「喪失感、後悔…自分自身の感情と向き合い、折り合いをつけて生きていく」ドライブ・マイ・カー ゆり。さんの映画レビュー(感想・評価)
喪失感、後悔…自分自身の感情と向き合い、折り合いをつけて生きていく
西島秀俊さん、三浦透子さん、岡田将生さんの演技が素晴らしいです。長い映画だし、多言語の劇中劇があるのですが、劇中劇はなかなか良かったです。
車内のシーンはセリフも動きも少ないのに、感情の移ろいが伝わってきて退屈では無かったです。
印象的なシーンも幾つかありましたが、全体としては私は感動する程では無かったです。
多言語の舞台と言うのは実験としては面白かったけど、家福が以前からそういう演出をするのだとしたら、それにこだわるのはなぜなのかと思いました。高槻は結局何がしたかったのか良く分からなかったです。
「彼女は高貴なヤツメウナギだったから、他のヤツメウナギのように寄生したりせずに、ただ石にへばりついてゆらゆらと揺れていた」というのはつまり、ヤツメウナギは浅ましく、人間は高貴である、と言っているわけですよね。
夫を深く愛しているのに夫だけでは満足できない、という人は居るのかもしれませんが、その妻を深く愛せる夫の気持ちは解らないです。
音は元女優の設定なのに、録音のセリフは感情を込めないというより何だか暗くて、駄目出ししなくて良かったんでしょうか。
コメントありがとうございます。
合わなかったとおっしゃる映画なのに共感押してくださって
・・・すみません。
家福と音はずうっと幼い娘を亡くした悲しみから抜け出せず、
どこかに溝が生まれていたのではないでしょうか。
ヤツメウナギは、苦労がなくて良いなあ・・・かな?とか思いました。
岡田将生の高槻は自制心の欠けた人で、カッとしたら相手が
死んでしまうまで殴ってしまう。
音を好きだったし家福に嫉妬していたのかと思いました。
もうかなり古い映画にすみません。
きっとゆり。さんは、上映映画の新作に心忙しい日々を
お過ごしのことと思います。
(私はかなりの流行遅れですもの。)
ありがとうございました。
ゆりさんコメントありがとうございます。イギリスのアカデミー賞を取ったとなると影響は大きいです。アメリカ人は旧宗主国のイギリスに一目置いていますからね。世界情勢も有ります。チェーホフはロシア人です。私はずばり・・・作品賞を取る‼️そう見てます。