「「バラのつぼみ」の意味がわかった!」Mank マンク kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
「バラのつぼみ」の意味がわかった!
こだわりがいっぱい。モノクロ撮影のみならず、フィルム作品のようにチェンジマーク(黒い点、パンチマーク)がつけられていたことに驚き。その他、物語の構成にも『市民ケーン』と同じく過去のエピソードに舞い戻ったりする技法が使われていた。ただし、残念ながらオーソン・ウェルズ作品のような光と影のバランスは感じられなかった。
ザナドゥと呼ばれる新聞王の城。やっぱり動物園のようにゾウやらキリンやらサル(マンクじゃなくモンキーだよ!)がいっぱい登場する。せっかく5月5日こどもの日に鑑賞したのに、観客はお一人様でございました。おーい、動物いるよ~
それにしてもマンクの会話が面白くて、メモを取りたくなるほどウィットに富んだ切り返しが素晴らしかった。やっぱり伊達に脚本家やってるんじゃないのね・・・頭が下がります。新聞王の愛人アマンダ・セイフライドもよかったけど、それよりリリー・ジェームスの可憐な姿に惹かれました。夫の行方不明という一報が届き、慰めてあげたくほどなのにマンクときたら・・・てな感じ。
驚くべき展開というものがほとんどなく、序盤でマンクが交通事故に遭ってたことくらい。まぁ、最後にはクレジットに載せるどうのこうのでウェルズと葛藤があったこともそうか。個人的には「バラのつぼみ」のくだりですかね。いつもクビになってるってのも痺れるわぁ。
kossyさん、お仕事で忙しかったんですね、クリアファイルと共に!「市民ケーン」の方が面白かったというの、私もわかります(殆ど覚えていないのですが、いい映画!と感動したことだけは強烈に覚えてます)。コメントありがとうございます。
今晩は
私は、賞レースには余り興味がないのですが、今作がもしかしたら作品賞を獲るかなあ、と思っていました。
が、予想通りの結果でしたね。(嬉しかったです。・・)
現況が続く限り”N・・”を始めとした配信映画に移行していくのかなあ・・、と、映画は映画館で観るのがベストと信じる者
ー 客電が落ち、予告編が続いた後、本編のオープニングが始まる至福の時間、そして上映中は何事にも邪魔されず、眼前のスクリーンに投影される異空間の世界に没入出来る僥倖感・・。そして、たまに訪れる席から暫く立ち上がれない時間・・。ー
にとっては、少しの寂しさを感じた作品でもありました。(今作、映画館で観れなかったのです・・)