「令和版、不器用な男たち」ドライブ・マイ・カー にゃすさんの映画レビュー(感想・評価)
令和版、不器用な男たち
西島秀俊を陰とするなら岡田将生は陽なのか。いずれにしても彼等のやりとりに引き込まれた。
芝居演出に没頭するあまり自分の感情を出せずにいる家福こと西島秀俊、対して自分の感情のままに突っ走る高槻こと岡田将生。2人の男がそれぞれ違ったタイプの不器用さを絡ませながら、映画は179分進んでいく。
例えば「Wの悲劇」(劇中劇作品というだけで恐縮だが)が179分あったら、不器用な女たちをもっと分かりやすく見せていて違う評価になっていただろうか。そんな事を考えていた。長尺の問題では無いけれど、本作は長いだけの中身がある作品だった。
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