「長い、けど長さを感じない。」ドライブ・マイ・カー アンディぴっとさんの映画レビュー(感想・評価)
長い、けど長さを感じない。
原作は読んでいない。上映時間も長いので映画館には行かず。短編とのことで原作にはない話がかなり足されているんだろうが、それをこの長さで、飽きることなく堪能できるのは脚本が素晴らしいんでしょうね。
家福がみさきと北海道で語った言葉、悲しむべき時にきちんと悲しむべきだった。これが一番自分の中に残ったなあ。家福は妻が家で違う男と寝ていてもそっと出ていき問い詰めない。何故?と思いながらも後にそれは語られているが、きっと音は、夫にきちんと叱って欲しかったのでは?
必要なこと以外はあまり語らず、寡黙な運転手、年齢を聞いて,今は亡き娘と同じ歳と知り、家福の中では娘のような感覚もあったのかもしれないが、2人の描き方がとても良かった。必要以上に馴れ合いにならず、運転手と顧客の関係、でもお互いを理解し合っていて、観ていてとても心地よかった。
広島の観光、どこかに案内してと家福に言われて連れていったのがゴミ集積所、このせんたくをするみさきさん、とても素敵でした。
出演者がみんな役にピッタリで、それがこの映画をさらに面白くしているんだろう。
ただ、ラストみさきが韓国に居るのは,どういう設定なんだろう。犬は手話の女性夫婦が飼っていた犬だろうけど、、、?観た人が想像するってことなのか?
今晩は。
何時もは、私が出社後にアンディさんのレビューを観るスタイルですが、今日は読書タイムを削り、お世話になっている方々と会話させて頂いています。私は学生時代から村上春樹さんの著作が好きでして。あ、ハルキストではありません、年代的に。あの方の今までの日本文学にはなかった表現、不可思議な世界観。分かりやすいところで言うと、羊男とか、倦怠感ある言葉の使い方"やれやれ"とか、新鮮で。大学生の私は嵌まりました。授業にも行かす、バイトと登山と読書。今では考えられませんが、私の学舎はそれを許容する器がありました。その代わり専門の刑法(特に刑事訴訟法)は当時、日本のトップの教授からミッチリ叩き込まれました。あわせてリーガルマインドを持つ大切さも。こんな事はレビューには書きませんが。では。お休みなさい。
NOBUさん、実は村上春樹作品が少々苦手意識があり、時間も長く膀胱もたない不安もあり見に行かず。
村上春樹作品苦手返上です。こんなに良い映画とは。「木野」「シエラザード」読んでみたいです
こんばんは。何時も有難うございます。
彼女が韓国に渡って穏やかな生活をしている様に見えたシーンは、私は勝手にワーニャ伯父さんの芝居で韓国手話で出演した女性の関係で、行かれたのかな、と勝手に解釈しています。個人的な話で恐縮ですが、私は感銘を受けた作品は複数回鑑賞するのですが、今作品は確か初日に観て以来、鑑賞していません。何故ならば、今作品のファーストインプレッションを大切にしたいと思いたいので、では。