「村上春樹の小説」ドライブ・マイ・カー 青島さんの映画レビュー(感想・評価)
村上春樹の小説
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死をテーマに抱える人物たち
西島の演じる家福、奥さん役の三浦が演じる音、二人は夫婦、幼い娘を亡くしてしまう。
過去を背負いながらも良き妻であり、また同時に歪んだ性を持つ。元々女優だったが子どもの死から何も出来なくなってしまう。
少しずつ夫との性を通して快楽の後に脚本家として作品を作るようになるのだが、それは同時に夫との深い溝を作ってしまうのが切ない。
ある日、妻が病に倒れて急死する。
家福が広島で開演される作品のために、オーディションと演技指導を行うため、数ヶ月広島に滞在することになり、そこで出会った人達との人間模様にも死がある。
自分が、○○していたら、と言う罪悪感から現在の生き方が歪んでしまった、家福と似た女性が、家福が広島滞在中にドライバーとして雇われるのだが、相手を通して自分を見る事になる。
罪悪感を抱える人の辿る道が寒々しい北海道の何も無い土地へと二人を導いていく。
相手を通して自分を見た2人
その後の生き方は大きな変化を遂げた。
闇深い心理の変化を感じた。
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