劇場公開日 2021年2月12日

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「疑わしきを罰する」私は確信する せつこんさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0疑わしきを罰する

2021年3月7日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

知的

難しい

フランスで実際に起きた「ヴィキェ事件」を題材にした話で、失踪した妻を殺した容疑で起訴されているヴィキェが無実だと確信しているシングルマザーが事件の様々な音声を聞き、調査を進めていく話。
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このヴィキェ事件、失踪した奥さんの遺体が見つかったわけでもないので、ヴィキェさんが起訴されてるのも殺したんじゃないかという仮説だけで疑われてる。「疑わしきは罰せず」ではなく完全に「疑わしきを罰する」司法。
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でもこの物語の主人公ノラも息子の家庭教師がヴィキェの娘というだけで、何故かヴィキェが犯人でないと確信をしている。そして事件を調べていくにつれて仮説だけのトンデモ推理をし始める。
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ノラは最初からヴィキェが絶対犯人じゃないと思って膨大な音声を聞いているので、恐らく自分の考えに当てはまるところが重点的に耳に入ってるはずと、私は確信しているのだが(笑)、それは膨大なデータから自分の思想に合うもの興味のあるものが目に付くようになってるSNSと同じだなぁと。
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普段何となくあの芸能人嫌いとか見てないのにあの映画面白くなさそうとか思うことあるけど、それの延長線にあるような事件だなと思った。そこに正義が乗っかってるからまためんどくさい。

せつこん