「生きていきましょうよ、長い長い果てしない日々を」ドライブ・マイ・カー るーさんの映画レビュー(感想・評価)
生きていきましょうよ、長い長い果てしない日々を
図書館で何気なく借りた本にこの原作も入っていて、話題作だし、予告編のピアノ曲も美しいし、いや3時間の長丁場に耐えれるかな?と思いながらも、重い腰を上げてやっとの拝観でした。
美しい朝焼けの寝室シーン、業界的なハイソで仮面夫婦みたいな生活も感じつつ、、、
家福が知らなかった妻の話しの続きを、高槻がスラスラと話しながら次第に涙目になり、(えっ?僕はそこまで知らない、聞いてない!)という2人の緊迫感が良かったです。岡田将生さんの「僕は空っぽなんです」と危なげな若者役も◎
愛車を自分で運転したい家福は、最初はドライバーを嫌々受け入れたけれど、座っていた後ろ席から助手席に移った辺りから、心の距離感も近くなった感じ。
みさきの生まれた北海道の故郷に着いた時、雪景色に音が全くない数秒間のシーンも、ズンと来ました。全て空っぽにしてからのスタートラインみたいな感じ。
ユナ役のパク・ユリムさんはステキでしたね。手話も美しい◎
韓国でのみさきは、なんだかスッキリして幸せそうでした。ニコリとさえしなかったのに、微笑んでたし。
予告編のベートーベンのピアノ曲「テンペスト」は本編では流れなくて残念でした。
るーさん、コメントありがとうございました😊
広島のホテルがロケ地だったとは!素晴らしい偶然ですね(^^)
私は広島に数年間住んでいたので、非常に運転しにくい広島市内をスラスラ運転するみさきのドライビング・テクに感嘆してしまいました💦
「友よ、中国はあまりに遠い。」ですね。久しぶりに読み返したくなりました〜♪
るーさま
はじめまして。コメントありがとうございます!すみません、コメントいただいていたのに返信遅くなって。
ラストのシーンは様々な解釈がなされています。車のナンバーが変わっているし、、、。観客のそれぞれに委ねているのかなと、、、、、難しいですね😭
今晩は
「ペーパームーン」に頂いたコメントバックです。
私のレビューに記載していますが、テータム・オニールに嵌ったのは小学生の時で、ペーパームーンを鑑賞したのは、可なり後年です。(順番が逆・・)
天才子役(今作で最年少でオスカーを獲得したのは、有名ですが)は、その後が大変というのが定説ですが、彼女の人生を見ると、まさに波乱万丈ですね。幸せな人生を送られている事を祈念するとともに、若年でブレイクした俳優さんって大変だなと思ってしまった映画でした。
けれど、今作と「頑張れ、ベアーズ」のテータム・オニールの男の子の様なツンと澄ました表情と、稀に見せる笑顔には、未だにヤラレテます。
初恋に似た感情かな・・、と思っています。(随分、年上のお姉さんですが)
では。
今晩は
個人的に今作は、今年最も心に残っている邦画の一作でして・・。
劇中劇の使い方も秀逸だと思いました。
三浦さんを始めとする役者さんの抑制した演技が、逆に各々が抱えている哀しさを引き出していると思いました。
鑑賞後、速攻で既に売ってしまっていた村上さんの本を買いました。(私の記憶では、「ドライブ・マイ・カー」は今作程、深い作品だった記憶が無かったので。)で、短編集を読み返したら、成程「ドライブ・マイ・カー」+他の2編を編み込んだ映画だったのだなあ(鑑賞中は気づかず)、濱口監督が自ら手掛けた脚本も秀逸と感じました。
個人的な今作の体感時間は2時間でした。それだけ、没入していたのだろうと思います。いつもありがとうございます。返信は不要です。では、又。