「ちょっと吃驚の出来の良さ」ドライブ・マイ・カー つくねと皮以外は塩さんの映画レビュー(感想・評価)
ちょっと吃驚の出来の良さ
観る前は上映時間の長さに半分近くいやな予感がしていたんだけど、杞憂に終わってよかった。まず何より作り手側の村上春樹作品に対するリスペクトが根っこにあって好感がもてる。俳優もみんなよかったが、特に韓国の手話を操る女性の顔立ちの素晴らしさが心に残った。(誰かを愛する片方で、他の誰かと交わることはあり得る。それをそのまま受け容れることはできないのか?)、ある意味、村上春樹が繰り返し問いかけているテーマの一つでもあるのだけど、小説としてでなく、こんな風に劇映画で観せられると、また違ったリアリティが感じられて新鮮だった。
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