劇場公開日 2021年8月20日

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「(-_-)おしっこ漏れそうでした。」ドライブ・マイ・カー おにっち弐号さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5(-_-)おしっこ漏れそうでした。

2021年8月23日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

おしっこ漏れそうでした。持ってきた水筒に、、、、、いやダメだそんな事しちゃ。
そんなトラウマ的なことをして誰が私を認めてくれるというんだ、、。
それにどう折り合いをつければいいんだよ、、、、!!うっ、、、。

この映画そんな映画です。

村上春樹の本、、、過去に何回も買っては途中で読むのをやめて放置。
本は嫌いではないのですが読みづらいしくどい。映画にしていただいて何となく意味がわかった様な気がします。
過去に起きた悲しいこと、辛いことにどう折り合いをつけていくのか?
起きたことに関係なく人間は生きていかなければならず、そのままでまともに生きれるのか?折り合いをつける、正しく傷つき受け止める必要があり、他者の力が不可欠なのでしょう。自分の事について話す、、、、晒す事は重要で何か精神療法の様な気がします。
主人公とそのドライバーはお互い受け止められない死に出会い、気持ちに折り合いがつかずにずにいたのですが、互いの事を晒していくうちにその死を受け止められる様になります。
美しい話です。美しいですね。

しかしながらアフガニスタンでタリバンに殺された一般ピープル、中国で拷問にあって死んだウィグル人達やその家族はどう折り合いをつけるんだろうか?とふと考えてしまいます。そんなのテロルに走るだろうが!!村上春樹はこの連鎖を止めるためにこんなこと考えているのだろうか、、、、、。
無茶だ、、、、無理であろう、、、、だけど問題を提起してくれるのはありがたい。
なぜなら提起してくれる間はオシッコと世界の不都合な死を結びつける愚かな私が存在できるからだ。

PS:聾唖者の俳優と主人公が舞台で演技をするシーンは良かった!あの無音シーンに何を感じるのか!それと主人公とドライバーが雪の中お互いをわかりあい抱擁するシーンは感動です。

おにっち弐号
かんさんのコメント
2021年8月24日

コメントありがとうございます。

かん