「恐ろしい実話。シリア内戦下では報道関係者100人以上が犠牲になっている」ある人質 生還までの398日 Marikoさんの映画レビュー(感想・評価)
恐ろしい実話。シリア内戦下では報道関係者100人以上が犠牲になっている
ISに2013年 現地で囚われた実在のデンマーク人カメラマンの恐怖の13ヵ月間を描くハードな作品。
飢えに暴力、地獄のような日々でしたが… 彼はある意味、幸運でした。なぜなら、デンマーク人だったから…
囚人仲間のアメリカ人ジャーナリスト、ジェームズ・フォーリーは…
極限状態においてはその人の本性・本質が剥き出しになりますが、ユーモアを忘れず人に分け隔てしない善良な心の持ち主フォーリーが主人公に遺した言葉が忘れられない。
アメリカ人がISから生きて解放されるわけがないのです。
遺書を書けないので、暗記してほしい、と家族への言葉を託すフォーリー。
これは涙無くして聞けず、画面が曇る。
報道の自由、危険地域に行くリスク云々・責任論の議論は脇に置いておいて、とにかく、広い地球の中にはまだまだこんな危険な地域があり、理不尽極まりない国事情・政治事情があり、こんな所では命なんて簡単に吹き飛んでしまう… という現実を突きつけられることで
【今の自分が暮らす平和な世界】に感謝の思いが間違いなく湧いてきます。
毎日が退屈?ドキドキしない?つまんない?
退屈結構、ドキドキしなくても心穏やかで結構。
命が守られ、インフラが整い、警察もしっかりしていて法律により人権も守られ、衣食住に困らない、これだけで素晴らしいことなんだと…
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