「気持ち悪い夫婦」ドライブ・マイ・カー うにたん♪(コロナが当たり前の世界)さんの映画レビュー(感想・評価)
気持ち悪い夫婦
どうも好きになれない。
極論だが内容も気持ち悪い。
やや狂ったとは言え、あんな性癖の妻はイヤだし、あれを許容する夫もイヤだから。
日本アカデミー賞も取りまくってるけど、「おくりびと」を思い出してしまう。「おくりびと」は海外賞取る前に日本で公開されたがその時はあんまり売れてなかった。
ところが海外で賞を貰うと、情報番組が山ほど宣伝して大ヒットした。日本アカデミー賞は海外の評価に左右され過ぎと思う。
本作は見て好きに感じて理解する作品だと思うので、「面白くない」も意見の1つだし、「凄く面白い」も同様だ。
で、自分は面白くなかった。
この作品はこう言った作品を見馴れているユーザーに喜んで貰える作品だから、普段こう言った芝居っぽい作品を見馴れてないユーザーの評価は別れると思う。
感想より長いけど、コメントくれた人が居たので追記
世間的に高評価を得てるこの作品を悪く書くと、叩かれるのは分かる。自分が気に入った作品を貶してる奴に一言言いたいのも理解は出来る。多様化に寛容なら否定してる意見にも寛容にしてほしいとは思う。
意味や内容が分かってても好きになれない事はあるのだから。
あと作中の演劇で多言語を織り混ぜてやってるが、実際観るときの客はどうする?イヤホン着けて翻訳聞きながらになるのだろうか?聴覚障がいのある人が観るときは横に字幕をつけるのだろうか?観劇するユーザーはこの試みを楽しんで観られる人が多いのか?色々考えてしまう。昔、邦画に字幕を付けろと言われた事があったが、字幕付けてると邪魔くさいと言う客もいた。 どっちにせぇっちゅうねん?となる。多様化も多言語も口で言うほど簡単じゃない。
感想書いてから都合4回目を観てみた。
普通に観て、普通に感想を書くとしたら、最初に書いたのは“芝居嫌い”の自己都合も混ざっていたので辛めに書いたと思う。
しかし、飛び抜けて良いとは思えない。
まず長い…三時間の長尺、あの内容に入り込めた人には問題ないだろうが、主人公たちに共感できないと「なぜあの時に怒らなかった?」とか言いたくなる。
人情ものを間延びしてアーティスティックにした作品みたいに思ってしまう。
そう思えるようにはなったので☆一個増やした。
今後、こんな作りの作品が増えるならこの作品のやり方が世間的に受け入れられるものだったと思えるが、恐らくはそうならない。
グローバル化や他者、他国への理解は誰にでも都合が良いものでもないし、争ってる国や勢力、経済的な競争などを含むと尚更だ。
ただ邦画の皮をかぶったこの作品が評価された事は良かったとは思う。
この作品観たさに瞬間でも映画館に足を運ぶ人が増えたら映画館が潤うから。
「おくりびと」の時には本当に有り難かったから、「ドライブマイカー」で喜んでる映画館もいるだろうと思いたい。