「哀しみに優しく寄り添う素敵な映画」ドライブ・マイ・カー まだまだぼのぼのさんの映画レビュー(感想・評価)
哀しみに優しく寄り添う素敵な映画
喪失を抱えて生きる主人公の心を、丁寧にゆっくりと時間をかけて、折り合いをつけていく様子が描かれていました。
3時間という長尺作品だからこそ、主人公・家福の想いがしっかり伝わってきます。車の中という狭い空間の中でのドライバー・みさきとの交流や、演出舞台の台詞から、家福が目を背けていたことに向き合っていく様や、絶望・忍耐・希望への過程が描かれ、次第に家福に感情移入していき、みさきの故郷の村でのやり取りは、哀しみや後悔との向き合い方の一つの答えを示してくれたようで、心が動かされました。
余韻も含めて、とても良い映画。なんだか癒されて心が軽くなりました。
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