「家族の心の叫びが重い」ある人質 生還までの398日 コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)
家族の心の叫びが重い
見応えのある作品でした。
若いカメラマンが、ISの人質ビジネス連中によって拉致されてからの拷問と監禁の様子を、リアル寄りに再現。
ノンフィクション「ISの人質 13カ月の拘束、そして生還 」あたりをベースにしているっぽかったです。
一番心が痛かったのは、本人よりも家族の描写。
デンマークは国家として、身代金に関しては交渉すらせず、一切払わない方針。
なので、家族が個人として家を抵当に入れた借金と、募金でどうにか集めようと必死になる様が、胸が掻きむしられるようにつらかった。
日本も以前、後藤さんってジャーナリストがISに拉致されて、当時の日本の首相が自己責任論をベースに「ISは敵だ」と世情を煽ったんで、IS側は侮辱されたと受け取って引き金引いちゃったよなぁ……
イスラム過激派って、ああいう考え方をするんだというあたりについて理解を深める一助にもなりました。
コメントする