マーメイド・イン・パリのレビュー・感想・評価
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パリの河には人魚がいるのだ
2021.3.4(木)
今日は新宿ピカデリーで「マーメイド・イン・パリ」を。
ファンタジーだが、捻る方向を変えるとえらいダークなファンタジーになる設定だ。イタリア映画なら怪奇ものかな。でも、これはフランス映画なので、そうはならない。クレイアニメからそのまま実写に移行して、ラブファンタジーの世界へ。
何故か「スプラッシュ」の時にダリル(半裸)ハンラなんてダジャレを言っていた最近大腸癌で亡くなった友人Kを思い出してしまった。Yさん、感想ばかり他人に聞いてないで、早く新宿ピカデリーに観に行きなさいよ。
逆に捻ると、イタリア映画、監督ダリオ・アルジェント「恐怖の殺人人魚ルラ」殺人人魚と復讐の女医とストーカー女の血で血を洗う復讐劇!なんて映画も出来そうです。
ミュージカル風に仕立てた楽しいストーリーになっている。 もう少し音...
ミュージカル風に仕立てた楽しいストーリーになっている。
もう少し音楽を盛り込み、アニメーションを重ねてくれれば、傑作だと思うが、かと言って、減点する要因も無い。もっとも『人魚』の原作は哀れな話だが。それでも、愛する者への哀れな部分を残している。
ハーモニカを向かい合って吹く場面で、音が二人とも出せると、ハモっていた。フランス映画はこうでなくちゃ。
涙が銀色の粒になってこぼれる。小道具がその後のストーリー展開に役立って来る。
飛び出す絵本はCGだろうが、効果的に使われている。まぁ、傑作だと思うが。
居間で流れていたので。 こんなに最近の映画だとは。 1970〜80...
居間で流れていたので。
こんなに最近の映画だとは。
1970〜80年ぽい雰囲気と色調の映画だった。
お風呂のバスタブにいる人魚が…甘く切ない…。
22.6 スカパー
人魚の歌声はリズムが決まってる?
あらすじを知って勝手に人魚が男を翻弄し続ける映画でスリラー映画かと思っていた。
どこかでルラが裏切ると思っていた。しかし予想とは異なり、観終わってから自分の心の汚さに切なくなった。いつからだろうか…素直に映画を観られなくなったのは…それは本心?と疑ってしまう。
ルラの女優はとてもキレイで人魚にピッタリだった。他にも出ている作品を観てみたい。
ロッシーの女優は一度観たら忘れられないあの女優じゃないか。「マダムのおかしな晩餐会」でもインパクトあるキャラクターを演じていたが、本作でもかなりのインパクトあるキャラクターだった。ルラの女優とは別の意味で他の作品も観てみたい。
※追いかけてた女医がもう少ししぶとければまた違った面白さがあったと思う。
ルラとガスパールパリを行く
姿かたちは確かに人魚だけど、歌声で男たちを取り殺すというのだから、原題どおりセイレーン寄りのお話。ディズニー的なメルヘン世界よりは、安部公房の「人魚伝」の無気味さに通じるものがある。
人魚を地上に連れてきてからは浴槽に入れておくしかないので、展開の仕方にさほどバリエーションがあるわけでもないが、飛び出す絵本や船上のショーパブなど、万華鏡のような小ネタが楽しいので、良しとしよう。
ダリル・ハンナ版もそうだったが、極力胸が見えないように配慮しているのが若干気になった。コンプライアンスの都合なのだろうか。人魚に羞恥心はないと思うのだが。
ルラは最後の人魚とか言っていたので、絶滅危惧種ということになる。ガスパールと交配したらハイブリッドを残せるのだろうか?心配である。
かつてボーイだった男が人魚ガールと出会い一生を懸けた恋におちる。これは現代のファンタジックなおとぎ話です。
人魚が登場するお話って、気になります。
最近だと「ジョゼ」にも人魚の話が出てきたよなぁ
なんて事を思いながら鑑賞しました。
セーヌ川の岸辺でうたう人魚
その妖しい声に魅了された男たちは
幸せそうな笑みを浮かべて水に入り、命を落としていく…
この人魚、母親を人間に殺され、
復讐心に燃えているのでした。 …なんと
通りすがりの男に 甘い声で歌いかけ
声に誘われ水の中に入っていく男たち…。 あれー
ある夜
主人公の男は仕事の帰り道にその場所を通り掛かる。
歌声は聞こえないのだが
…と
岸辺に倒れている何かに気がつく。
「人魚…」
尾びれに怪我をしているようだ。
近づいて抱き起こす。
…と
人魚が男に気がつく。
慌てて歌を歌いだすが
男には何の変化も起きない。
「 ???…」
この男には、水の中へ誘う力が通じない…
またぐったりとする人魚。
※実はこの男
あまりにも多くの女にフラれ続け
女性への「恋心」が欠落しているらしい …なんて悲しい過去…
慌てた男 考えた末に
自分の住むアパートへと人魚を抱えていく。
そして
人魚と男は
一つの部屋で暮らし始めるのだが…
◇
恋に破れ続け、恋愛感情を失った男は
人魚の世話をするうちに
次第にこの人魚に惹かれていく。
復讐心から人間の男を死なせ続けた人魚は
男の介護に傷が癒え、
気分が良くなるとつい歌を口ずさんでしまう。
すると効果てきめん
人魚の歌声で胸が苦しくなる男 (汗) …あらら
そう
男は人魚に恋してしまい
人魚も男に恋してしまったのでした …
このまま一緒にいると
男は 歌声の魅力にとり殺され
人魚も 海に帰らないと泡になってしまうという… きゃー
さあどうする この二人??
◇
このお話のラスト
一応ハッピーエンド なのでしょうね (…多分)
※そう思えるまでに、しばらく考えてしまいました…
二人があの生活を幸せとするのなら まあいいか
◇あれこれ
◆人魚の姿
歌声で船人を惑わすのって セイレーンでは?
と思って調べてみたら
セイレーンの姿は
「人間 + 鳥」 の他
「人間 + 魚」 の場合がある ふむふむ
とすると
このお話のヒロインは、
セイレーンの特性を持つ人魚なのかもしれません
※ちなみに
「人間 + 鳥 + 羽」 の姿もあるらしく
「シレーヌ (デビルマン)」 はそこからイメージされていると
初めて知りました へぇ
◆人魚は川にも出るの?
人魚姫のお話も、
舞台は多分 「海」 だと思うのですが…。
海水人魚と淡水人魚がいるのかなぁ
謎です。
(海からパリまでかなりの距離がありそうです
セーヌ川を俎上してきたのかな)
◆オープニングとエンディング
飛び出す絵本みたいで綺麗です。
帰宅後これを思い出し、
「ああ、これはファンタジーなお話だったのだなぁ」
と納得しました。
☆映画の感想は人さまざまかとは思いますが、このように感じた映画ファンもいるということで。
まぁファンタジーということで
ファンタジーに割り切れば、わりと良い。。という感じのレビューもあったので、多少のことは気にせずに楽しもうと思ってました。
人魚役の女優さんは可愛いからまぁいっか、と思いつつ、
自分の部屋を燃やされた女の子を好きになることなんてあるのかな?という疑問。
隣人が勝手に部屋に入ることは了承している文化??なのかもしれませんが、安易に部屋の前のカーペットの下に鍵を置いておいて、誰でもどろぼうに入ってください、って感じの生活習慣にも驚きましたが、
そもそも火事の原因は勝手に家に入ってタバコ置き忘れた隣人のせいなのに、隣人に怒らないの?
病院に簡単に侵入出来るのか?簡単にストレッチャーとか用意してそんなに病院スタッフに見つからずに出られるものなのか?
結局人魚の彼女に恋したら、心臓とまる、破裂するのに、主人公は最終的に恋してなかったか??とか。。。疑問多し。
まぁ、そもそもの人魚が地上にいきなり打ち上げられてる時点で設定に無理があるんだから、楽しまなきゃ、ですかね。ということで、評価は真ん中あたりにしました。
素敵な人魚
人魚を描くための映画です。
涙が真珠になり歌で男を魅了し愛した男が死んでしまうなんてとても日本の渚のはいから人魚には出来る芸当ではありません。
映像美や哲学、雰囲気はフレンチでしたがストーリーには多少齟齬が見られました。
ルラに、ちょっとだけ恋した。
マーメイド・イン・パリ。フランス語原題は "Une sirène à Paris" で ”sirène” ですから、ギリシャ神話に登場する海の怪物。歌声で船乗り達を魅了して食い殺すってんだからキョワイ。原題には「マーメイド」なんて日本的キュートなニュアンスはなくって、結構なとこ、おどろおどろした雰囲気を漂わせてます。と言うかモンスターw
キュートなマリリン・リマと、ゴツいロッシ・デ・パルマのギャップ・コンビとか、結構良い感じ。マチアス・マルジウは原作・脚本・監督して本人も歌手として登場すると言う、1人舞台ぶり。と言うより、独り相撲感。って言うか、ナルシズム全開w
フランスらしい「オトナのお伽話」にしては、ルラを連れ帰ったガスパールの描写も音楽も中途半端にポップで浮いてしまってたり、水族館で茶を濁して「シェイプ・オブ・ウォーター」がイージー過ぎてシラケてしまったり。あなたのお母様には、歌で男を殺っちゃう能力は無かったのですか?なんてツッコミたくなったり。
と、色々あったけど。
ラストが好きだすw
セーヌ川の遊覧船で海をどこまで進めるのかは疑問だすけど。あのレコードを掛けてたら、ルラが付いて来るんですね。
ちょっとだけ良かった。
マーメイドではなくセイレーン。フランス映画の人魚は恋をしようが努力しようが人間にはなれない
邦題は「マーメイド・イン・パリ」なんだけど、映画の最初に出てくる原題をよく見てください、「Une sirene a Paris」、つまりセイレーンなんだ。その歌声を聞いた船乗りは錯乱して死ぬ、という、あのセイレーンだ。ディズニーシーの「シンドバッド・セブンヴォヤッジ」(リニューアル前のやつ)に出てくる。
日本人が人形というと、リニューアル後の「シンドバッド・ストーリーブック・オブ・ヴォヤッジ」に出てくる「嵐を教えてくれる親切な人魚」みたいなモンを思い浮かべるけど。違うんだよ。
この「パリのセイレーン」も、そういう話です。
人魚がセーヌ河に打ち上げられているってのも、シュールだけど。その人魚は、保護しようとする親切な男も弱らせて殺してしまうという因果な「妖怪」なんだ。だからこの映画は喜劇のようでも悲劇のようでもある。さすがフランス映画だけあって、ものすごく変わってる。
ディズニー映画なら、こういう生涯は努力か魔法かなんかで乗り越えられる、「夢は必ずかなう」んだけど。
そうはならないのが人間の世の中だ、ってのが、フランス映画らしい。
不思議な気分に浸れる。楽しいばかりでもない映画だ。
アメリのロマンティック版?
人間と人魚の恋…だいたい内容が読めるので「素晴らしき世界」と天秤にかけたが、脇役が豪華だと思い、また上映回数減少の可能性の高さから、公開第一週はこちらを選択すべきと考えた。ロマーヌ・ボーランジェ懐かしい!
主人公ガスパールは数々の失恋の痛手から立ち直れず父親のバーでの歌手の仕事もバー買収の危機で40になってもパッとしない毎日。ある日セーヌの河岸に打ち上げられて気を失っている人魚を発見、ローラースケートをトゥクトゥクと交換して病院に連れて行く。人魚を見ても全く驚かず、部屋も人形やらアヒルちゃんやらアメリのような、ミニマリストと対局の可愛いインテリア、想像力豊かな人物とわかる。その病院には医者の夫婦が勤務していて、主人公が受付で交渉している間に夫の方がトゥクトゥクに気づき人魚を診ていると急死。人魚の歌声を聞き恋に落ちると心臓が痛くなり死んでしまうのだ。結局保険証がないと診察不可ということで、人魚は主人公がマンションのバスタブで看病する。人魚なので言葉が通じないかも、と思って英語で喋ったり、冷食の魚のフライをあげたりとお世話する。しかしガスパールが留守の間に勝手に部屋に侵入した隣人の中年女性が置き忘れたタバコを吸って火事をおこしてしまう。一方、愛する夫を亡くした医者の妻は、青い血痕から海の未確認生物が夫の死因だと気づき、ガスパール達を追う。元気になった人魚ルラはしかし、日が2回登るまでに海に戻らないと死んでしまうと言うので、隣人の女性に化粧やオシャレを手伝ってもらって、それまで楽しく過ごすことにする。歩けない彼女を担いで階段を上り下りするのは大変だっただろうな。そうしているうちに去年の失恋でもう恋はこりごりと思っているガスパールも胸の痛みを感じる。実は父親のバーは祖母が戦争中に始めたもので、レジスタンスや芸術家たちを守ってきたものだった。そうしたサプライザーという人達と店を孫のガスパールにポップアップブックと共に託したのだった。最初は頼りない少年のようだったガスパールも、リラと出会って年相応になる。またルラも真珠の涙をこぼす。2回目の日の出と女医の追っ手が迫る中、なんとかルラを海に返す。海に入ったせいで気を失ったガスパールを発見した女医は一瞬迷ったものの、亡くなった夫の導きでガスパールの命を助ける。パリに戻ったガスパールは、ルラの真珠の涙を父親に残して、海に出るのだった。
深いとは言えないまでも、想像力や夢の大切さ、出会いや成長など、恋以外にも色んなことを描いた作品。ジャン=ピエール・ジュネが好きならおすすめ。
主演俳優も良くて、特に人魚役の女優さんの透明感。素顔は鼻を直したクロエ・グレース・モレッツという感じの童顔だけど化粧をすると見事な美人に。
観てよかった。
【あんなに魅惑的な人魚だったら、”命懸けの恋””に落ちてみたい・・。ユーモア要素も少し絡めつつ、粋なファンタジックワールドが展開される作品。”マリリン・リマ”という素敵な女優と出会えた作品でもある。】
ーセーヌ川沿いの石畳の道から川に下がる道に、人魚(マリリン・リマ)は漂着していた。バーで働くガスパール(ニコラ・デュヴォシャル:「ダリダ~甘い囁き」以来だなあ・・。)は、彼女を助け上げ、自分の部屋のバスタブで看病する。
人魚はルラと名乗り、且つて母を殺めた人間に復讐するために、蠱惑的な歌を歌い、命を奪っていたが、恋に破れたばかりのガスパールには、効かなかった・・。-
■印象
・飛び出す絵本のような、ガスパールが肌身離さず持っている”日記帳”が、魅力的。
-ジャン=ピエール・ジュネの「天才スピヴェッド」を少し思い出す。作品の風合も、似ているなあ・・。-
・ガスパールの隣室に住む”ほら貝を使っての、聞き耳おばさん”(ロッシ・デ・パルマ)が良いなあ。けれど、役名がロッシって・・。あの見事な鷲鼻ですぐに分かるから、良いのかな?
・恋に落ちた二人。ルラの眼から零れ落ちた”涙”の原材料にビックリ!
そして、そのお陰で・・。
<鑑賞中に”この素敵な女優さん、誰だろう・・(リフレイン状態)”で魅入っていた人魚ルラを演じた”マリリン・リマ”にヤラレタ作品。
フランス映画のこのようなテイストの作品は、久しぶりであったが、良かったなあ。>
自分と重なった。好きな人に自分から会いに行こう。
フランス映画によくある、一定のテンションで進んでいく感じ。でも所々言い回しが洒落てて楽しんでみていられた。
個人的な話だけど
好きな人と思いもよらない形で会えなくなってしまったことを思い出しながら見てた
ガスパールがルラを探しに行くであろうラストのシーン
広大な海でルラを探そうと決意するガスパールを見て
自分もちょっと探してみようと思った
あてもないけど一歩踏みだすだけの価値はあるだろう
美しいパリとともに、現実的なリトルマーメイド
“愛に生き、愛を奏でる”これぞフランス映画!
恋愛と歌とダンス、優雅で鮮やか、そして美しい。
人魚と歌と恋と言えば『リトルマーメイド』
『すばらしき世界』の後すぐに鑑賞した本作、重いテーマからのフランス映画のファンタジー作品はより甘く華やかに感じた。
本作は脚本も全く異なるが、超現実的なリトルマーメイドかなと私は思う。
また、ファンタジーと水に住む生物との恋といえば『シェイプ・オブ・ウォーター』を彷彿させる。
愛する人を想うがゆえに別れを選ぶ人魚。
彼氏を人魚に殺された女医は人魚を逃した上に、主人公の命も助ける。そんな彼女には少し同情してしまうが…
トゥクトゥク×パリの街、意外な組み合わせだけどこれはこれで絵になっている。
ファンタジー作品として、十分に楽しめる作品である。
ちょっと作り雑じゃね?
期待し過ぎたのか、全く意味不明な展開に残念しきり。
人魚を恋し、歌を聞かされたら死ぬ。2晩海に帰らないと人魚が死ぬ。意味分からん。
また、いろんな人が人魚がに会うのに驚かないし騒がない。そして唐突に新聞記事で人魚がいることの報道。夫を殺された女医が突然人魚と対峙するが驚きもなにもない。病院から抜け出すが誰とも遭遇しない。またその女医が少しお年を召されていて死んだ夫とのバランス悪いし。
人魚さんも今ひとつ、輝きがなかったわ。
隣人のおばちゃんには、フランスを感じたけど。
なかなか海に帰さない主人公
ザ・フランス映画。
アメリみたいな独特なファンタジーみたいな。
人魚ルラは早く海に帰りたいって言ってるのになかなか海に帰さない主人公に少し戸惑う。笑 じゃっかんストーカーちっくに見えた。
ちょっと似た映画に「シェイプオブウォーター」があるがあのキスシーンの美しさにはさすがに勝てないかな。
でもおせっかいな隣のおばさんは良かった^_^
ルラによって恋人を殺された女医さんには少し同情するな。
ルラに復讐するのかと思いきやどうしたかったのかも謎で
悪役にはなりきれずに中途半端な役柄だった。
パリに人魚がいるという情報も新聞1枚で片付けるなど少し雑な作りだった。
マーメイド役の子は非常に美しかった。
フランスらしい美しい愛情表現に満ちた作品
フランス映画祭2020横浜にて鑑賞。
人魚姫というとディズニーのリトルマーメイドが強く印象にあるが、この作品はベースとしてはアンデルセン童話をモチーフに現在のパリにもし人魚が現れたらというラブコメディのような作品。
個人的にはディズニー映画の魔法にかけられてのような世界と捉えながら鑑賞していた。
コメディといっても設定がそうなだけで作中でおふざけシーンが決して多いわけではなく、基本的には人を殺す人魚ルラと失恋をきっかけに恋をできない、そして人魚に恋をしたら死んでしまうと知りながらもルラとの関係を望む主人公のガスパールの淡い恋愛描写が種となる。
人魚に恋をしてはいけないという枷があるため、恋までの過程を淡くピュアに描かれてるのがこの作品の最大の魅力でありその描写がとても美しい。
またルラがとても可愛らしい。人間の世界への不思議に満ちた表情、そして徐々にガスパールを始め人間の世界に溶け込んでいきその生活を楽しんでいく表情、
そしてなんといっても綺麗な歌声と彼女の存在がとてもキュートで観ているこちら側も彼女に恋をしそうになる。
結末としてはルラは海に帰り、残されたらガスパールは今の仕事である歌手を辞め船乗りになりルラを探し、またはルラと海上での生活を求めて海に渡るシーンで終わる。
とても続きが気になる、そして彼らが今後結ばれる事を期待しながらこの作品は終わる。
作品ではおっせかいながら隣人のおばさんの存在や、ルラに恋人を奪われ未亡人となった女性や他にもキャラが目立った存在がいくつかおり、彼女らの存在もまたこの作品の楽しむ事ができる一つであった。
非常にピュアで美しい愛情表現がなされた作品なため、キュンキュンしたい人には強く勧めたい作品である。
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