「駆け足ながらスピード感ある法廷劇!」私は確信する 死亡遊戯さんの映画レビュー(感想・評価)
駆け足ながらスピード感ある法廷劇!
「ヒッチコック狂の完全犯罪」とチラシに書いてありどんなサイコパスな映画かと思ったら普通に面白い法廷劇。
一審有罪、二審無罪で迎えた最高裁。
日本でもありますよね!?
特に「袴田事件」は、警察による精神に異常をきたすほど凄惨な拷問を筆頭に、職場同僚のアリバイ証言を不利な証言に捏造、衣料品メーカーから取り寄せたサンプル布地2点を証拠品に悪用する、事件から1年近く経過してから検察が採用した血のついたミソ漬けシャツが有罪の決め手だったはずなのに40年近く経過しDNA鑑定技術が向上してもシャツを鑑定せず世論の批判を浴び嫌々出した結果「他人の可能性が高い」となっても検察の往生際の悪さゆえ、この国では奇跡的な再審が叶っても最高裁までもつれる。
この映画も同様で、特に最高裁では一審で有罪判決を出した裁判長が出て来て、完全に警察、検察、裁判所がグルになり一人の人間の人格を奪おうと躍起になっている。
とはいえ日本ほど酷くはないけどね…
それ程日本は最悪で、エリート意識の高いこういう連中は一度犯人として公表したり判決出してしまった以上、自分の間違いを認めるより強引にでも犯人に仕立て上げテメエのしょうもないプライドを守ることに専念するしか脳が無いんだろうね。
作品観てたら、容疑者の為に奔走する主人公の女性が、まるで袴田巌さんの為に半世紀以上奔走したお姉さんに見えて仕方がなかった…
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