「恋人と裸でベッドで見るのにとてもオススメです」ドライブ・マイ・カー とまちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)
恋人と裸でベッドで見るのにとてもオススメです
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私は村上春樹作品は一通り愛読しています。その上で備忘も兼ねてレビューです。
【ストーリー】
村上春樹のもはや定番である、「妻を失った中年男性」が主人公。若く美しい青年の登場が話を展開させ、メタファー(今回は劇中劇)により主人公が少しずつ妻の真実に触れていく、という、村上春樹ワールド全開な作品でした。
著しく低い貞操観念と、この春樹ワールドが苦手な人は絶対に合わないと思われます。
【演技】
リアル過ぎず、舞台演技でもなく、ドラマ的でもない、この作品の世界感のための演技と言えるほど素晴らしさでした。ある種の不自然な演技も、この作品の世界に完全に一致していて引き込まれました。手話も含めた多言語で展開されてるが、全く違和感がなかった。
【映像】
冒頭の印象的な大鏡の使い方や、大胆な表情のアップなど、脳裏に焼き付いたシーンがいくつもありました。一方で、瀬戸内、北海道が舞台なのに自然美へのこだわりがあまり感じられなかった。ドライブシーンでもっと色々な角度や、時間帯、気象条件があっても良いのではと感じました。
【総論】
スローテンポで3時間、主人公の感情の動きも少なく展開するので、正直映画館で集中して見る必要はないと思いました。
ベットの上で、男女が裸で朝に惰性で見るのにちょうど良いと思います。
そして二人でこの世界感に浸るのが理想です。
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