劇場公開日 2020年11月13日

「既視感は覚えるものも実話ならではの力強さと毎度裏切られない名優二人の熱演に引っ張られる!!」ヒルビリー・エレジー 郷愁の哀歌 よしさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5既視感は覚えるものも実話ならではの力強さと毎度裏切られない名優二人の熱演に引っ張られる!!

2020年11月25日
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監督ロン・ハワード × 主演エイミー・アダムス × グレン・クローズ = (明らかに!!)賞レース狙いの家族ドラマ。
ラストベルトの貧しい白人層を描くのはロン・ハワード監督らしい温かな眼差し、優しい手触り。手堅い作りでありがちなドラマに落ち着いている印象は拭えないけど、それでも実話だけあって役者の頑張りもあって力強い。何より、出演作で毎度素晴らしい演技を披露しては賞レースに絡んでいる印象すらある名優エイミー・アダムスとグレン・クローズは安定の圧巻っぷりで、それだけでも本作に見る価値を与えてくれる。
エイミー・アダムスが演じるのは向こうの田舎らしい気性の荒く薬物中毒な母親、毒親。グレン・クローズ演じる祖母も強く、二人揃ってパンキッシュ。子供時代にこんな目に遭っていたら普通にトラウマになりそうなくらい。ヘイリー・ベネットは本当よくちょくちょく見かける、ティーンくらいの若いときの娘役もまだ自分でしちゃうのか。すごくかわいいからまだいけるけど、何かのシーンで横顔映ったときに顎とかで少し年齢感じちゃったのはナイショ。
…だけど、正直類似した要素を持った作品だったら、本作より心に響いた良作名作は結構あると思う。今年見たもので言えば『ハニーボーイ』がすごく良かったしなぁ。

ケンタッキー州ジャクソン
売られた喧嘩は買え。助け合うのが家族の掟だった。10年、痔で苦しめ!ここが文明社会?パートナーが嫌な奴でついカッとなった、ニュージャージーのどこか。善と悪、そして中立のターミネーター。これで500ドル、これで1000ドル。僕の未来は家族の未来でもある

とぽとぽ