「本気の想い」ヒルビリー・エレジー 郷愁の哀歌 Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
本気の想い
2011年イェール大学に通い思い描いた職場への就職の面接を控えた前夜、食事会に出席する主人公に、母親がヘロインの過剰摂取で病院に運ばれたとの連絡が入り巻き起こっていく話。
オハイオで生まれ育ったけれど、心の故郷は祖母の故郷のケンタッキーという主人公が、14年前に少しの間夏を過ごしたケンタッキーから話はスタート。
オハイオの自宅に帰り、看護師の母親と暮らす姉と主人公、そして近くで暮らす祖母と、近くで暮らす祖父という少年時代と、2011年の話を織り交ぜながらみせていく。
ちょっとしたことでブチギレて、我を忘れて暴力を振るうし、男を取っかえ引っかえだし、ドラッグにも手を出す母親。
問題を起こすと二言目には努力した、努力したと言うけれど…。
そしてそんな母親に厳しいことを言う様だけれど、負い目からか直ぐに許して擁護してしまう祖母。
底辺で穏やかとは言えない暮らしから、名門大学に通えることになる要素がみえてくるどころか更に沈んで行く中、祖母が倒れたことが切っ掛けで変化が起きていく。
それでも最初はなあなあだったけど、自分の将来を本気で考えるてくれていることに気付き、大ケガする前に立ち上がった主人公も流石だし、テストの報告は涙もの。
2011年のパートも、自分だったら絶対に縁を切るだろうと思う程のワガママっぷりに辟易。
姉ちゃんも、なんだかんだとJ.D.を頼っており、見捨て様とする主人公を窘めておいて、自分はムリとかむちゃくちゃだなとは思ったけれど…。
コレが実話だというのだから驚いた。
婆ちゃんには感謝しかないし胸アツだった。
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