「評価が分かれている理由」ドライブ・マイ・カー ミレイユさんの映画レビュー(感想・評価)
評価が分かれている理由
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受賞でアンコール上映をしていたので観に行ってきました。
私はかなり面白いと思ったのだけど、レビューが分かれているのは「舞台好きか否か」なのかも。
主人公は舞台俳優兼演出家で、他民族多言語劇という、かなり特殊な演劇手法を取っていて、それが物語に深く関わってくるのだけど、演劇に興味がない人にしてみれば、延々と舞台稽古の様子を見せられて退屈に感じるのかも。
映画紹介で「妻に先立たれた男」と書かれているのに、その妻がいつまで経っても死なない。開始後1時間くらいして、やっと妻が死んでタイトルコール。ここからが本編ってことか!?これは3時間かかるはずだわ!と妙に納得しました。
妻の生存パートを描かない方法もあったかもしれないけれど、そうすると本編で主人公がやたらと妻の事を語る必要性が出てくるので、これでよかったのかも。でもやはり妻パート長い。
多言語劇も、出演者に手話者がいることも、運転手があの年齢の女性であることも、全て必要な要素だとわかっていくのが、パズルのピースが次々はまっていくような感覚でした。
でもやっぱり妻は好きになれない。自分の罪をばらしてすっきりしたかったんだろうけど、夫の事はあまり考えてない気がする。
それに、ばらしたあとどうする気だったんだろう?永遠の謎ですね。
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