「十二人十二色」DIVOC-12 ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
十二人十二色
正直この星の付け方は難しいですが、全体をごちゃ混ぜにした感じ平均値くらいに落ち着きました。作品順に簡単に評価していきます。
①睡眠倶楽部のすすめ
・いい作品なんだろうなとは思いつつ、結局最後まで分からなかった。
②YEN
・1番意味の分からない作品だった。そりゃ自分の父親に1円の価値をつけたら誰だってブチギレるし、その後のストーカー的行動や、子供の有無など、回収するべきところを回収していなくて面白くなかったDIVOC-12の中ではワースト1位。
③海のそらごと
・生き別れの母子の話。ちゃんと物語自体に芯はあったけれど、口数が多くなくて感情がわかりづらかったり、血の繋がらない親子なのかも?と言われても10分程度では回収できていなくて心残りが。もう少し尺があったら…
④よろこびのうた Ode to Joy
・物語自体はなんのこっちゃだったけれど、「ハーゲンダッツを自分の金で買えるって幸せ」みたいなフレーズにはとっても共感できた。
⑤あこがれマガジン
・鏡写りというのをうまく表しているなーと思った。でもそれだけ。
⑥魔女のニーナ
・しっかりしたミュージカル、魔法で日本語を喋るようにするというちょっとした工夫が好き。
⑦死霊軍団 怒りのDIY
・ぶっちぎりで面白かった。雑にゾンビを舞台装置に使い、ホームセンターならではのスコップや鎌でゾンビを薙ぎ倒していくのが最高。ゾンビの目ん玉が口の中に入るという非常に悪趣味な感じも良い。清野菜名さんの身のこなしや、アチョーというセリフの愛らしさがベストマッチで、役者の特性を活かして作った作品でとても良かった。ゾンビ集合体も呆気なく倒すのも良い。その後ゾンビがうろつく街でのうのうとご飯を食べる呑気さも最高。ぜひ単独作品として見てみたい。DIVOC-12の中ではナンバーワン。
⑧ユメミの半生
・上田監督の安定感。様々な時代を行き来する映画背景、特に最初の無声映画での濱津さんのコミカルな動きが見事すぎた。松本穂香さんの語りもヒートアップしたいき、テンションもずっと昂っている状態で、現代のこれからの映画を担う少年にバトンを渡すという形式が映画への愛を凝縮させていてとても良かった。ナンバーツー。
⑨流民
・見終わって特に何の感想も無いけれど、馬をぶち殺すと言ったので嫌いな作品。
⑩タイクーン
・雰囲気はとても好き。まろやか〜な作品。
11 ココ
・コロナ禍をがっつり描いた作品。ただ、登場人物の過ごし方に違和感を感じたり、オチが文字だけで終わったりしたので不完全燃焼。
12 名もなき一篇・アンナ
・藤井道人監督×横浜流星さんという中々に豪華な作品。でも中身はMVにはぴったりだなっていう感じ。映画的な背景の美しさは綺麗だけれど、映画じゃなくてもいいなってのがある。起承・・みたいな。
半分くらいは何だこれ?感が否めない作品ばかりだったけれど、その中でも光る作品、「死霊軍団」「ユメミの半生」が見れたのは良かったです。中元雄監督は追っかけていきたいです。yamaの「希望論」がとても良かったです。
鑑賞日 10/3
鑑賞時間 15:10〜17:30
座席 E-7