重ねないと、あのラストシーンは実現しない、だから彼女は微笑めたんだろう

美しくて強い作品でした

コメントする (0件)
共感した! 26件)
sysr

5.0正しく傷つけない男たち

2021年8月21日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

単行本で約60ページほどの短編をどうやって3時間の映画に仕上げたのだろう?
そんな疑問を持ちながら映画館へ。

「ドライブ・マイ・カー」という作品は『女のいない男たち』という全部で6編の短編からなる単行本に収められていますが、映画はあと二つの短編「シェエラザード」「木野」からも素材と着想を得ていました。そして、広島での演劇祭という原作には無い設定やこれもまた原作には無いみさきの生まれ育った村へのプチロードムービー的な要素を織り込んで構成されています。

村上春樹さんのファンでなくとも、この短編集を読んだ人にとっては、かなり満足度の高い素晴らしい出来上がりだと、私は思いました。

男女関係における困難に直面した時、多くの場合、男は自分が傷付くことをおそれ、現実逃避を選ぶ。

女性の言動の理解できない部分(浮気も含めて)について、自分が納得出来る合理的な理由を求める。
本当には納得できなくても、相手が金持ちだから仕方がない、みたいに〝自分の負け〟を認められる理由が欲しい場合もあると思います。

本当は大事なことを言ってるつもりなのですが、自分の表現だと安っぽいですね。
なので、一部原作から引用します。

「木野」という短編の中に、映画で使われた部分も含めてこんな文章があります。

『おれは傷つくべきときに十分に傷つかなかったんだ(中略)。本物の痛みを感じるべきときに、おれは肝心の感覚を押し殺してしまった。痛切なものを引き受けたくなかったから、真実と正面から向かい合うことを回避し、その結果こうして中身のない虚ろな心を抱き続けることになった。』

映画も文学も人それぞれが好きなように受け止め、自由に想像力を働かせればいいと思ってますが、その素材というか元ネタとなる映画や小説を共有する人が多ければ多いほど嬉しいのは紛れもない事実です。
映画を観る前であろうが、観た後であろうが、ひとりでも多くの方がこの原作本を読んでいただけることを祈ってます。

※原作に出てくる車は、黄色のサーブ900コンバーティブルです。実際に調達するのが難しかったのか、何かの意図で赤いサンルーフにしたのかは不明です。

コメントする 36件)
共感した! 86件)
グレシャムの法則

4.0う〜ん、これは愛おしい3時間だった

2021年8月21日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

舞台俳優・演出家の家福悠介と脚本家の妻・音の夫婦生活を描く第一章。

幸せかと思いきや少し複雑。
妻の浮気をやり過ごしてきた悠介。
「帰ったら話がある」と言った音がその日に逝った。
音の話を聞けなかった悠介。
早く帰っていたら救えたのではという自責の念。

二年後の広島。新たに舞台を演出することになった悠介と彼の専属ドライバーになったみさきをゆっくりじっくり描く第二章。

赤色のSAAB。
稽古場から宿までの片道1時間。
心地よいみさきのドライビング。
音が吹き込んだ台詞のカセットテープ📼
ワーニャ伯父さん。
そこに悠介とみさき、そして音がいた。

「母を殺した」というみさきの自責の念。母親の被害者だったみさきの意識の中で加害者となる瞬間を思った。

お互いの抱える傷を深く知ることとなる悠介とみさき。二人が背負った十字架は降ろせないけど何グラムか軽くなりそう。

そう、前を向いた清々しいエンディングだった。
今年の日本映画のベストの一本だろう。

コメントする 1件)
共感した! 15件)
エロくそチキン

5.0人間の心の弱さが凝縮された179分

2021年8月21日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

この映画を観ると、自分の弱さときちんと向きあえるような気がしてきます。

後部座席での西島さんと岡田さんのやり取り

舞台での西島さんとパクさんのやり取り

雪上での西島さんと三浦さんのやり取り

この3シーンは特に秀逸でした。

コメントする (0件)
共感した! 27件)
ちゆう

5.0手法

2021年8月21日
Androidアプリから投稿

言語、言葉、手話は、数ある意思伝達のうちの一つの方法、道具にすぎない、と改めて思いました。

コメントする (0件)
共感した! 12件)
ホモサピエンス

4.03時間は必要な尺でした

2021年8月21日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

幸せ

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 31件)
ムーンプリズムパワー

3.5うーん、退屈しなかったし、緊張感もあり退屈せずの三時間ではあったが...

2021年8月20日
iPhoneアプリから投稿

うーん、退屈しなかったし、緊張感もあり退屈せずの三時間ではあったが、分かりづらかった印象。
役者の皆さんものすごく良かった☝️

コメントする (0件)
共感した! 10件)
おれ

4.5大切な人を自らのせいで失った = "殺した"人たちへ

2021年8月20日
Androidアプリから投稿

音の引き合わせ --- 出会べくして出逢ったふたり。見殺しにした、(比喩的でも)人を殺した = 残された者の生き方。自分と向き合うことで、完璧じゃない大切な人のそんな欠点や嫌な部分もありのまま受け入れられるかも。すべてが嘘偽りなく共存するその人。少なくともそうした努力や歩み寄り、理解に努めること。たくさん傷付いた者たちがそれでも歩みを止めないで生きて生きて生きた先に待っている景色。一種そうした象徴としての舞台・広島のようにも思えた。傷の舐め合いとかじゃなくて、互いの非も時に認めながら肩を寄せ合ってそれでも前を向く。そして静かなカタルシス。
世界の村上春樹 × 濱口竜介監督 = 作家主義というか独特かつ確固たる個性の溶け合いが唯一無二の世界を形作っている。ひたすら画がいいこの物語と登場人物たちに引き込まれている自分がいた。多様性に平和への希求、平坦じゃない道のりをゆっくり滑らかかつ丁寧に描く人生というロードムービー&キャラクター映画。病気の身近にある、そして突然訪れる恐ろしさも実感。このいつまで経っても終わりの見えないコロナ禍において必要以上に気をやまず生き抜く術も垣間見えるかも。

自分を差し出せるテキスト

とても大事にされているのが分かるので --- どんな役でもワーニャ伯父さんでも、やっぱりあの髪型・アシンメトリー前髪は崩さない西島さんの訥々とした、と言うと語弊があるかもしれないけど、あの普段に近い雰囲気がよく合っていた。非喫煙者からの印象だけど、『MOZU』とかの頃と比べるとタバコ(を吸う役)もだいぶと慣れてきた気がする。再ブレイク以降、やっと映画好きに見合った出演作が来たなと。【劇中の台本読みのように淡々とした話し方、台詞回しは何も彼だけじゃなく、濱口監督のスタイル演出方法のよう】。運転の上手い人の車に乗っているような心地いい作品だった。
また、いつからか様々な役柄で二番手、三番手と主演以外の地位に落ち着いた感のある岡田将生も好演。【不祥事に懲りないキモチャラ軽薄イケメン俳優(何も役者に限ったことでなくアイドル、ミュージャン、そしてどんな分野においても益々ルッキズムの台頭する現代において何人も思い浮かぶ有名人の顔!)の末路がリアル】。だけど、上述したような部分で主人公・家福と似た者同士じゃないけど、彼もまたある面を象徴していて【表裏一体・背中合わせ】。鏡に囚われる。深い、どこまでも深く考えてしまい、魅せられる。
OK、今日はここまで。That's it for today.

コメントする (0件)
共感した! 48件)
とぽとぽ

5.0【”愛する人の全ての行いを受け入れ、自分自身も偽らない。”心理劇、劇中劇、ロードムービーを見事に融和させた作品。生きる辛さ、苦しさ、それでも前を向く大切さを描く。じわりと心に沁みる作品でもある。】

2021年8月20日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

幸せ

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする 18件)
共感した! 83件)
NOBU

4.0本編は、不思議な作品

2021年8月20日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

前半の音は、とても知的で魅力的❗
引き込まれました。
家副、高槻とのベットシーンも美しい。
後半は、難しかったです。
ラストよく分かりませんでした。

コメントする 2件)
共感した! 29件)
かん

3.0観る人を選ぶ作品

2021年8月20日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

原作が村上春樹ということで内容が完全に文学・芸術寄りの作品です。私みたいなエンタメ映画ばかりを観ている人間にとって内容が難解過ぎてこの作品の良さ、本質、言わんとしていることが正直良く分かりませんでした。でも、そうだからと言って退屈な映画だったかと言われるとそうでも無い不思議な作品でした。
ドライブのシーンで使用される車がSAAB 900 turboというかなり渋い車だったのが良かった。
ラストは主人公が舞台上で拳銃で自殺して終わるのかな?と思っていましたが全然違いました。

コメントする 2件)
共感した! 67件)
canghuixing

4.0超退屈な作品…ではなかった

2021年8月20日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

封切り日初日に鑑賞。座席の半分しか客入れしないのだが、それがほぼ埋まった印象。

導入部、主人公とその妻とのセックスに絡めながら、物語を語っていく手法が退屈でどうなることか、と思いながら見始めた。しかし、その妻が亡くなってからの展開。劇中劇として、演劇人である主人公、それを運ぶ女ドライバー、俳優らとのかかわりが、だんだんとリズムを持ち、生きていくことの意味を見る者に示していく、という非常に高邁な内容であった。
映画をあまり見ない人、娯楽性の高いものしか見ない人にはかなり辛い3時間かもしれない。しかし、生きていくことに何とはない疑問、苦しさを感じているような人がこの映画を見たら、かなり心を動かされると思う。
その意味で、生きていくことに難儀を感じているなら、ちょっと騙されたと思って映画館に足を運んでほしい。
西島秀俊と岡田将生しか知った俳優が出ておらず、結構重々しい展開だが、決して長尺を長いと感じさせないほどよい濃さの物語に引き込まれるはずだ。
カンヌ映画祭で4冠というのも、納得の内容、と言っておく。

コメントする (0件)
共感した! 65件)
町谷東光

3.5風景、光を見ていた

2021年8月20日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

チェーホフ以外の言葉が、なんかうわついていてしっくりこなかった。やはり村上春樹さんは苦手だな。

半分以上チェーホフか…
だから良かったとも言えるのだけれど。

3時間、風景、光、海、雪など、観ていられる映画ではあった。ドライブシーンは良かったけど車酔いしそうだった。

コメントする 1件)
共感した! 53件)
Momoko

3.5村上映画って感じだろうか?

2021年8月20日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 42件)
トミジュン

4.5 車の中で自分の戯曲に浸ることができないからと拒否したドライバーが...

2021年8月20日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

 車の中で自分の戯曲に浸ることができないからと拒否したドライバーが完璧な運転をし、ドライバーがいることの存在さえ消してしまうと言う想定は過酷でもある。ドライバーの母が殴りながら彼女に覚えさせた技術だからだ。それは、通常なら母に求めたいコミュニケーションを完全に抑制して他者の前で気配を完璧に消すという行為。でも、逆説的にそれを通じて、ドライバーは彼の信頼を勝ち取って行く。
 セックスで始まる妻の物語の裏バージョンでは、もう一人の空き巣の左目を刺すということの比喩。
 西島は悪くないのだけど、どちらかというと、私は岡田くんの方が良かった。
 夫婦の方が親子よりも過酷かもしれない。一定以上、踏み込めない仲。
 空き巣物語。彼の印や痕跡を欲望するとともに、自分の痕跡を残していくというストーリー。それは、夫婦の間で妻が求めたものでもあり、夫は拒否したものだった。
 手話の表現の豊かさについては、北川さんのドラマでいつも感じていた事だけど、今回も良かった。
 車からの撮影シーンが乗ってる感を与えててよかった。
 原作を読んでないからわからないけど、村上春樹的中2病の要素は邪魔な感じ。監督は、人格の分裂(村上だと多重人格か)が声とか物語や演劇の形式で出てくるところに、映画監督として惹かれたのかな。小説よりはこの点で、芝居や映画の方がいい。車という設定、村上だとフェティッシュに収斂しやすいけど、赤い車の存在感が映像の中にある。

コメントする 2件)
共感した! 58件)
えみり

4.0濱口監督に感服

2021年8月20日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 45件)
ゆう