劇場公開日 2020年12月18日

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「クライマックスは元気しかでない」ビルとテッドの時空旅行 音楽で世界を救え! バリカタさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5クライマックスは元気しかでない

2021年1月6日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

シリーズを一作も見ずに鑑賞。でも、十分についていけます。ストーリーはだいたいわかります。
その辺りは問題なしです。なんてったってコメディですしね。大丈夫です。

いやぁ、まぁ、かなーり笑わせてもらいました。
ベタなおバカ映画なんですがね、わかっちゃいるんですが、笑えちゃうんです。
なんでこんなに微笑ましく笑えちゃうんだろ?
誰も傷つけない笑いはいいですね〜。

でもって、この振り切った時空旅行設定。いい。とてもいい。
とかくタイムトラベル系映画は、リアリティのある設定や、ややこしい設定を追い求めがちですが
これはその辺りを全て取っ払ってます。
「タイムパラドックス上等!」な訳です(笑)
なんでしょ、テネットの真逆にあるエンタメ作品です。

いーじゃん!時空旅行!
こんなこともあんなこともできるんだぜ!
サイコーだぜー! ギュイーーーン🎸なわけです。
あぁ、ドラえもんの引き出しの中に夢を描いたあの頃に戻るぅぅぅぅ。
エンタメはこれっくらい突き抜けて軽い方が僕は好き。

でも、それも全てなんのためかって世界を救うため。最高の音楽を奏でるため。
最高じゃないですか。
音楽は世界をつなげられます。
そして歌い継がれれば時代をつなぎ、それは時空をつなぐと言うこと。
なんと素晴らしい。

その音楽を奏でるワクワクするバンドメンバーがニクい。
なんかニヤニヤしちゃった。あぁ、そりゃぁ上がるわな。あのメンツ。聴きたい。切に。
そして迎える大団円。全てはこのために。
時代を、時空を越えた世界の人々が同じ音楽を奏でる。音楽が世界をねじ曲がった
時空を救うのです。救うの曲は誰が中心?てとこがちょいとヒネリがあって良いっす。
受け継ぐってのがいい。

・・・でもって、ふと思いました。
音楽で解決って、なんて素敵なんだと。
争わないでみんなで同じ音を奏でてさ、世界を救う音を奏でてさ。
ドレミファソラシドに時代も国による違いはないのです。
皆の心に届く音、メロディって作れると思います。
だから、世界を救う(変える)力はあるんじゃないか?って思えちゃいますし信じたいです。

バンドエイド、We are the world のようなムーブメントをまた期待したいです。
音楽は消耗品じゃないのです。

バリカタ