「予備知識無しだったらどうだったか」Mank マンク 北のやまさんさんの映画レビュー(感想・評価)
予備知識無しだったらどうだったか
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キノの期間限定上映で鑑賞
事前に「市民ケーン」の脚本家の話であることを知り慌てて前日に鑑賞し、さらに映画館に掲示されていたPR用の映画の背景解説を読んだ上で挑んだため、Dフィンチャーの狙いが理解できたような気がするが、
これが全く予備知識無しで鑑賞したら、アル中で骨折している脚本家が物議を醸す作品を書き上げ、それが公開されると何故か絶賛されアカデミーを取った、という解釈しか出来ず、楽しむことはできなかっただろう。
「市民ケーン」もモデルがいるということも背景解説を読むまでは知らなかったため、アングルは挑戦的だが内容は何とも破滅的で寂しい男の話だ、程度にしか理解できなかったため、時代背景を知った上で楽しむ映画はネタバレ防止を意識しつつ情報収集するのは難しいと感じた。
そして同時代の人間として背景や出来事を普通に感じられない者にとっては、いちいち鑑賞しながら答え合わせをせねばならず、純粋に映画を楽しめなかったという印象だった。
Netflixでもう一度鑑賞してみよう。
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