「架空の主人公のパーソナリティ」私は確信する よしさんの映画レビュー(感想・評価)
架空の主人公のパーソナリティ
失踪した妻に対する殺人で告発された男性を救うため、奔走する主人公を描く物語。
事実をもとにした作品のようです。
「死体なき殺人」。「確たる証拠もない状況証拠だけの告発」。日本では少し考え難い裁判ですね。
主人公は被疑者の娘の知り合い。被疑者の無罪を確信した主人公が、辣腕弁護士を巻き込み、その弁護士から通話録音の文字起こしを頼まれ、事件にのめり込んでいきます。
膨大な通話録音、その記録からの気付き、そして裁判シーン。主人公と息子の関係を含めて、緊迫感を十分感じることが出来る展開でした。
残念なのが、主人公が「なぜ確信するのか?」「なぜ事件にのめり込むのか?」が明示されていないこと。
主人公は架空の人物のようですが、そこが明示されていないので、彼女の熱意や苦悩が上滑りしてしまっています。とても勿体なく感じました。
私的評価は標準です。
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